日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。
動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)
●スウェーデン/ 禁煙ビルでこっそり喫煙、即刻退去
禁煙ビルでこっそり喫煙、通報者に報奨金6万円 スウェーデン
【AFP BB News】
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2782339/6664472?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
隣の家の人がこっそりタバコに火をつけているのを通報すれば、スウェーデンではなかなかの稼ぎになるという─―。
スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)から北へ400キロ離れたスンスヴァル(Sundsvall)の家主協会Mitthemはこのほど、喫煙禁止の住宅用建物内でタバコを吸っている違反住民の発見に貢献した賃借人に、5000クローネ(約6万1000円)の報奨金を支払うことを決めた。
Mitthemのハンス・セリング(Hans Selling)会長は13日、AFPの取材に対し「『密告者』がほしいわけじゃない」と説明した。「情報提供を受けた後、喫煙していたとされる人が本当にタバコを吸っていたかどうかは、当団体が判断する。匿名の情報には報奨金は払わない」
特にこの措置の対象となりそうなのが「各室内、バルコニーその他全ての場所」での喫煙が厳しく禁じられている全121戸の、ある集合住宅だ。
批判もあるが、セリング氏は「結果が良ければ手段は選ばない」と一歩も譲らない。「禁煙に同意した入居者に後からタバコを吸われては大変問題だ。例えば、ぜんそくがあるからといって、わざわざ
ここを選んだ住人のほうが、出て行かなければならない羽目になる」 タバコを吸った人への罰則は厳しい。違反が見つかった場合は、即刻退去を命じられるという。
【AFP BB News】
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2782339/6664472?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
隣の家の人がこっそりタバコに火をつけているのを通報すれば、スウェーデンではなかなかの稼ぎになるという─―。
スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)から北へ400キロ離れたスンスヴァル(Sundsvall)の家主協会Mitthemはこのほど、喫煙禁止の住宅用建物内でタバコを吸っている違反住民の発見に貢献した賃借人に、5000クローネ(約6万1000円)の報奨金を支払うことを決めた。
Mitthemのハンス・セリング(Hans Selling)会長は13日、AFPの取材に対し「『密告者』がほしいわけじゃない」と説明した。「情報提供を受けた後、喫煙していたとされる人が本当にタバコを吸っていたかどうかは、当団体が判断する。匿名の情報には報奨金は払わない」
特にこの措置の対象となりそうなのが「各室内、バルコニーその他全ての場所」での喫煙が厳しく禁じられている全121戸の、ある集合住宅だ。
批判もあるが、セリング氏は「結果が良ければ手段は選ばない」と一歩も譲らない。「禁煙に同意した入居者に後からタバコを吸われては大変問題だ。例えば、ぜんそくがあるからといって、わざわざ
ここを選んだ住人のほうが、出て行かなければならない羽目になる」 タバコを吸った人への罰則は厳しい。違反が見つかった場合は、即刻退去を命じられるという。
2011年01月21日 Posted by tonton at 19:22 │Comments(0) │北欧
◎スコットランド/ 禁煙法施行で小児喘息の入院も減少
禁煙法施行のスコットランドで、小児喘息の入院も減少
職業的な受動喫煙がない集団においても利益 大西 淳子=医学ジャーナリスト
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/bmj/201010/516911.html
スコットランドでは、総合的な禁煙法が施行されて以来、バーで働く人々の呼吸器症状が減少したと報告されている。スコットランドGlasgow大学のDaniel Mackay氏らはさらに、禁煙法の利益は、職業的な受動喫煙がなかった集団にも及ぶことを明らかにした。毎年増加していた小児喘息による入院が、法施行を境に減少に転じたという。論文は、NEJM誌2010年9月16日号に掲載された。
先進国では過去数十年の間に喘息の有病率が上昇した。以前米国で行われた研究結果は、年間20万件の小児の喘息発作が、親の喫煙に起因することを示唆した。スコットランドでは成人の喫煙率は25%だが、家庭内での環境タバコ煙曝露は少なからず起きていた。
