世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

★メントールの使用規制を たばこ枠組み条約の締約国会議

たばこ、メントールの使用規制を 枠組み条約の締約国会議
【47NEWS】
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112101000079.html
 【リオデジャネイロ共同】喫煙による健康被害の低減を目指す世界保健機関(WHO)のたばこ規制枠組み条約の第4回締約国会議が20日まで、南米ウルグアイのプンタデルエステで開かれ、メントールなどの「添加物」の使用を禁止・制限するよう各国に規制強化を促すガイドラインを全会一致で採択、閉幕した。
 添加物の規制は今回初めて議論。法的拘束力はなく各国が取り組むべき施策を提示しただけだが、日本は同条約事務局予算の最大拠出国だけに、今後、積極的な対策が求められそうだ。
 添加物によって嗜好性をより高めることで、健康被害を一層拡大させる可能性があり、会議筋によると、たばこを巻く紙に着色するインクや顔料、甘味成分なども規制対象になった。禁煙教育の推進や、たばこ需要減少に向けた施策の強化でも一致した。
 煙が出ない電子たばこも議題になったが、たばこの葉を使わない製品を規制対象とするか疑問視する声もあり、2012年後半に韓国で開かれる次回締約国会議に議論が持ち越された。


「たばこ枠組規制条約」172カ国が使用・販売で指導方針
【YAHOO!ニュース】新華社ニュース 11月22日(月)18時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101122-00000013-xinhua-int
【新華社=荘北寧】 世界保健機関(WHO)に加盟する172カ国が21日、ウルグアイで開催された「たばこ規制枠組条約」の第4回締約国会議でたばこの使用と販売に関する指導方針に同意した。
 各国が自国の衛生管理体制に禁煙プロジェクトを組み込み、たばこの害の教育宣伝を支援する。
(編集翻訳 恩田有紀)


添加物規制でガイドライン、たばこ規制枠組条約の締約国会議
【AFP BB News】
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2776462/6504570?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
 172の国と地域が参加する「たばこの規制に関する世界保健機関(WHO)枠組条約(Framework Convention on Tobacco Control、FCTC)」の第4回締約国会議が、15日から20日までの日程でウルグアイのプンタデルエステ(Punta del Este)で行われ、たばこへの味付けや添加物使用を規制するガイドラインを採択して閉幕した。
 各国はたばこ規制をより広範囲な経済開発問題に関連づけることでも合意した。たばこ規制推進側は、若年喫煙者を引きつけるためメーカーがたばこに「味付け」をしていると主張。たばこには数百種の化学物質が添加され、特に若者を対象にたばこの魅力を高めているという。

■禁煙支援、追加課税も検討
 また会議は、禁煙プログラムを各国の保健体制に組み込むことや、喫煙の健康リスクの啓発プログラムを支援することでも合意した。さらに、たばこの消費削減に短期的に最も効果のあるとされるたばこ製品への課税について、ガイドラインの草案を作成するワーキンググループも設立された。
 一方、たばこ業界からの代表者らは規制に猛反発。1週間におよんだ会議の間、会議の会場となった施設の外にテントを設営して反対運動を行った。たばこメーカーによれば、「味付け」されたたばこは世界のたばこ消費の半分を占める。たばこメーカーは、この規制により大人気製品が販売禁止になる可能性もあると懸念を示した。
 次回の第5回締約国会議は2012年に韓国で開催される。
  


2010年11月26日 Posted by tonton at 20:02Comments(0)●WHO・条約

●英国の新規制案、たばこの箱デザイン「灰色無地」に限定

たばこの箱デザイン「灰色無地」に限定、英国の新規制案
【AFP BB News】
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2776362/6498910?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
 英保健省は21日、若者の喫煙防止策として、たばこのパッケージを灰色か茶色の単色・無地のデザインに統一する新たな規制案を検討していることを明らかにした。アンドリュー・ランズリー(Andrew Lansley)保健相によると、現行の鮮やかな色彩のパッケージが、若者の喫煙習慣を助長する一因となっているとみられるためという。
 保健省報道官によると、たばこ規制が強まるなかメーカーの間では、新たな喫煙者獲得のマーケティング戦略として色鮮やかなパッケージを採用する傾向が主流。
 このため、当面の措置として、子どもたちがパッケージに魅了されることのないよう、たばこのディスプレーを覆うことを小売店に要請することを検討している。だが、将来的には、パッケージそのものを無地デザインのみに規制したい考えだ。
 単色・無地のパッケージには、たばこ銘柄の基本的な情報と、健康への影響、それに画像による警告だけが表示される見込み。同省では、パッケージを変えることで子どもがたばこに手を出すのを防いだり、禁煙に挑戦する人々の助けになるかどうかを見極めたいとしている。
  


2010年11月26日 Posted by tonton at 19:57Comments(0)イギリス

●脳卒中 家庭でできる予防法

脳卒中 家庭でできる予防法 禁煙・節酒で適度な運動を
【YAHOO!ニュース】産経新聞 11月22日(月)7時57分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101122-00000086-san-soci
 日本人の3大死因の一つ、「脳卒中」が起きやすい寒い季節となった。だが、生活スタイルに注意を払えば、予防はかなり可能だ。家庭でできる予防法と万一の発症に向けての準備を日本脳卒中協会専務理事で中山クリニック(大阪市浪速区)の中山博文院長(53)に聞いた。(小野田雄一)
                   ◇
 ◆発症率を下げる
 厚生労働省の人口動態調査によると、平成21年の脳卒中による死亡者数は12万2千人で、がん(約34万4千人)、心臓病(約18万人)に次ぐ死因3位だ。
 「脳卒中の大部分は血管がもろくなることで起きる。高血圧や糖尿病、高コレステロールなどに気を付けて生活すれば発症リスクを下げられる」と中山院長は指摘する。具体的には、塩分は1日10グラム、飲酒は日本酒換算で1日1合まで▽1日30分、2日に1回なら1時間のウオーキングを行う▽禁煙する-など。たばこについては、「禁煙すると5年で発症率は劇的に下がる。『今さらやめても仕方ない』と考えてはいけない」と訴えた。
 急激な温度変化も血圧に悪影響を与えるため、禁物だ。例えば、入浴の際には、事前に脱衣場や浴室を暖める▽湯温は41度前後▽湯船につかるのは15分まで-などに気を配るべきだという。

 ◆様子見は危険
 万一の発症に備え、家庭でできることはあるのか。
 中山院長は「本人と家族が脳卒中の前兆や症状を知り、気付いたらすぐに救急車を呼ぶ心構えが大切」と話す。前兆や症状には「片側の手足や顔半分のまひ」「ろれつが回らない」「相手の言葉が理解できない」「バットで殴られたような頭痛」-などがある。前兆の場合は10分~1時間程度で収まるが、「疲れている」「様子を見よう」と、そのままにしておいては危険だという。「『近所に迷惑や心配をかける』などと救急車を呼ぶのをためらう人もいるが、おかしいと思ったらすぐに119番。『明日でいいか』では取り返しがつかなくなる」(中山院長)
 判断に迷った場合や救急車を呼ぶのがためらわれる場合は、救急相談センター(#7119)に相談し、判断を仰ぐ方法もある。独り暮らしの場合は、固定電話や携帯電話に119番を短縮ダイヤルに設定しておくことが有効。中山院長は「実際にすぐに電話をしたおかげで、電話直後に意識を失ったが助かった人もいる」と話している。
  
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2010年11月26日 Posted by tonton at 19:54Comments(0)●データ・知識1

●「禁煙すると味覚が変わる」は本当?