スコットランドが06年に公共の場所での喫煙を禁止する禁煙法を施行した当初は、喫煙者が自宅で喫煙する機会が増えるのではないかと危惧された。だが、実際には禁煙法をきっかけに禁煙する人が増えて、小児の環境タバコ煙曝露は減ったと見られていた。
禁煙法施行以来、これまで、職業的な受動喫煙がなかった人々にも呼吸器症状の改善があったかどうかは評価されていなかったことから、著者らは、禁煙法が施行された06年3月以降の小児喘息による入院の増減を調べることにした。
スコットランドにおけるすべての急性期病院の入院データを登録しているScottish Morbidity Recordから、2000年1月から09年10月までの15歳未満の喘息による全入院を同定。負の二項回帰モデルを用いて禁煙法施行日である06年3月26日より前と後の入院件数の経年変化を調べた。
小児喘息による入院は研究期間中に2万1415件あった。
禁煙法施行前の小児喘息による入院は、対象期間の初めの2000年1月の時点から、年平均5.2%(95%信頼区間3.9-6.6%)ずつ増加していた。
一方、法施行後は、06年3月26日の時点から年平均18.2%(14.7-21.8%、P<0.001)ずつ減少していた。
年齢、性別、居住地域(都市か地方か/スコットランド北部、南西部、南東部のどこか)、社会経済的地位(5分位群)、法施行前の喘息による入院歴といった交絡因子候補で調整すると、施行前の入院は年平均4.4%(3.3-5.5%)増加、法施行後は19.5%(16.5-22.4%、P<0.001)減少となった。
入院患者を年齢で層別化すると、4歳以下の就学前の小児が1万1796人(55.1%)、5歳以上の就学児が9619人(44.9%)だった。法施行後の入院の減少は就学前の小児と就学児の両方に同様に見られた。就学前の小児では、年平均18.4%減少、就学児では20.8%減少していた。
喘息による入院と性別、居住地域、地域、社会経済的地位の間にも有意な関係は見られなかった。
得られた結果は、禁煙法を施行すると職業曝露のない集団の呼吸器疾患も減少することを示唆した。
原題は「Smoke-free Legislation and Hospitalizations for
Childhood Asthma」、概要は、BMJ誌のWebサイトで閲覧できる。
職業的な受動喫煙がない集団においても利益 大西 淳子=医学ジャーナリスト
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/bmj/201010/516911.html
スコットランドでは、総合的な禁煙法が施行されて以来、バーで働く人々の呼吸器症状が減少したと報告されている。スコットランドGlasgow大学のDaniel Mackay氏らはさらに、禁煙法の利益は、職業的な受動喫煙がなかった集団にも及ぶことを明らかにした。毎年増加していた小児喘息による入院が、法施行を境に減少に転じたという。論文は、NEJM誌2010年9月16日号に掲載された。
先進国では過去数十年の間に喘息の有病率が上昇した。以前米国で行われた研究結果は、年間20万件の小児の喘息発作が、親の喫煙に起因することを示唆した。スコットランドでは成人の喫煙率は25%だが、家庭内での環境タバコ煙曝露は少なからず起きていた。
スコットランドが06年に公共の場所での喫煙を禁止する禁煙法を施行した当初は、喫煙者が自宅で喫煙する機会が増えるのではないかと危惧された。だが、実際には禁煙法をきっかけに禁煙する人が増えて、小児の環境タバコ煙曝露は減ったと見られていた。
禁煙法施行以来、これまで、職業的な受動喫煙がなかった人々にも呼吸器症状の改善があったかどうかは評価されていなかったことから、著者らは、禁煙法が施行された06年3月以降の小児喘息による入院の増減を調べることにした。
スコットランドにおけるすべての急性期病院の入院データを登録しているScottish Morbidity Recordから、2000年1月から09年10月までの15歳未満の喘息による全入院を同定。負の二項回帰モデルを用いて禁煙法施行日である06年3月26日より前と後の入院件数の経年変化を調べた。
小児喘息による入院は研究期間中に2万1415件あった。
禁煙法施行前の小児喘息による入院は、対象期間の初めの2000年1月の時点から、年平均5.2%(95%信頼区間3.9-6.6%)ずつ増加していた。
一方、法施行後は、06年3月26日の時点から年平均18.2%(14.7-21.8%、P<0.001)ずつ減少していた。
年齢、性別、居住地域(都市か地方か/スコットランド北部、南西部、南東部のどこか)、社会経済的地位(5分位群)、法施行前の喘息による入院歴といった交絡因子候補で調整すると、施行前の入院は年平均4.4%(3.3-5.5%)増加、法施行後は19.5%(16.5-22.4%、P<0.001)減少となった。
入院患者を年齢で層別化すると、4歳以下の就学前の小児が1万1796人(55.1%)、5歳以上の就学児が9619人(44.9%)だった。法施行後の入院の減少は就学前の小児と就学児の両方に同様に見られた。就学前の小児では、年平均18.4%減少、就学児では20.8%減少していた。
喘息による入院と性別、居住地域、地域、社会経済的地位の間にも有意な関係は見られなかった。
得られた結果は、禁煙法を施行すると職業曝露のない集団の呼吸器疾患も減少することを示唆した。
原題は「Smoke-free Legislation and Hospitalizations for
Childhood Asthma」、概要は、BMJ誌のWebサイトで閲覧できる。
タグ :スコットランド
2010年10月15日 Posted by tonton at 13:30 │Comments(0) │北欧
★フィンランド/ たばこ追放を目指す新法を施行
たばこ追放を目指す新法を施行、フィンランド
【AFP BB News】
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2762987/6276578
各国が喫煙を抑制する法律を打ち出す中、北欧のフィンランドで1日、たばこに関する新しい法律が施行された。
これにより18歳未満の人物がたばこを所持することが完全に禁止され、未成年にたばこを売ったり譲ったりすると、最高で禁固6月の刑が科される。また未成年者がよくいる場所と屋外イベントの観客席での喫煙は全面禁止され、インターネット上でのたばこの売買も違法となった。
さらに2012年に店頭でのたばこの陳列の禁止、2015年にたばこ自販機を禁止するなど、国内におけるたばこ使用の段階的な全廃を目指している。たばこ全廃を目的に掲げた法律を作ったのは世界でもフィンランドが初めて。
担当省の顧問として法案の策定に関わったイスモ・トゥオミネン(IsmoTuominen)氏はAFPの取材に、「喫煙を減らすことを目的にするということは、ある意味で喫煙を是認することだ。われわれはこのことに気がついた」と語る。
同様の法律はすでにアイスランドやノルウェーが採用しているが、トゥオミネン氏によると今回のフィンランドの新法はさらに踏み込み、たばこ企業に一定の時間的猶予を与えてフィンランドからの完全撤退を迫るという政策目標を明確に規定している。
トゥオミネン氏は、たばこの完全禁止の実現は難しいだろうと認める一方、フィンランドでのたばこの製造、宣伝、売買は確実に、きわめて難しくなるだろうと話す。
米タバコ大手フィリップ・モリス(Philip Morris)の広報担当者はAFPの取材に、たばこ規制の必要性を認めつつも、政府が国民に禁煙を止めさせられるなどと考えるのは非現実的だと語った。同社は店頭でのたばこ陳列禁止の撤回などを狙い、2件の訴えを起こしている。
【AFP BB News】
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2762987/6276578
各国が喫煙を抑制する法律を打ち出す中、北欧のフィンランドで1日、たばこに関する新しい法律が施行された。
これにより18歳未満の人物がたばこを所持することが完全に禁止され、未成年にたばこを売ったり譲ったりすると、最高で禁固6月の刑が科される。また未成年者がよくいる場所と屋外イベントの観客席での喫煙は全面禁止され、インターネット上でのたばこの売買も違法となった。
さらに2012年に店頭でのたばこの陳列の禁止、2015年にたばこ自販機を禁止するなど、国内におけるたばこ使用の段階的な全廃を目指している。たばこ全廃を目的に掲げた法律を作ったのは世界でもフィンランドが初めて。
担当省の顧問として法案の策定に関わったイスモ・トゥオミネン(IsmoTuominen)氏はAFPの取材に、「喫煙を減らすことを目的にするということは、ある意味で喫煙を是認することだ。われわれはこのことに気がついた」と語る。
同様の法律はすでにアイスランドやノルウェーが採用しているが、トゥオミネン氏によると今回のフィンランドの新法はさらに踏み込み、たばこ企業に一定の時間的猶予を与えてフィンランドからの完全撤退を迫るという政策目標を明確に規定している。
トゥオミネン氏は、たばこの完全禁止の実現は難しいだろうと認める一方、フィンランドでのたばこの製造、宣伝、売買は確実に、きわめて難しくなるだろうと話す。
米タバコ大手フィリップ・モリス(Philip Morris)の広報担当者はAFPの取材に、たばこ規制の必要性を認めつつも、政府が国民に禁煙を止めさせられるなどと考えるのは非現実的だと語った。同社は店頭でのたばこ陳列禁止の撤回などを狙い、2件の訴えを起こしている。
タグ :フィンランド
2010年10月03日 Posted by tonton at 17:36 │Comments(0) │北欧
☆世界初!「タバコ」撲滅を目指す国!フィンランド