「禁煙すると味覚が変わる」は本当?
【zakzak】
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20101120/dms1011201232009-n1.htm
 昔から「禁煙したら、味覚が変わった」というのは、よく聞く話。これって実際にあるの?『99%禁煙できる本』(三笠書房 知的生きかた文庫)など、禁煙に関する多数の著書を持ち、サイト「まゆみ先生の禁煙外来」でもおなじみの阿部眞弓先生に聞いた。
 「禁煙と味覚の関係は、50年くらい前によく研究されていたんですが、禁煙で味覚が変わることは、実際によくあることです」
 その理由としては、大きく分けて以下の2つがあるそうだ。
 「喫煙している人は、ニコチン自体に苦みや辛みがあるため、甘いとか酸っぱいといった他の感覚の『味覚閾値(味を感じ始める地点)』を上げてしまい、他の味覚を感じにくくなってしまうということがあります」
 つまり、甘い、酸っぱいなどの味が、ある程度以上にならないと感じなくなってしまうため、「味覚オンチ」になるということだ。
 「さらに、ニコチンには食欲中枢を抑える働きがあり、近くにある味覚中枢も抑制され味覚が低下してしまうということが挙げられます」
 もともと有害物質で抑制されていた食欲・味覚が、有害物質の除去によって、正常に戻るというわけだ。
 ところで、「味覚が変わる」のは、喫煙年数や本数と関係があるのだろうか。
 「長くタバコを吸っていた人、たくさん吸っていた人でも、味覚の戻り方はあまり変わらないです。たいてい1カ月も経たないうちに、味覚の変化に気づくようですよ」
 具体的に、禁煙すると、味覚にどんな変化が訪れるのかというと…。
 「『食べものがおいしくなった』『お米の噛んだときの甘さがわかるようになった』『今まで濃い味付けにしないと満足できなかったのに、薄味で十分になった』と言う人が多いですね。素材の味がわかるようになるんです」
 濃い味付けは、血圧にも良くないし、食べものがおいしくなるのは、喜ばしいこと。食事の本当の喜びを知るためにも、禁煙してみますか。
  


2010年11月26日 Posted by tonton at 19:51Comments(0)●データ・知識1

●京都市中心部、路上喫煙の「罰金」処分急増

京都市中心部、路上喫煙の「罰金」処分急増
【YAHOO!ニュース】京都新聞 11月22日(月)14時59分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101122-00000017-kyt-l26
 京都市中心部で路上喫煙を禁じている市条例に基づき、市が路上喫煙者に過料千円を課す処分が今春から急増している。4―10月の7カ月間で1199件に上り、制度が始められてから昨年度までのほぼ2年間の合計871件をすでに超えている。指導が強化され、7月からは禁煙区域が従来の倍に拡大されためだ。
 市は2007年6月に路上喫煙等禁止条例を施行後、禁止区域の巡回のため、府警OBの監視指導員6人を配置し、翌年6月から違反者への千円の過料徴収を始めた。過料処分件数は1年目の08年度(6-3月)が480件だったのに対し、09年度は391件で大きく減り、月平均も32件にとどまっていた。
 ところが本年度に入って処分件数が急増した。
 4月に初めて100件を超え、その後も増え続けて、9月には217件に達した。特に8月以降は毎月200件近くにあり、月平均も171件に上っている。
 増加の原因について、市は「さらなるマナー改善に向け、禁止区域での指導体制を強化した成果だ」とする。監視指導員が担っていた事務を4月からアルバイト職員に任せることで、指導員の巡回時間が増えたという。
 7月に河原町、四条、烏丸、御池通で囲まれた区域のほぼ全域が禁止区域となり「路上喫煙者が逃げ込んでいた」(地域づくり推進課)細い通りが加わったことも、処分の増加につながっている。
 市によると、観光客を含む市外からの来訪者が違反者の3割超を占める。市は禁止区域を示す路面表示や立て看板を約120カ所に掲げているが「まだ禁止区域が拡大したことを知らない人も多い」として、日常的なPRも展開している。
 監視指導員の男性は「人通りの多い繁華街から外れた場所で目に付くようになってきた。うっかりたばこに火を付けてしまう人もいる。ただしばらくすれば、たばこの値上げの影響で路上喫煙者も減ってくるのではないか」と話している

【写真】禁止区域の拡大で、7月からは細い通りも路上禁煙になっている(京都市中京区蛸薬師通御幸町)
  


2010年11月26日 Posted by tonton at 19:47Comments(0)路上喫煙規制

●ペットも受動喫煙…専門学校生らが禁煙呼びかけ

ペットも受動喫煙…専門学校生らが禁煙呼びかけ/大阪
【読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101120-OYT1T00532.htm
 たばこ値上げや健康など、禁煙の理由は数ある中で、大阪市内の専門学校生たちが、「ペットのための禁煙」を呼びかけている。
 口コミで飼い主に禁煙を勧める地道な活動だが、応じて禁煙する人はいるという。ペットを家族と考える人は少なくなく、「ペットの健康」は、飼い主を動かす力があるようだ。取り組みは、同市内で開かれている動物臨床医学会で20日午後、報告される。
 「大阪コミュニケーションアート専門学校」で民間資格「動物看護士」を目指す学生ら。講師の石丸昌子獣医師(56)が、「動物医療に携わる私たちも禁煙に取り組もう」と提案、活動が始まった。
 動物の受動喫煙の研究では、米・マサチューセッツ大が行った調査で、家庭内で副流煙にさらされた猫が悪性リンパ腫になる危険性は、そうでない猫の2・4倍、5年以上続けば3・2倍という結果がある。石丸獣医師は「犬や猫の呼吸器の構造は人間と同じで、被害があると考えるのが自然」という。
 学生らは禁煙外来の内科医の指導も受けてパンフレットを作成し、家族や友人ら身近な人に配布。昨年度は、パンフレットを配った飼い主64人のうち7人が禁煙に成功。36人が禁煙や分煙、減煙などを約束した。

【写真】ペットを受動喫煙から守る活動の報告準備をする専門学校生ら=奥村宗洋撮影
(2010年11月20日20時35分 読売新聞)  


2010年11月26日 Posted by tonton at 19:44Comments(0)ペット

●岐阜/ 「うだつの上がる町」紫煙の上がらない路上に

「うだつの上がる町」紫煙の上がらない路上に/岐阜
【読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101120-OYT1T00678.htm
 岐阜県美濃市は19日、市の伝統的建造物群保存地区に指定している「うだつの上がる町並み」を対象に、路上喫煙を禁止する条例を制定すると発表した。
 26日開会の市議会に条例案を提案し、可決されれば来年3月から実施する。
 違反した場合、罰則はないが、江戸時代から続く木造家屋の火災予防のほか、観光客の受動喫煙の被害を防ぎ、喫煙者のマナー向上を促すのが狙い。
 市観光課によると、うだつの上がる町並みは、年間約20万人の観光客が訪れる。対象となるのは、町並みの中の「目の字」と呼ばれる通り一帯約1キロ。県内では、すでに岐阜市や古い町並みが残る高山市で路上喫煙禁止区域を定めた条例を制定している。
 美濃市では、今年8~10月にかけて地元住民約150人に説明を行い、賛同を得た。しかし、一部の住民からは「完全な喫煙禁止は難しい」という要望があったため、禁止区域内の数か所に喫煙所を設ける。

【写真】観光客でにぎわう「うだつの上がる町並み」
(2010年11月21日21時00分 読売新聞)  


2010年11月26日 Posted by tonton at 19:40Comments(0)路上喫煙規制

特集●明日からできる禁煙治療

特集●明日からできる禁煙治療 Vol.1
「本数を減らす」「軽いたばこ」はNG
成功の第一歩は禁煙補助薬の上手な活用
末田聡美=日経メディカル
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t117/201011/517370.html
 かつてない“禁煙ブーム”が訪れる中、医師には、禁煙促進のための積極的な関与が求められている。本特集では、禁煙を成功に導くための問診や指導のコツ、禁煙補助薬の上手な使い方など、禁煙治療の実践的なテクニックを紹介する。
 10月のたばこ値上げを機に、禁煙にチャレンジする人が急増している。禁煙外来を設ける医療機関には患者が殺到し、10月上旬には、経口禁煙補助薬であるバレニクリン錠0.5mg、同錠1.0mg(商品名チャンピックス)が欠品となったほどだ(関連記事:2010.10.14「禁煙希望者が殺到 禁煙補助薬チャンピックスが欠品に」)。
 10年以上前から禁煙外来を設けているたかの呼吸器科内科クリニック(熊本県八代市)にも、たばこの値上げをきっかけに新規の受診患者が押し寄せている。例年は平均して月10人に満たなかった新規患者が、今年は9月だけで75人。10月以降は、経口禁煙補助薬が欠品(2011年1月に新規患者への供給開始予定)になったため新規患者の受け入れを一時中断しているが、それでも10月末時点で、65人が予約待ちの状態だ。