世界初!「タバコ」撲滅を目指す国!フィンランド
【サーチナ】
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0315&f=national_0315_041.shtml
ムーミン、サウナ、そして携帯電話のノキアで知られる北欧の国フィンランドは、世界初の完全禁煙国を目指し、今年6月に国会で新しい反喫煙法が決議にかけられる予定らしい。
その法案の具体的な内容とは、「たばこ及びたばこ関連商品の陳列を禁止」するというもので、この法案が採択されれば、大小全ての販売店の軒先からたばこの陳列が無くなる。
消費者は店員に、自ら希望のたばこの銘柄を指定し購入することはできるが、日常的にたばこやたばこ関連商品が国民の目にさらされることが無くなる。これにより、非喫煙者や未成年者に対してまでのたばこの商品イメージの定着を防ぐことが目的らしい。
これに対しフィンランドの大手タバコ会社は法務省に異議申し立てをしている。タバコ会社側はこの法案の導入によってたばこの裏取引が活発化する可能性を示唆している。そしてタバコを隠すことによって逆に未成年者が興味をそそられる危険性も同時に指摘しているという。
フィンランドではタバコに加えて酒類の販売規制も厳しく、夜9時以降は販売店で酒類の購入は出来ないらしい。その上値段も高いので、船に乗って海を越え物価の安いエストニアへ大量に酒やタバコを買いに行くフィンランド人が多いのだとか。
兎にも角にも、このタバコ撲滅運動はフィンランドにとって吉と出るか凶と出るのか。タバコ規制問題が世界中で囁かれる今、各国がフィンランドの動向に注目している。フィンランドの結果によってはその他の国でも同様の法律が定められる可能性もありえる。
記者:須久和(情報提供:ロケットニュース24)
【サーチナ】
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0315&f=national_0315_041.shtml
ムーミン、サウナ、そして携帯電話のノキアで知られる北欧の国フィンランドは、世界初の完全禁煙国を目指し、今年6月に国会で新しい反喫煙法が決議にかけられる予定らしい。
その法案の具体的な内容とは、「たばこ及びたばこ関連商品の陳列を禁止」するというもので、この法案が採択されれば、大小全ての販売店の軒先からたばこの陳列が無くなる。
消費者は店員に、自ら希望のたばこの銘柄を指定し購入することはできるが、日常的にたばこやたばこ関連商品が国民の目にさらされることが無くなる。これにより、非喫煙者や未成年者に対してまでのたばこの商品イメージの定着を防ぐことが目的らしい。
これに対しフィンランドの大手タバコ会社は法務省に異議申し立てをしている。タバコ会社側はこの法案の導入によってたばこの裏取引が活発化する可能性を示唆している。そしてタバコを隠すことによって逆に未成年者が興味をそそられる危険性も同時に指摘しているという。
フィンランドではタバコに加えて酒類の販売規制も厳しく、夜9時以降は販売店で酒類の購入は出来ないらしい。その上値段も高いので、船に乗って海を越え物価の安いエストニアへ大量に酒やタバコを買いに行くフィンランド人が多いのだとか。
兎にも角にも、このタバコ撲滅運動はフィンランドにとって吉と出るか凶と出るのか。タバコ規制問題が世界中で囁かれる今、各国がフィンランドの動向に注目している。フィンランドの結果によってはその他の国でも同様の法律が定められる可能性もありえる。
記者:須久和(情報提供:ロケットニュース24)
タグ :フィンランド
2010年03月16日 Posted by tonton at 21:49 │Comments(0) │北欧
☆世界初!フィンランド「完全禁煙国」をめざし新法へ
世界初!「たばこ撲滅の国」を目指すフィンランド
【メディアサボール】2010/02/10
http://mediasabor.jp/2010/02/post_752.html
* フィンランド在住ジャーナリスト*靴家 さちこ
1月20付のYLE(フィンランド国営放送)ニュースのウェブ版によると、フィンランドは「世界初」の完全禁煙国を目指し、今年6月には国会で新しい反喫煙法が決議にかけられる予定だ。この動向は、YLEが予測した通り、BBCを始めとする世界中のメディアの関心を集めている。
YLEのインタビューに対して、イルッカ・オクサラ社会保険相は「喫煙は人を殺す」と断言し、「昨年秋から国会に提示されている新しい法案とは、喫煙を完全に阻止するものである。世界にまたとない条項だ」と発言している。その法案の具体的な内容とは、「たばこ及びたばこ関連商品の陳列を禁止」するというものだ。その詳細を、社会厚生省のイズモ・トゥオミネン氏に聞いてみた。
───筆者:「世界で最も厳しいたばこ規制を目指しているようですが」