広がる喫煙者包囲網
 禁煙の流れが加速している背景には、世界規模での社会的な変化がある。2005年には「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」が国際法として発効した。たばこ価格や税の引き上げ、喫煙場所の制限などのたばこ規制が国際的に推進され、公共スペースでの禁煙を法制化している国が増えている。
 国内でも最近、受動喫煙による健康被害などを防止するため、職場や飲食店では禁煙の動きが広がっている。厚生労働省は今年5月に、職場は原則全面禁煙、または空間分煙とすべきとする内容の「職場における受動喫煙防止対策に関する検討会報告書」を発表。横浜市では同じく今年4月から、全国に先駆けて公共施設での「受動喫煙防止条例」条例を施行している。
 たばこの健康被害の大きさを示す報告も年々クローズアップされており、9月には、受動喫煙で年間6800人が亡くなっているとの推計結果を厚労省が発表している。

麻薬や覚醒剤以上に高い依存性
 たばこは体に害だということは、既に多くの人が知っている。しかし、その依存性の強さゆえ、簡単にはやめられないのもたばこの大きな特徴だ。

図1 ニコチン依存症になるメカニズム(提供:高野氏)

 たかの呼吸器科内科クリニックの高野義久氏は、「たばこは嗜好品で本人が好きで吸っていると考えられがちだが、喫煙者の7割はニコチン依存症。ニコチンは麻薬や覚醒剤など、他の依存性薬物と同等かそれ以上に依存性が高いとされており、自分の意思でコントロールするのが難しい」と話す。
 喫煙者では、タバコを吸うことでニコチンが脳内のアセチルコリン受容体に結合すると、ドパミンが放出されて快感や報酬感が得られる仕組みになっている(図1)。
  また、喫煙本数を減らしたりニコチン含有量の少ない表示のたばこに替えたりして、徐々にニコチン摂取量を減らそうとする人は多いが、数々の研究から、節煙しても体内のニコチン摂取量はほとんど変わらないことも分かっている(関連記事:2010.4.16「たばこの本数は徐々に減らすべきか」)。
 「軽いたばこに変えたり本数を減らすと、1本を深く根元まで吸い込むなどして、無意識に同じ量のニコチンを摂取しようとする。かえってニコチンの離脱症状が強くなり、やっと吸えたときの快感も大きくなる。禁煙する場合に最も大事なのは、一気にやめること」と高野氏は強調する。

保険診療の実施には「ニコチン依存症管理料」の届け出が必要
 ニコチン依存症は病気であるとの認識から、禁煙治療は06年に保険適用となった。保険診療は「ニコチン依存症管理料」を算定して実施する。算定には、所定の基準を満たして都道府県の社会保険事務局に届け出る必要がある(表1)。

表1 ニコチン依存症管理料を算定するための主な条件

<施設基準>
●ニコチン依存症管理施設の申請
●担当の医師、看護師の配置
●呼気中の一酸化炭素測定器の導入
●敷地内禁煙
●年1回、社会保険事務局長に禁煙成功率を報告

<対象患者>
●ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)でニコチン依存症と診断(5点以上)
●ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上
●ただちに禁煙することを希望し、禁煙治療を受けることを文書で同意
●初めて禁煙治療を受ける、もしくは前回の禁煙治療から1年経過

参考:日本禁煙学会のホームページ

 治療開始までの一般的な流れは、(1)問診票を基に面接(保険適応の条件を満たすかも確認)、(2)呼気一酸化炭素濃度を測定、(3)患者にニコチン依存や禁煙の害などについて説明、(4)治療の同意を得て開始―となる。日本循環器学会などの関連学会が作成した「禁煙治療のための標準手順書」なども参考にするといいだろう。
 主な禁煙補助薬には、ニコチン製剤のニコチンパッチ、ニコチンガムと、経口禁煙補助薬であるバレニクリンがある。保険診療で使える薬剤は、バレニクリンとニコチンパッチの2つだ(表2)。

表2 ニコチンパッチとバレニクリンの比較(高野氏提供の資料を一部改変)

禁煙補助薬で成功率は1.6~3.2倍に
 2剤とも、禁煙により欠乏するドパミンがなくならないよう作用するため、イライラや不安、集中困難といった離脱症状を軽減できる。そのため、自力で取り組むより楽に禁煙できるとされ、禁煙成功率も高いことが明らかになっている。一般的な禁煙成功率は、自力での禁煙を1とすると、ニコチンパッチは1.66倍(Stead、2008)、バレニクリンは3.22倍(Cahill、2007)だ。
 バレニクリンは、ニコチンの類似物質でニコチン受容体に選択的に結合する。少量のドパミンが放出されて禁煙欲求を抑えると同時に、ニコチンの結合を妨げて喫煙による満足感を抑制する。たばこをおいしく感じさせなくするのが最大の特徴だ。
 服用期間は12週間。「最初の1週間は薬剤に徐々に慣れるための期間となっており、喫煙したままでもいい。ただし多くの場合、吸ってもおいしくなくなるので、禁煙開始の8日目には自然とやめやすくなる」と中央内科クリニック(東京都中央区)副院長の村松弘康氏は話す(図2)。

図2 バレニクリンを使った保険診療の流れ

 一方のニコチンパッチは、たばこの代わりにニコチンを経皮的に補充することで禁煙時の離脱症状を軽くする作用がある。用量は3種(30mg、20mg、10mg)があり、これを徐々に少ない量にして、8週間継続する。こちらはパッチを貼る日から一気に禁煙しなければならない。
 主な副作用としては、バレニクリンは吐き気、ニコチンパッチでは皮膚のかぶれがある。両者の特徴を説明した上で、どちらの治療法を選択するか患者と相談していくが(前ページの表1)、基本的には、成功率の高いバレニクリンを第1選択肢にしている医療機関が多いようだ。
 石川県立中央病院呼吸器内科診療部長の西耕一氏は、「バレニクリンはまれにうつや自殺企図といった精神的副作用の危惧もあるため、精神疾患のある人では基本的にニコチン製剤を使うことが多い。一方、ニコチン製剤は血管収縮作用があるため、心・脳血管障害がある人ではなるべくバレニクリンを選択する。また、以前禁煙にチャレンジしたことのある人なら、前回と違う方の薬剤を選択するのが基本」と話す。
 禁煙治療にかかる費用は、自己負担が3割でニコチンパッチの場合は1万2000円程度、バレニクリンは1万8000~1万9000円程度。いずれの方法でも1日200円程度の負担だ。「毎日1箱たばこを吸うより安く、費用の面でも患者に勧めやすい」と村松氏は話している。
【写真】「禁煙は、一気にやめることが大切」と強調するたかの呼吸器科内科クリニック院長の高野義久氏。



特集●明日からできる禁煙指導 Vol.2
禁煙成功率を上げる問診・指導のコツ
生活環境の把握を喫煙要因の除去につなげる
末田聡美=日経メディカル
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/report/t117/201011/517372.html
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t117/201011/517372_2.html
 保険診療で禁煙治療を完遂した患者では、治療終了9カ月後の禁煙成功率は約5割との報告がある(厚生労働省「ニコチン依存症管理料算定保険医療機関における禁煙成功率の実態調査」)。ただし、その成功率は医療機関によって差がある。成否を左右する大きな要因は、初回の診察で喫煙にまつわる重要な情報をいかに聞き出し、それをその後の指導に結び付けられるかどうかだ。

図1 禁煙治療に関する問診票(日本循環器学会ほか「禁煙治療のための標準手順書」より)

 問診では、本人の禁煙の動機や生活環境、禁煙への自信などを把握することがポイントになる。これらは、その後の指導やフォローの際に重要な役割を果たすからだ。特に禁煙の動機は、のちにことあるごとに再確認していくことが欠かせない。
 問診は、「禁煙治療のための標準手順書」に沿って行うとよい。標準手順書では図1、2のような問診票を使うこととされている。また、専門医たちは、特に以下のような点に留意して問診を実施している。