トゥ:「世界一厳しいかどうかは分からないが、人体に害を及ぼすビジネスの徹底不支持の姿勢を打ち出したまでだ。この法案が採択された暁には、大小全ての販売店の軒先からたばこの陳列が無くなる。消費者は店員に、自ら希望のたばこの銘柄を指定し、購入することはできるが、日常的にたばこやたばこ関連商品が国民の目にさらされることが無くなる。これにより、非喫煙者や未成年に対してまでのたばこの商品イメージの定着を防ぐことができる」
───筆者:「なるほど。喫煙者が罰せられる禁煙法ではないのですね。」
トゥ:「その通り。例えばF1のスポンサーとしてマルボロの大きなロゴがサーキット周辺に飾られているのを見たことがあると思うが、このような広告を禁止することによって、たばこ業界の企業イメージの向上を阻止することも私達の目的の一つだ。この企業イメージの向上を阻止することによって、たばこ産業に対する投資も減ることだろう。このように、人体に害を及ぼすビジネスを根絶させることが、この法案の目的なのだ」
───筆者:「これほどまでに喫煙の阻止を目指しているフィンランドの喫煙率とは?」
トゥ:「20%」
───筆者:「欧州で最も低いとされていますよね。そんなに大きな数字でもないようですが」
トゥ:「大きな数字だ!!ゼロと比べたら(笑)」
というわけで、トゥオミネン氏がYLEのインタビューでも答えている通り、法案は、国を挙げてのたばこ業界との対決という形で、今年6月に採決にかけられる。
フィンランドでは、1995年から職場及び屋内の公共施設での喫煙が禁止されており、2007年にはそこにバー、カフェ、クラブやレストランも加わり、屋内で喫煙行為を見かけることはほとんどない。各家庭でも喫煙者は、家の中ではなくベランダや外で吸うのが一般的なマナーで、未成年者を乗せた車中での喫煙は違法行為だ。
が、その反動なのか、日本の路上喫煙禁止条例に馴染みある目にはそう映るのか、屋外に出ると喫煙者が意外と目立つ。屋内で吸えないので、建物の外のゴミ箱付近でコートを着込んで煙を吸い込む人、雨に打たれながらベビーカーを押しつつ歩きたばこをする母親、未成年には販売が禁止されているというのにどこで手に入れたのか、学校帰りに歩きながら、たばこを吸う中・高校生(特に中学生!)など、喫煙率20%は意外と目に付きやすい。
フィリップモリス・フィンランドはこの新しい法案について、起訴はしていないものの、すでに法務省に異議申し立てをしている。さらにYLEのインタビューに対して、フィリップモリス・フィンランドのCEO、マリユ・ヴァニマー氏は「この法案の目的と方法は非現実的だ……法案によってもたらされる社会的影響に関しては予測がついておらず、我々はそのような法案の導入に賛成することはできない」と発言した。ヴァニマー氏は危惧する「社会的影響」の一つに、たばこの裏取引を示唆している。
そうでなくてもたばこは高価なので、「そこまでして吸いたい」人達は、器用に巻き型を使って紙でタバコの葉を包んで巻いた、“手巻き”ならぬ紙巻きたばこを吸っている。トゥオミネン氏は、「たばこ業界の企業イメージをつぶすために、ゆくゆくはたばこのパッケージからもロゴデザインを外し、何も描いていない白い箱にするように働きかけたい」と語っていたが、今度はその意味深な「白い箱」に若者たちが興味をそそられてしまったらどうするのだろうと、いたちごっこ的な思考が頭をもたげる。
しかしながら、トゥオミネン氏の毅然とした語り口調に「上がそのように提案しているので」というような「やらされている」感がなく、お役所的なところが微塵もなかったところに先行きの明るさが感じられた。フィンランドでは男性の喫煙率が60%に達した1960年代から喫煙と肺がんの発生率、死亡率の関連性が研究され、喫煙(受動喫煙も含む)は肺がんの要因となっており、死にいたらしめるものと結論付けられた。以降、たばこ法が制定された1977年には、男性の喫煙率が35%、2001年には29%、2005年には26%と劇的に減少し、前述の通り、男女合わせて現在では20%と下降線をたどり続けている。フィンランドが喫煙率0%の国に至るまでの今後を見守っていきたい。
すごいですね!これこそが未来へ向かった世界のあるべき姿だと思います。
【メディアサボール】2010/02/10
http://mediasabor.jp/2010/02/post_752.html
* フィンランド在住ジャーナリスト*靴家 さちこ
1月20付のYLE(フィンランド国営放送)ニュースのウェブ版によると、フィンランドは「世界初」の完全禁煙国を目指し、今年6月には国会で新しい反喫煙法が決議にかけられる予定だ。この動向は、YLEが予測した通り、BBCを始めとする世界中のメディアの関心を集めている。
YLEのインタビューに対して、イルッカ・オクサラ社会保険相は「喫煙は人を殺す」と断言し、「昨年秋から国会に提示されている新しい法案とは、喫煙を完全に阻止するものである。世界にまたとない条項だ」と発言している。その法案の具体的な内容とは、「たばこ及びたばこ関連商品の陳列を禁止」するというものだ。その詳細を、社会厚生省のイズモ・トゥオミネン氏に聞いてみた。