まずは日常生活での喫煙場面を確認
 たかの呼吸器科内科クリニック(熊本県八代市)院長の高野義久氏が特に重きを置いて聞いているのが、患者の生活環境だ。「喫煙を始めるきっかけの大半は、周囲の環境によるもの。再喫煙をする理由も多くは環境による。依存症から抜け出すためには必ず生活環境を変える必要がある」と同氏は話す。
 そのため高野氏は、患者の生活環境をとにかく詳しく聞く。たばこを吸う場所やタイミング、家族の喫煙者の有無、職場の喫煙環境、周囲の喫煙者の割合といった具合だ。

図2 喫煙状況に関する問診票(日本循環器学会ほか「禁煙治療のための標準手順書」より)

 「特に男性の場合、パチンコや宴会、釣りなどのシーンが危ない。女性の場合には友人に喫煙者が多く、ほとんどのケースで夫が喫煙している」(高野氏)。

30~40代での喫煙開始は要注意
 また、喫煙開始年齢も、治療のスタンスを考える上で重要なポイントとなる。喫煙者の8割近くは、18歳までに喫煙の常習者になっているという報告もあり、未成年者の方が依存になりやすいことも分かっている。
 喫煙開始年齢が10代前半または30~40代という人は、特に注意を要する。石川県立中央病院呼吸器内科診療部長の西耕一氏は、「開始年齢があまりに早いと家庭の問題があったり、逆に30代以降での喫煙開始は、嫁姑問題や離婚といった精神的につらい事情を抱えていることも少なくない。こういった人は、喫煙の原因となっている背景がある程度緩和されないと治療が難しい」と言う。
 タイミングも、禁煙の成否を左右する大きな要素だ。「禁煙へのモチベーションが上がっていて、禁煙を阻害するような大きな問題がない時期を狙って実施する方が成功率は高くなる。家庭などに複雑な事情を抱えている人に対し、無理に禁煙を勧めるのは考えもの」
と西氏。
 このほかでは、禁煙への自信の度合いを把握することも欠かせない。例えば、前ページで紹介した図2の問診票には、禁煙する自信が100%のうちどの程度あるのか尋ねる項目がある。西氏は、「10%と回答されたら、自信の障害になっている90%は何なのかを聞き出す。それまでに把握した阻害要因と合わせ、それらに対する対策を一緒に検討すれば、より効果的な指導が可能になる」と話す。
 これら患者の状況を踏まえて、たばこの害やニコチン依存の説明して治療の同意を得ることになるが、その際にもコツがある。中央内科クリニック(東京都中央区)副院長の村松弘康氏は、「たばこの害の話は多岐にわたるが、すべてを説明する必要はない。問診で聞き出した禁煙の動機や既往歴などの情報から、本人にとってツボとなる情報を中心に説明していく」と話す。例えば、父親が脳卒中だという患者なら、脳卒中リスクのデータを中心に見せる。子供への害を気にしている人へは、受動喫煙の恐ろしさを伝えているという。

失敗につながりやすい要因を事前に排除する
 禁煙を始めると、最初の1週間は特に再喫煙が起こりやすい。再喫煙の理由となりやすいのは、食後や宴会の席、夫婦喧嘩や仕事のストレスなどだ。そのため、治療開始前に可能な範囲で策を講じておくことが大切だ(表1)。
表1 禁煙治療開始に備えた事前対策の例

 まず検討すべきなのは、生活環境の改善。たばこやライターなどの喫煙具はきっぱり捨てるといった簡単にできる方法のほか、家庭内の喫煙者がいる場合には、屋外で喫煙してもらうように頼むといった対策も考えられる。「朝トイレに行ってすぐたばこを吸う人なら、トイレの壁に『禁煙』の貼り紙をしておくのもいいだろう」(たかの呼吸器科内科クリニックの高野氏)。
 また、喫煙と結びついている生活パターンを変えることも有効だ。「多くの喫煙者は、だいたい毎日同じような時間に同じ行動をした後に喫煙している」(高野氏)。そのため、実際の生活の中で再喫煙しやすいシチュエーションをピックアップし、避けるために事前に実行できそうな対処法を一緒に考える。
 例えば、飲み会で吸いたくなるなら、自信がつくまで家で飲んでもらったり、禁煙を宣言して周りの協力を得ながら宴会に参加する。コーヒーとたばこをセットにして一服していた人なら、コーヒーをやめてお茶や紅茶に変えるといったやり方が効果的だ。このほかでは、パチンコ屋や居酒屋など、たばことセットになりがちな場所にはしばらく近づかない、駅から自宅までの行き来にたばこの自販機などがあるルートを通らないといった対策もあり得るだろう。



特集●明日からできる禁煙指導 Vol.3
こうやれば禁煙治療を継続させられる
副作用と離脱症状の見通しを伝える
末田聡美=日経メディカル
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t117/201011/517397.html
 禁煙補助薬を使った治療を始める際に重要なのは、自己中断を防ぐため、あらかじめ先の見通しを教えておくことだ。「Vol.2 禁煙成功率を上げる問診・指導のコツ」で紹介した生活環境の改善法に加えて、特に離脱症状と禁煙補助薬の副作用についてはしっかりアドバイスしたい。
 たばこからの離脱症状の典型例は、イライラや集中力の低下。これらは禁煙補助薬を使えば軽減されるが、それでも必ず出現する。「症状のピークは通常3~4日目で、続いてもせいぜい1週間」(たかの呼吸器科内科クリニック院長の高野義久氏)。そのことを事前に伝えておけば、患者は心の準備もできるし安心するだろう。
 現在、保険診療で使える禁煙補助薬は、ニコチン製剤のニコチンパッチと経口禁煙補助薬であるバレニクリンの2つだ(表1)。

表1 ニコチンパッチとバレニクリンの特徴と副作用

 バレニクリンの副作用については、とりわけ吐き気への対策が重要になる。「特に女性では吐き気が強く出る人が多い」(石川県立中央病院呼吸器内科診療部長の西耕一氏)。バレニクリンは1日2回1mg錠を服用するが、副作用が強いケースでは減量を検討する。西氏は、1mg錠を2つに割って1回当たりの服用量を0.5mgに減らし、1日2回飲むように勧めている。
 一方、ニコチンパッチは、皮膚のかぶれが問題になるケースが少なくない。その場合、貼る場所の変更や減量で対応するとよい。中央内科クリニック副院長の村松弘康氏は、「シートを半分残すようにして切り、皮膚にくっつく部分が半分になるようにして使用したり、夜寝る前にははがすように勧めている」という。また、ステロイド軟膏を処方することもある。
 このほか、女性で多い訴えが体重の増加。「喫煙していると栄養吸収が悪くなるため、禁煙を機に体重増加が起こりやすい。事前に、『たばこをやめると通常2~3kgは増えますよ』と伝えておくとよい」(村松氏)。

再喫煙しても来院しやすい雰囲気を
 保険診療の禁煙治療では、12週間で5回受診してもらわねばならないが、実際には、最後まで受診する率は決して高くない。厚生労働省の「ニコチン依存症管理料算定保険医療機関における禁煙成功率の実態調査」によれば、5回の診療を完了した患者の比率は約35%だ。また、外来受診を途中でドロップアウトした人の再喫煙率は非常に高いといわれており、最終受診日まで継続して来てもらうことも禁煙成功の大きな鍵となる。 
 たかの呼吸器科内科クリニックの高野氏は、診察時には禁煙が続いていることをねぎらい、ほめるようにしている。そして診察後に毎回、次回の受診までに生活で注意すべき点を書いて渡している(図1)。無事禁煙に成功した際には、最終診察日に患者に「卒煙認定証」を渡している。
 また、石川県立中央病院呼吸器内科診療部長の西氏は、「再喫煙してしまうと、後ろめたくなって来なくなる人もいるが、失敗しても必ず来るよう念を押している」と話す。「1回でやめらればそれに越したことはないが、なかなかそうはいかないのが現実。失敗を必要以上に責めるような姿勢は慎み、何度も禁煙に挑戦してもらえるような気持ちを患者に持ってもらうことが大切」と話す。実際、複数回のチャレンジで成功するケースは少なくない(下記の症例を参照)。
 「医師が怒ったり説教くさくなると嫌な印象を与え、場合によっては禁煙する気が失せてしまう患者もいる。失敗した患者には、『次回禁煙したくなったらまたここに来よう』と思ってもらえるような雰囲気づくりを意識している」(西氏)という。
 禁煙が成功しても、1年後にはかなりの確率で喫煙者に戻ってしまうのも禁煙治療の難しさだ。「うまくいってしばらくすると、『1本くらいなら』と気持ちが緩みやすい。そこで1本吸ってしまえば、すぐ元のニコチン依存に戻ってしまう」と高野氏。
 かかりつけの患者であれば、その後の受診の機会にさりげなくフォローすることも可能だが、問題は、禁煙治療以外では付き合いのない“一見”の患者だ。そうした場合は、医師会活動でそうした患者のかかりつけ医と会った際などに、(1)禁煙の継続状況を確認し禁煙が続いている場合には患者をほめる、(2)1本でも吸えばすぐに元通りになることを患者に訴える、(3)禁煙の意義について折りに触れ説明する、(4)禁煙の効果について患者自身の口から語ってもらう―といったことを、可能な範囲でやってもらえるようにお願いするとよいだろう。


3回目のチャレンジで禁煙に成功した症例

60歳代 女性
喫煙歴:10~12本/日(喫煙開始年齢:38歳)
TDS(タバコ依存症スクリーニングテスト)9点
呼気一酸化炭素:9ppm

現病歴:過去2回禁煙に取り組み、最長で2カ月禁煙したが仕事のストレスで再喫煙。最近汚い痰が出るようになり、医師にからたばこによる慢性気管支炎と診断された。そのため再び禁煙に挑戦しようと思い、石川県立中央病院の禁煙外来を受診。喫煙のきっかけ:家事と仕事の忙しさでストレスを感じている時期に、喫煙者の夫と一緒に自分もたばこを吸うようになり、喫煙習慣が身に付いた。
禁煙歴:糖尿病があるため、医師から強く禁煙を勧められていた。最初はニコチンガムで禁煙に挑戦したが、効果が弱く喫煙欲求を十分抑えられなかった。その後、ニコチンパッチを使用。ガムより効果があったものの、皮膚の接触皮膚炎がひどく継続使用できなかった。そのため、結果的に禁煙に失敗。治療経過:喫煙のタイミングとしては、食後や事務仕事の合間が多いとのこと。そこで、たばこが吸いたくなったら深呼吸したりお茶を飲む、あるいは席から離れて体操や散歩するといった対策をアドバイス。
 また、以前ニコチン製剤で禁煙に失敗したため、治療にはバレニクリンを使用。治療開始第1週は、食後やいらいらした時などにたばこがどうしても吸いたくなり、2日に1本のペースで喫煙。だが、バレニクリンの効果により喫煙の満足感が得られなかった。タバコを吸っても仕方がないとの気持ちが高まり、第2週から完全に禁煙できるようになった。
 その後、バレンクリンの副作用として胸やけや胃もたれが生じたため、2mg/日から1mg/日に減量。さらに、体重の増加を認めたため、たばこが吸いたくなったときはなるべく歩くこととした。第12週の禁煙治療終了時には、いらいらしても周りでたばこを吸われても気にならない状況になった。

患者が自力で禁煙を目指す場合
 患者が保険診療を使わず自力で禁煙する場合には、薬局で販売されているOTCのニコチンパッチやガムを使用するか、何も使わないで行うことになる。中央内科クリニック副院長の村松弘康氏は、自力禁煙を目指す患者には、禁断症状を少しでも和らげるためにやはりニコチン製剤を使うことを勧めている。ガムとパッチは同じニコチン製剤だが、それぞれ特徴がある(表2)。大きな違いは、吸収の仕方だ。

表2 ニコチンガムとニコチンパッチの比較(提供:村松氏)

 たばこを吸うと、ニコチンの血中濃度は速やかに上がって速やかに下がる。「このスパイク型の血中濃度の変化が依存を作りやすい」と村松氏。「ガムはスパイク型の波をつくるので、依存から離脱できない可能性もある。一方、パッチは血中濃度の変動が少ないため依存ができにくい」という。
 また、たかの呼吸器科内科クリニックの高野氏は、「期日を決めて一気に禁煙を実行する、一定の禁断症状を覚悟するといった成功のポイントは、保険診療の場合と同じ。こららの留意点を、きちんと説明するとよい」とアドバイスする。
 なお、禁煙パイポや電子タバコなど、たばこの代わりに市販の禁煙グッズについて専門医らは、「タバコを連想させるようなものはやめた方がよい。くわえる癖がいつまでも抜けず、結局禁煙にはつながりにくい」と否定的なスタンス。村松氏は、「飴やガム、飲み物など、喫煙とは別の動作を伴うものに代えた方がよい」と言う。また、電子たばこについては、人体に有害な化学物質が検出されたと米国食品医薬品局が発表している。  


2010年11月23日 Posted by tonton at 20:00Comments(0)禁煙

●フランス/ 禁煙令のせいで騒音公害

禁煙令のせいで騒音公害、パリのナイトライフのジレンマ
【AFP BB News】
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2775346/6465736?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
約3年前、パリ(Paris)のバーやクラブが全面禁煙となったとき、こんな副作用が起こるとは誰も予想だにしなかった――タバコを吸いたいパーティー好きのパリっ子たちが路上にあふれ、彼らのおしゃべりで近隣住民の安眠が妨げられるようになるなどとは。
 それ以前から、パリ市内の人気地区に暮らす住民らは、お祭り騒ぎを楽しむ人びとの騒音に不平の声を上げていた。しかし対立が決定的になったのは、2008年1月1日にナイトスポットを含む公共スペースを全面禁煙とする条例が施行されたころからだ。

■住宅地に隣接、閉鎖に追い込まれるクラブも・・・
 09年には、バー店主を相手取った訴訟が多数起こされ、騒々しいクラブを市当局が閉鎖させる措置まで取られた。DJやクラブ経営者たちは、「光の都パリ」のナイトライフが死に絶えつつあると警告する嘆願運動を始めた。それ以降、双方の対立がくすぶった状態が続いている。
 こうした中、パリ市当局は12日、当事者たちを交渉の席に着かせようと市庁舎で会議を開催。クラブ経営者や警察、住民団体、地元当局などが一堂に会し、顔をつきあわせて2日にわたって議論した。
「パリは矛盾だらけの都市だ。市民はみな早起きだし、夜更かしもする。われわれはみな働いており睡眠も必要だが、ときにはパーティーもしたいのだ」とベルトラン・ドラノエ(Bertrand Delanoe)市長は会議で語った。
 ロンドン(London)など人気クラブやバーが商業地区に集まり、住宅の大半は郊外にある都市と異なり、パリは都心に暮らす住民が多く、人口密度の高い1つの場所を全員で共有している状態だ。市内の夜間勤務人口は60万人にも上り、そのうち23万人は深夜以降も勤務するが、そのすぐそばでは220万人が眠りについている。
 ドラノエ市長も、活気のあるナイトライフの振興と、住民の安眠確保の両立は難問だと認めている。

■和解に向けた方策は?
 野党の右派勢力にとっての問題解決策は、パーティー専用地区を作ることだ。候補地として、もともと工業地帯だったバティニョル(Batignolles)地区が挙げられている。
 一方、ドラノエ市長率いる左派勢力は、「労働と遊びの混在」という考えに固執する。活気のある路上こそが市内の夜を平和にする、というのが主論で、「パーティーと文化はパリの輝きの一部だ」と市長は主張する。
 来年の春から市は、警察官の代わりに赤鼻のマイム演者や道化師たちを問題地域に派遣して、騒音を控えるよう呼びかけるという新方策を始める。スペインのバルセロナ(Barcelona)で成功を納めたやり方をもとに考案されたものだという。
 また会議では、夜間にDJ付きのパーティーを開くバーの防音対策に補助金を拠出する案も出された。ただ、これには1施設につき2万~15万ユーロ(約230万~1700万円)の費用がかかる見込みだという。(c)AFP/Emma Charlton

  