───筆者:「世界で最も厳しいたばこ規制を目指しているようですが」
トゥ:「世界一厳しいかどうかは分からないが、人体に害を及ぼすビジネスの徹底不支持の姿勢を打ち出したまでだ。この法案が採択された暁には、大小全ての販売店の軒先からたばこの陳列が無くなる。消費者は店員に、自ら希望のたばこの銘柄を指定し、購入することはできるが、日常的にたばこやたばこ関連商品が国民の目にさらされることが無くなる。これにより、非喫煙者や未成年に対してまでのたばこの商品イメージの定着を防ぐことができる」
───筆者:「なるほど。喫煙者が罰せられる禁煙法ではないのですね。」
トゥ:「その通り。例えばF1のスポンサーとしてマルボロの大きなロゴがサーキット周辺に飾られているのを見たことがあると思うが、このような広告を禁止することによって、たばこ業界の企業イメージの向上を阻止することも私達の目的の一つだ。この企業イメージの向上を阻止することによって、たばこ産業に対する投資も減ることだろう。このように、人体に害を及ぼすビジネスを根絶させることが、この法案の目的なのだ」
───筆者:「これほどまでに喫煙の阻止を目指しているフィンランドの喫煙率とは?」
トゥ:「20%」
───筆者:「欧州で最も低いとされていますよね。そんなに大きな数字でもないようですが」
トゥ:「大きな数字だ!!ゼロと比べたら(笑)」
というわけで、トゥオミネン氏がYLEのインタビューでも答えている通り、法案は、国を挙げてのたばこ業界との対決という形で、今年6月に採決にかけられる。
フィンランドでは、1995年から職場及び屋内の公共施設での喫煙が禁止されており、2007年にはそこにバー、カフェ、クラブやレストランも加わり、屋内で喫煙行為を見かけることはほとんどない。各家庭でも喫煙者は、家の中ではなくベランダや外で吸うのが一般的なマナーで、未成年者を乗せた車中での喫煙は違法行為だ。
が、その反動なのか、日本の路上喫煙禁止条例に馴染みある目にはそう映るのか、屋外に出ると喫煙者が意外と目立つ。屋内で吸えないので、建物の外のゴミ箱付近でコートを着込んで煙を吸い込む人、雨に打たれながらベビーカーを押しつつ歩きたばこをする母親、未成年には販売が禁止されているというのにどこで手に入れたのか、学校帰りに歩きながら、たばこを吸う中・高校生(特に中学生!)など、喫煙率20%は意外と目に付きやすい。
フィリップモリス・フィンランドはこの新しい法案について、起訴はしていないものの、すでに法務省に異議申し立てをしている。さらにYLEのインタビューに対して、フィリップモリス・フィンランドのCEO、マリユ・ヴァニマー氏は「この法案の目的と方法は非現実的だ……法案によってもたらされる社会的影響に関しては予測がついておらず、我々はそのような法案の導入に賛成することはできない」と発言した。ヴァニマー氏は危惧する「社会的影響」の一つに、たばこの裏取引を示唆している。
そうでなくてもたばこは高価なので、「そこまでして吸いたい」人達は、器用に巻き型を使って紙でタバコの葉を包んで巻いた、“手巻き”ならぬ紙巻きたばこを吸っている。トゥオミネン氏は、「たばこ業界の企業イメージをつぶすために、ゆくゆくはたばこのパッケージからもロゴデザインを外し、何も描いていない白い箱にするように働きかけたい」と語っていたが、今度はその意味深な「白い箱」に若者たちが興味をそそられてしまったらどうするのだろうと、いたちごっこ的な思考が頭をもたげる。
しかしながら、トゥオミネン氏の毅然とした語り口調に「上がそのように提案しているので」というような「やらされている」感がなく、お役所的なところが微塵もなかったところに先行きの明るさが感じられた。フィンランドでは男性の喫煙率が60%に達した1960年代から喫煙と肺がんの発生率、死亡率の関連性が研究され、喫煙(受動喫煙も含む)は肺がんの要因となっており、死にいたらしめるものと結論付けられた。以降、たばこ法が制定された1977年には、男性の喫煙率が35%、2001年には29%、2005年には26%と劇的に減少し、前述の通り、男女合わせて現在では20%と下降線をたどり続けている。フィンランドが喫煙率0%の国に至るまでの今後を見守っていきたい。
すごいですね!これこそが未来へ向かった世界のあるべき姿だと思います。
タグ :フィンランド
2010年02月18日 Posted by tonton at 11:30 │Comments(0) │北欧
◎JTなど投資対象から除外=喫煙規制方針で-ノルウェー
JTなど投資対象から除外=喫煙規制方針で-ノルウェー
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100120-00000020-jij-int
【ロンドン時事】ノルウェー財務省は19日、同国政府年金基金が、日本たばこ産業(JT)など世界のたばこメーカー17社を投資先から外したと発表した。喫煙の規制強化に取り組む政府の方針に沿った措置で、既に保有していた対象株をすべて売却したという。