2010年11月23日 Posted by tonton at 19:48Comments(0)フランス

●米国/ FDAがたばこパッケージへの絵柄入り警告を提案

FDAがたばこパッケージへの絵柄入り警告を提案/米国
【日本経済新聞】
http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20101118hj001hj
 米国食品医薬品局(FDA)は、たばこのパッケージに衰弱した肺癌(がん)患者、遺体安置所の遺体、人工呼吸器をつけた乳児(二次喫煙の結果と推測されるもの)など、喫煙の影響を表した恐ろしい写真やイラストを表示することで人々にショックを与え、禁煙を促す、あるいは喫煙開始を防止するという声明を発表した。今回の新たな「包括的喫煙規制戦略」には、このような絵柄写真(グラフィックフォト)のほか、「Smoking Will Kill You.(喫煙は死をもたらす)」などの強い警告文の表示も含まれるという。
 「たばこの使用による膨大な数の疾患および死亡を減らすべく、FDAは重大な一歩を踏み出す」と、FDAのMargaret A. Hamburg博士は述べている。米レノックス・ヒル病院(ニューヨーク)のLen Horovitz博士は「パッケージを見て、たばこが心疾患、肺癌、肺気腫、COPD(慢性閉塞性肺疾患)をはじめとする多くの疾患の原因となることを知ってほしい。1日に1~3本の喫煙でも心疾患リスクが3倍になる」と述べている。
 今回の提案は、FDAによる大規模な反たばこ戦略の一環であり、2009年に連邦法により、FDAにたばこ製品の規制に関するさまざまな権限が与えられた結果でもある。2011年6月22日までに、FDAはパッケージに表示する9種類の「絵柄および警告文」を選択する予定で、たばこの広告にもこの警告の表示が義務付けられる。たばこ会社は2012年10月22日までに、米国内で販売するたばこのパッケージにもれなく警告を表示する必要がある。
 米国心臓協会(AHA)CEOのNancy Brown氏は、この新しい提案を称賛し、「多くの米国人がたばこの誘惑に打ち勝ち、カウンセリングや薬剤治療などのエビデンス(科学的根拠)に基づく禁煙プログラムに参加するようになるよう期待している」と述べている。一方、AP通信によると、複数のたばこメーカーがこの新しいラベルの合法性を含めて訴訟を起こしており、米連邦控訴裁判所で係争中であるという。
 この20年間に、カナダ、オーストラリア、チリ、ブラジル、イランおよびシンガポールなど、多くの国々でたばこ製品の絵柄入り警告が採用されている。例えばブラジルでは、乳児の遺体や壊疽を起こし爪先の黒くなった足の写真などが使用されている。カナダ、ウォータールーWaterloo大学(オンタリオ州)助教授のDavid Hammond氏によると、現在、米国でのたばこの警告表示は世界でも最も緩いもので、文字のみの警告は1984年以来ほとんど変更されていないという。「カナダでは毎日喫煙する人は人口の約13%だが、2000年に絵柄入り警告が採用されて以来5%減少した」と同氏は述べている。
  


2010年11月23日 Posted by tonton at 19:45Comments(0)アメリカ

●喫煙者と非喫煙者の肺癌(がん)は異なる

喫煙者と非喫煙者の肺癌(がん)は異なる
【日本経済新聞】
http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20101118hj000hj
 喫煙経験のない人の肺癌(がん)は、喫煙者の肺癌とは異なる疾患である可能性が新しい研究で示された。
 今回の研究では、喫煙経験のない30人の肺癌腫瘍の遺伝的特徴を、現喫煙者および元喫煙者53人のものと比較。研究著者であるカナダ、ブリティッシュ・コロンビア癌研究センター(バンクーバー)のKelsie Thu氏によると、喫煙経験のない人の腫瘍には喫煙経験者の2倍の比率でDNA異常がみられたという。「非喫煙者と喫煙者の肺癌の違いを突き止めることができれば、喫煙経験のない人の遺伝子変化(genetic alteration)を標的とした治療法を開発し、予後を向上できる可能性がある」と同氏は述べている。今回の研究は、米フィラデルフィアで開催された米国癌学会(AACR)主催の「癌予防
研究の最前線カンファレンス」年次集会で発表された。
 米国癌協会(ACS)によると、米国では男女ともに肺癌が癌による死因の第1位となっており、年間推定15万7,000人が肺癌で死亡している。しかし、非喫煙者でも肺癌は癌による死因の第7位となっているとThu氏は述べている。これまでの研究でも、非喫煙者と喫煙者の肺癌が異なることが示されている。喫煙経験者に比べ、非喫煙者の肺癌は若年齢で診断される傾向があり、女性に多くみられるほか、腺癌の比率が高い。また、非喫煙者では上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子に変異のある比率が高いという。
 「今回の新しい研究は、喫煙経験のない肺癌患者にはEGFR遺伝子変異のみられる比率が高いほか、KRAS遺伝子変異の比率が少ないことを示したこれまでの研究結果を裏付けるものだ」とThu氏は述べている。喫煙者では、たばこに含まれる発癌物質がDNA変異を引き起こし、制御不能な癌細胞の増殖につながると考えられているが、非喫煙者ではさらに別の遺伝子変異がみられることから、腫瘍の成長を促進する他の機序の存在が示されるという。
 米バンダービルトVanderbilt大学(テネシー州 ナッシュビル)教授のDavid Carbone博士は、喫煙経験のない人は肺癌と診断されるまでに時間を要する傾向があり、癌が進行してから受診する例が多いと指摘する。一方、特定の遺伝的経路(genetic pathway)を標的とした薬剤には極めて高い効果が認められており、「例えば分子標的薬エルロチニブ(商品名:タルセバ)はEGFR遺伝子変異のある患者(肺癌患者の約10%を占める)での延命効果が示されている」と同氏は述べている。

  


2010年11月23日 Posted by tonton at 19:42Comments(1)●データ・知識1

●喫煙人口、中国、インドが世界最多

喫煙人口、中国、インドが世界最多、中国では山西
【YAHOO!ニュース】サーチナ 11月18日(木)21時2分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101118-00000098-scn-cn
 中国とインドの喫煙人口が最多であることが最新の研究で判明した。また、喫煙による発展途上国の死亡率の上昇と女性の喫煙人口が増加傾向にあることも明らかになった。
 米国がん協会(American Cancer Society)と世界肺財団(World Lung Foundation)がこのほど発行した「煙草アトラス(Tobacco Atlas)第三版」の統計データによると、中国大陸部の男性喫煙 人口は3億1100万人、インドの男性喫煙人口は2億2900万人。女性喫煙人口は、中国大陸部が1400万人、インドが1200万人。
 また、中国疾病予防控制センターが世界保健機関(WHO)の協力のもとに実施した2010年上半期大陸部喫煙人口調査によると、中国国内では、華北・東北部の都市・農村人口の喫煙率が軒並み高く、都市部男性の喫煙率が最も高い地域は山西省で、100人中60人近くが喫煙者だった。
 山西省は2008年に喫煙外来診療をスタートさせたが、受診者は年間500人にも達しない。これは、多くの人に、喫煙による健康危害に対する知識が著しく不足している事実を物語っている。(編集担当:松本夏穂)
  


2010年11月23日 Posted by tonton at 19:39Comments(0)●アジア

●中国/ タバコ専売局が巨額寄付

タバコ専売局が巨額寄付、嫌煙派は反対、ネット世論は賛成―中国
【YAHOO!ニュース】サーチナ 11月18日(木)19時58分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101118-00000093-scn-cn
 国家タバコ専売局はこのほど、全国婦女発展基金会内に基金を設立した上、母親の健康を促進するためのプロジェクト2つに、1000万元を寄付した。しかし、喫煙反対団体からは「タバコ会社の寄付は受けるべきでない」との批判が出る一方、ネットユーザーの8割が寄付に賛成するなど、議論百出の状態となっている。16日付で法制日報が報じた。
 喫煙者の減少に取り組む中国疾病コントロールセンター喫煙抑制弁公室の姜垣副主任は、「現在、環境保護活動を行うNGOの多くが、タバコ会社からの寄付を受けない方針を決めている。環境にやさしくない団体の寄付を受けないというのが潮流だ」と話し、全国婦女発展基金会を批判した。
 寄付の対象となったプロジェクト2件は、中国西部の貧困乾燥地帯に住む女性と家庭のため、飲み水の問題を解決するためのもの。全国婦女発展基金会の幹部は「今回の寄付により、中国西部地区に住む女性と子供100万人が利益を受けられる」と話している。
 ネットユーザーの多くは、喫煙反対団体に批判的で「国家タバコ専売局は給料、ボーナスを出し、公用車を買い、税金を納めた後、なお金が余っている。公益事業に使わないなら、何に使うのか」などという書き込みを行っている。 最近中国では、タバコ会社が寄付を行うたびに同様の議論が繰り返されている。中国も調印した「たばこ規制枠組条約」が、タバコ会社による広告、販売促進、公益活動への取り組みを禁じているためだ。企業名を冠した寄付も形を変えた営業活動とみなされ禁止の対象だ。
 北京大学法学部教授で中華慈善総会の法律顧問を務める周俊業氏は「資金源の性格上国有資産なので納税者のお金となるべき。専売局の身分で寄付をするのは適当ではない」と話している。また行政機関の寄付は法的根拠がなく、国有資産の流出につながっているとしいう。慈善法が未だに公布されていないことも問題を引き起こしていると指摘している。(編集担当:中岡秀雄)