同基金は、有力産油国であるノルウェーの原油・ガス収入を基に運営されており、世界の株式時価総額の1.0%超を保有する有数の政府系ファンド。政府の厳格な投資方針に基づいて中央銀行によって運営されており、これまでも倫理ガイドラインに反するとして、核兵器を製造する企業や環境に打撃を与えると判断された企業などが投資対象から除外されている。
素晴らしいですね。
しかし、これはノルウェーが特別すごいのではなく、タバコ規制枠組み条約(FCTC)で決められていることなのです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100120-00000020-jij-int
【ロンドン時事】ノルウェー財務省は19日、同国政府年金基金が、日本たばこ産業(JT)など世界のたばこメーカー17社を投資先から外したと発表した。喫煙の規制強化に取り組む政府の方針に沿った措置で、既に保有していた対象株をすべて売却したという。
同基金は、有力産油国であるノルウェーの原油・ガス収入を基に運営されており、世界の株式時価総額の1.0%超を保有する有数の政府系ファンド。政府の厳格な投資方針に基づいて中央銀行によって運営されており、これまでも倫理ガイドラインに反するとして、核兵器を製造する企業や環境に打撃を与えると判断された企業などが投資対象から除外されている。
素晴らしいですね。
しかし、これはノルウェーが特別すごいのではなく、タバコ規制枠組み条約(FCTC)で決められていることなのです。
タグ :ノルウェー
2010年01月21日 Posted by tonton at 23:11 │Comments(0) │北欧
嗅ぎタバコ大国 /スウェーデン
かぎたばこ大国スウェーデン
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200903200019a.nwc
スウェーデンのルイス・レナーステンさん(26)は、かぎたばこ「スヌース」愛用者だ。「以前はたばこを吸っていたけど、職場で一服する時間が取れなくなったのでスヌースに替えたの」。妊娠してからニコチンを含まない代替品「オニコ」に替えたが、無事出産の後には本物のかぎたばこであるスヌースに再び替えるという。
スウェーデンではレナーステンさんのような女性が増えている。この国では女性の喫煙率が男性より高い。公共の場での禁煙や、戸外で一服するには寒すぎる気候、大手たばこメーカー、スウェーデン・マッチ(ストックホルム)のマーケティング戦略が、スヌースを試す女性を増やしている。
統計によると、毎日スヌースを使用する女性は0.6%(1988年)から4%(2007年)に増加。スウェーデン・マッチ社によると、同国のスヌース愛用者120万人のうち女性が2割を占める。昨年の北欧での販売実績は約2億4000万缶で、売り上げは80億スウェーデンクローナ(約947億2000万円)を超えた。
◆上唇と歯茎の間で
スヌースはたばこを低温殺菌したもので、通常はティーバッグ状の袋に小分けされている。上唇と歯茎の間に入れて使用。価格は1缶35~39スウェーデンクローナでたばこ1箱と変わらない。
スウェーデン・マッチ社の医療科学部門責任者ラーズ・ラトビスト氏は、電話インタビューに「たばこからスヌースに切り替える女性がますます増えている。同じような状況が1970年代の男性に見られたが、今は若い女性が主力ユーザー」と述べた。
EU(欧州連合)は、健康上の理由から加盟国の大部分でスヌースを禁止している。たばこ中毒になりやすい若者にとって、スヌースはたばこより簡単に手を出しやすいからだ。スウェーデンは95年のEU加盟時にその免除を受けた。西欧諸国のうち、ノルウェーも同じようにスヌースを合法化している。
これまでの数十年は、スウェーデンのスヌース愛用者は肉体労働者が中心だった。たばこと違って、仕事中にニコチンを楽しみながら手が自由に使えることが受けたからだ。
政府が07年1月にスヌースの課税額を2倍に引き上げたことで買い控えられ、スウェーデン・マッチ社の昨年10~12月期の売上高は北欧部門で12%減少した。
◆“煙たい”存在
それでも、昨年のスウェーデン・マッチの営業利益率は44.1%。スヌースは、主力商品であるたばこの2倍以上の数字を上げている。 しかし、税率の高さとEU内の販売禁止により、欧州内での販売は頭打ちだ。スウェーデン・マッチ社は潜在市場を求めて、米たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナルとベンチャー事業に乗り出すと発表した。
また、スウェーデン・マッチ社はスウェーデンのがん罹患(りかん)率がスヌースのおかげで低下しており、国内の政治家も支援していると主張する。ビョルリング貿易相は昨年11月に地元紙で、EU加盟国への輸出禁止は「不合理なもの」で撤廃されるべきだと述べている。