  


2010年11月23日 Posted by tonton at 19:37Comments(0)中国

●ソウルからヨボセヨ 禁煙先進国の謎

【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 禁煙先進国の謎
【産経ニュース】
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/101119/kor1011190302000-n1.htm
 ソウルでの20カ国・地域(G20)首脳会議で「先進国の資格」を世界にアピールした韓国だが、実は禁煙の取り組みでは既に先進国入りを認定されている。米国がん協会などの調査で昨年、「世界で最も模範的に禁煙政策を実践している10カ国」の1つとして米英加など先進諸国と肩を並べているのだ。
 実際、韓国の禁煙施策は徹底していた。2004年12月に、1箱2000ウォンだった値段を一気に500ウォン引き上げた。この結果、喫煙率は大幅に下降。2005年12月に52・3%だった男性の喫煙率は半年後に47・5%へと急降下し、今年6月には42・6%と5年で10ポイントも下がった。
 ひとたび国家目標が定められると一気に突き進む韓国方式が、禁煙施策でも生きたといえるが、このところ喫煙率は下がらなくなったという。
 最近、国会議員を対象にしたタバコの値上げに関する調査があり、約7割が賛成だった。だが、実際には政府も議会も消極的だ。庶民の反発や税収減が理由ともみられるが、一気呵成(かせい)の韓国で、これは謎だ。
 まさか“先進国入り”を果たして禁煙拡大という国家目標も煙のように消えてしまったということでもないだろうが、これも韓国が庶民の懐を思う優しい国だからだろうか?(加藤達也)
  


2010年11月23日 Posted by tonton at 19:34Comments(0)韓国

◎妊娠中の喫煙で、子どもが犯罪者になる確率高まる

タバコを吸うお母さん、ご注意!
【The Voice of Russia】
http://japanese.ruvr.ru/2010/11/17/34931609.html
 妊娠中に母が喫煙していた場合、その子どもは犯罪者になる傾向が高い。ハーバード大学で公衆の健康を研究する学者たちがこんな説を唱えている。
 それによると、妊娠中1日に20本以上のタバコを吸っていた女性から生まれた子どもは、その31%以上が他の児童とは異なる行動をとる恐れがあることがわかった。
 この研究結果は、1959年-66年にかけて出産した3700人の女性と、その女性から生まれたこどもを対象に、産後30年を経て行われた社会調査を基にして得られている。 


妊娠中のたばこの吸い過ぎ、子どもが犯罪者になる確率高まる
【AFP BB News】
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2775472/6470118
 妊娠中の母親がたばこを毎日1箱以上吸うと、生まれた子どもが犯罪者になるリスクが30%高まるとする研究結果が、16日の英医学専門誌「Journal of Epidemiology and Community Health」に発表された。
 米ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)の研究チームは、1959~66年に行われた喫煙習慣に関する調査に参加した女性たちの子どもである33~40歳の米国人4000人の健康データと犯罪歴を調べた。
 その結果、妊娠中に1日最低20本を吸っていた母親の子どもでは、それ以外の子どもに比べて、犯罪者になる確率が30%高かった。犯罪常習者になる確率も相対的に高かった。
■「ある程度の因果関係は認められる」
 精神疾患、家庭環境、貧困など犯罪行動に関連する諸要素を除外しても、母親の喫煙と子どもの相関性が認められ、犯罪者になる子どもの男女差もなかった。論文は「妊娠中の母親の喫煙と成人の犯罪に強い因果関係があるとは断定できないが、今回の研究である程度の因果関係は認められた」としている。
 これまでの研究では、妊娠中の母親の喫煙と、子どもの多動性障害や攻撃性、青年期の非行の間に強い相関性があることが示されている。
 動物を使った実験で、こうした問題が、発達期の脳、特に神経伝達物質受容体にニコチンが及ぼす生物学的効果によって起きる可能性が指摘されている。犯罪常習者はそうでない人よりも、神経心理学的異常を抱えている場合が多い。

  


2010年11月23日 Posted by tonton at 19:31Comments(0)●データ・知識1

●ロシア/ 今日は国際禁煙デー 

今日は国際禁煙デー
【The Voice of Russia】
http://japanese.ruvr.ru/2010/11/18/35132015.html
 今日は、世界で国際禁煙デーが祝われている。
  ロシア下院国家院の健康保全委員会のデータによると、ロシアは喫煙率において世界でトップの座を占めているとのことだ。世界平均での喫煙率が16%であるのに対して、ロシアではその数字は40%となっている。
 ロシアの専門家らは、タバコの害についての意識向上に期待をしており、また医療関係者らの話によると、タバコに起因する病気でロシアでは年間約40万人が死亡しているとのデータもあるとのことだ。
 仮にタバコの消費量が10分の1に減少したとしても、交通事故での死亡者よりも多いことになる。

  


2010年11月23日 Posted by tonton at 19:25Comments(0)その他のヨーロッパ

●増税から1ヶ月、喫煙する人は勝ち組or負け組?

増税から早1ヵ月…それでも喫煙する人は勝ち組or負け組?
【YAHOO!ニュース】オリコン 11月12日(金)10時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101110-00000030-oric-ent
 10月1日に大幅な値上げが実施されたタバコ。これを機に禁煙を決意した人も多く、一部医療機関の禁煙外来では禁煙補助薬が品薄状態に。しかし“値上げ禁煙、1か月で断念”という報道もあり、完全な禁煙成功はかなり難しいようだ。そこでORICON STYLEでも喫煙に関する意識調査を実施。喫煙者・非喫煙者双方に「増税から1か月、それでも喫煙を続行する人は勝ち組or負け組?」と尋ねたとこころ【勝ち組】36.1%、【負け組】が63.9%で6割強を占めた。理由には「『やめなきゃ…』『やめたいなぁ…』と言いながら、やめられない人がほとんど」(大阪府/30代/女性)と、禁煙したいと口にしながら喫煙所に向かうその後ろ姿を見て“負け”と捉える人が多いようだ。

 同アンケートを喫煙者と非喫煙者別にみると、非喫煙者側からは【勝ち組】(32.0%)に対して【負け組】(68.0%)と7割近くが喫煙を続ける人を “負け”と認識。「いっぱい税金を払わされているから」(福岡県/20代/女性)と、より高い税金を払ってまでどうして? また「百害あって一利無し」(福岡県/20代/女性)と、体に悪いのにどうして? 「俺はやめたから」(大阪府/40代/男性)など、とにかく“どうして、そこまで吸いたいの?”という疑問符が投げつけられた。
 
一方、喫煙者側からは【勝ち組】(57.6%)、【負け組】(42.4%)とやや勝ち組が上回るも、負け組と答える人も4割超え。「ニコチンの奴隷だから」(東京都/40代/男性)、「経済負担もあるし、体には良くないし、他人にも受動喫煙で迷惑かけているのは承知だが、止められない」(大阪府/30代 /男性)と、大幅値上げで悲鳴を上げる懐事情、周囲への迷惑も自覚しつつ、それでも辞められない
自分に嘆き節が寄せられている。

 そして喫煙を続ける人を【勝ち組】と答えた非喫煙者たちのコメントには「値上がりしてもタバコを吸い続けられるのは、経済的に余裕があるからだ」(宮城県/20代/女性)と、嗜好品に小遣いを使える金銭面での余裕を挙げる人がちらほら。同様に喫煙者側からも「高額納税者の仲間入り」(東京都/40代/男性)という声が挙がっている。そこには、長引く不況が叫ばれる昨今、値上がりするタバコを買い続け、禁煙ブーム真っただ中にあってどんどん肩身が狭くなるなど、逆風に立ち向かいながら喫煙を続ける自分を“負け組とは言いたくない”という捨て鉢の想いも汲みとれる。

 平成10年、15年、18年、そして今年と4度にわたる増税で、日本の禁煙ブームもいよいよ本格化。一昔前では考えられなかったオフィスやレストランでの全面禁煙も当たり前となり、今後もさらに禁煙場所が街の至る所で増加していくことは必至。喫煙に関して“勝ち負け”の目線で語るのはナンセンスかもしれない。しかし、次の増税が実施される前に健康面、金銭面、マナー面など様々な角度から
もう一度喫煙について見直してみる良いきっかけになることを切に願う。

【調査概要】
調査時期:2010年10月8日(金)~10月13日(水)
調査対象:合計900名(※有職者に限る/自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員20代、30代、40代の男女各150名)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
  


2010年11月23日 Posted by tonton at 19:22Comments(0)禁煙

群馬/ 県、依然あいまい態度 “分煙後進県”レッテルも

JRホーム喫煙 県、依然あいまい態度 “分煙後進県”レッテルも 群馬
【産経ニュース】
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/gunma/101119/gnm1011190207001-n1.htm
 県が、県内のJR東日本在来線の全ホームで放置されている“青空喫煙”の是非について、あいまいな態度を取り続けている。県は健康増進法に基づき各施設の禁煙化を進める立場だが、県保健予防課はJRについて「国土交通省の所管だ」と知らんぷり。県はJRとタッグを組んだ来年夏の観光イベントを通じ、群馬の魅力を全国にアピールする考えだが、県観光物産課も「ホームの禁煙は保健予防課が対応すべきことだ」と尻込み。このままでは“分煙後進県”のイメージを観光客に与えることになりそうだ。(西村利也、比護義則)
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 ◆担当課やる気なし
 県保健予防課は平成18年から、健康増進法に基づき禁煙に取り組む施設を「禁煙認定施設」として認定する制度をスタート。飲食店や公共施設の禁煙エリア拡大を目指し、職務として認定増を目指してきた。
 ただ、JRに対し認定施設の登録を求めるかどうかについては、「JRは国交省の管轄なので、権限はこちらにはない」と説明。さらに、「健康増進法には罰則はなく、禁煙は各施設の努力義務に任せるしかない」と及び腰だ。 こうした県の消極姿勢も手伝い、JR側の対応は鈍い。JR東日本高崎支社によると、前橋駅など県下在来線の全50駅で、喫煙室を設けずホーム上での喫煙を許可。群馬を除く関東1都5県ではすでにJR在来線の全面禁煙ホームが多数存在しているが、本県だけが取り残されている。
 県は来年夏から、JR東日本と観光PRイベント「群馬デスティネーションキャンペーン(DC)」を実施するが、DC期間には県外から多くの人が来県するだけに、放置すれば観光客に“分煙後進県”のイメージを与えるのは必至だ。
 だが、県観光物産課は「禁煙化は、必ずしも観光に結びつかない。愛煙家を無視した一方的な対応ではなく、非喫煙者と理解し合える対策が必要だ」と主張。ただ、JR側への分煙・禁煙の要請については、「担当は保健予防課だ」と忌避した。そもそも、同課に事務局が設置されているDCの観光宣伝推進協議会では、県とJRが観光客誘致に向け議論を続けている。喫煙問題をテーマに話し合うことも可能なだけに、両課とも“やる気”がないのが実情のようだ。

 ◆時流に置いてけぼり
一方、他県では全面禁煙に取り組む動きが広がっている。平成14年に東京都千代田区が「歩きたばこ禁止条例」を施行して以来、路上喫煙を禁じる条例が全国に拡大。神奈川県は4月から屋内の喫煙を罰則付きで規制する受動喫煙防止条例を施行し禁煙化に努めている。だが、こうした条例は群馬県内では一つも整備されていない。
 本県のたばこを巡る現状について、前橋工科大学の湯沢昭教授(地域・都市計画)は「喫煙禁止の条例を実施することで、地域のイメージアップ効果がある」と指摘したうえで、「観光面で大切なのはもてなす心で、愛煙家の対応も考える必要がある。一方で、公共施設の全面禁煙は世界的な潮流で、県として分かりやすい対策を示すことが効果的だ」としている。  


2010年11月23日 Posted by tonton at 19:18Comments(0)●都道府県・市町村

●姿消す街のたばこ屋 値上げで廃業加速 

姿消す街のたばこ屋 値上げで廃業加速 県内/栃木
【47NEWS】
http://www.47news.jp/news/2010/11/post_20101118084139.html
 10月1日のたばこの大幅値上げから1カ月余り。県内のたばこ販売店では客足が遠のき、売り上げは駆け込み需要前の3分の1~2分の1程度にとどまっている。値上げを機に禁煙するケースも少なくないとみられ、店主らは「(値上げ)以前のような客足には戻らない」と嘆く。2008年の自動販売機成人識別カード「タスポ」導入に続く、さらなる痛みに耐え切れず、店じまいするところも。今年8月から3カ月間の廃業届けは140件で、前年同期に比べ約100件も多くの店が姿を消した。
 「駆け込み需要があったから仕方がないが、こんな状態がいつまで続くのか」。宇都宮市の国道沿いで酒店を営む男性店主(75)は表情を曇らせた。売り上げは以前の3分の1。値段が上がったことで、特に10個入りのカートンが売れなくなったという。
 同市内の別の酒店の女性経営者(60)は、全く売れなかったという10月上旬に比べると「少しは回復した」というが、売り上げは駆け込み前の3分の1。女性店主は「一人当たりの吸う量が減っているし、安い銘柄に変える人もいる。
買いだめした人でも、そろそろなくなった人もいるはずなのに、そんなに(購入に)来ていない」と心配する。
 県たばこ販売協同組合連合会によると、「街のたばこ屋さん」は、タスポ導入で自販機の売り上げが6割減少。コンビニやスーパーマーケットに客を奪われ、厳しい経営状態が続いていた。そして今回の増税は、まさに「ふんだりけったり」(同連合会)。
 県内には09年度末時点で、4895の販売店があった。しかし、「商売が成り立たない」と、廃業する店も続出している。県内の廃業件数(日本たばこ産業での受付日ベース)は過去2年間、月十数件程度で推移してきたが、今年8月は49件、9月は67件と前年同期に比べ大きく増えた。
 宇都宮財務事務所によると、8、9月の廃業は、営業の「廃止日」を値上げ前日の「9月30日」としているケースが多かったという。
 同連合会の川島一男事務局長は「駆け込み需要の反動は3~4カ月は続く。多くの人がたばこをやめると言われており、元の状態には戻らないだろう。愛煙家は吸う場所を制限されるなどして閉め出され、街のたばこ屋はどんどん少なくなる」と唇をかんだ。   


2010年11月23日 Posted by tonton at 19:15Comments(0)●タバコ会社・関係団体

●アリスガーデン禁煙監視強化/広島

アリスガーデン禁煙監視強化/広島
【中国新聞】
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201011180034.html
 広島市が10月から全面禁煙にした中区新天地のアリスガーデンで、喫煙者が後を絶たない。市は、広島三大祭りの「胡子大祭」が始まる18日に合わせて、禁煙を知らせる看板を新設。監視も強化する。
 市は10月、広場内の路面3カ所に禁煙プレートを設置。4カ所の灰皿も撤去し、全面禁煙に踏み切った。市民からの苦情が多く、未成年者の利用が多いことを考慮した。
 しかし10月以降も、公園内での喫煙者は後を絶たず、ポイ捨ても続いているのが実情だ。
 市は18日に「禁煙」看板を3カ所に設けるほか、利用者の多い午後を中心に指導員による巡回を増やし、監視を強化する。市地域産業支援課は「子どもからお年寄りまで安心して憩える場にする」と強調。喫煙やポイ捨てに対し、市条例に基づき過料千円を徴収していく。

【写真説明】全面禁煙後も吸い殻のポイ捨てが絶えないアリスガーデン
  


2010年11月23日 Posted by tonton at 19:14Comments(0)条例化