欧州委員会の報告書によれば、たしかにスヌースは、たばこより心臓病にかかるリスクが少なくとも50%低く、肺がんの危険も少ない。しかしWHO(世界保健機関)は、どんなたばこ製品でもすべて「習慣性があり、健康に有害で、死につながる恐れがある」としている。WHOの広報担当ティム・オリアリー氏は、スヌースの使用について新たな勧告を出す前に、健康への影響についてさらなる調査が必要だと述べた。
WHOのデータによれば、スウェーデンの喫煙率は16%と西欧で最も低い。スウェーデン公衆衛生協会の05年の調査によれば、スウェーデン男性の4人に1人が毎日スヌースを使用していた。
◆女性の購入大幅増
スウェーデン・マッチ社のラトビスト氏は「昔のスヌースは上唇の上に多量に付けるタイプのもので女性向きとはいえなかった」と説明する。そこで同社は女性向けに、少量タイプの商品を開発。パッケージ缶の色も女性好みのものをラインアップした。バーやスーパーマーケットで販売されており、18歳以上なら合法的に購入できる。
ストックホルムでコンビニエンスストアを経営するリナ・ヘルグレンさんは「女性向けスヌースが出た当初は、ミニサイズのものが人気だったが、今ではほとんどの人がレギュラーサイズを買っていく」という。この2年で女性の購入者は「大幅に」増えたそうだ。
フランスの金融系調査会社クレディ・アグリコル・シェブルーのアナリスト、マーティン・シコルスキー氏は「スウェーデン・マッチ社は10年かけてスウェーデン女性の約5%をたばこからスヌースに乗り換えさせた。女性をターゲットにするという流れはこの先しばらく続く」と予測する。
乗り換えた一人、レナーステンさんにとって、スヌースを気に入っている一番の理由は服に煙のにおいがつかないこと。「でも歯磨きはこまめにね。忘れるとお歯黒になってしまうから」と付け加えた。(ThomasMulier)
【写真】店の売り場にスヌース(写真下)を並べる女性定員=ストックホルム(ブルームバーグ)
ニコチンは、依存性薬物です。絶対に、安易に手を出さないようにしましょう。
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200903200019a.nwc
スウェーデンのルイス・レナーステンさん(26)は、かぎたばこ「スヌース」愛用者だ。「以前はたばこを吸っていたけど、職場で一服する時間が取れなくなったのでスヌースに替えたの」。妊娠してからニコチンを含まない代替品「オニコ」に替えたが、無事出産の後には本物のかぎたばこであるスヌースに再び替えるという。
スウェーデンではレナーステンさんのような女性が増えている。この国では女性の喫煙率が男性より高い。公共の場での禁煙や、戸外で一服するには寒すぎる気候、大手たばこメーカー、スウェーデン・マッチ(ストックホルム)のマーケティング戦略が、スヌースを試す女性を増やしている。
統計によると、毎日スヌースを使用する女性は0.6%(1988年)から4%(2007年)に増加。スウェーデン・マッチ社によると、同国のスヌース愛用者120万人のうち女性が2割を占める。昨年の北欧での販売実績は約2億4000万缶で、売り上げは80億スウェーデンクローナ(約947億2000万円)を超えた。
◆上唇と歯茎の間で
スヌースはたばこを低温殺菌したもので、通常はティーバッグ状の袋に小分けされている。上唇と歯茎の間に入れて使用。価格は1缶35~39スウェーデンクローナでたばこ1箱と変わらない。
スウェーデン・マッチ社の医療科学部門責任者ラーズ・ラトビスト氏は、電話インタビューに「たばこからスヌースに切り替える女性がますます増えている。同じような状況が1970年代の男性に見られたが、今は若い女性が主力ユーザー」と述べた。
EU(欧州連合)は、健康上の理由から加盟国の大部分でスヌースを禁止している。たばこ中毒になりやすい若者にとって、スヌースはたばこより簡単に手を出しやすいからだ。スウェーデンは95年のEU加盟時にその免除を受けた。西欧諸国のうち、ノルウェーも同じようにスヌースを合法化している。
これまでの数十年は、スウェーデンのスヌース愛用者は肉体労働者が中心だった。たばこと違って、仕事中にニコチンを楽しみながら手が自由に使えることが受けたからだ。
政府が07年1月にスヌースの課税額を2倍に引き上げたことで買い控えられ、スウェーデン・マッチ社の昨年10~12月期の売上高は北欧部門で12%減少した。
◆“煙たい”存在
それでも、昨年のスウェーデン・マッチの営業利益率は44.1%。スヌースは、主力商品であるたばこの2倍以上の数字を上げている。 しかし、税率の高さとEU内の販売禁止により、欧州内での販売は頭打ちだ。スウェーデン・マッチ社は潜在市場を求めて、米たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナルとベンチャー事業に乗り出すと発表した。
また、スウェーデン・マッチ社はスウェーデンのがん罹患(りかん)率がスヌースのおかげで低下しており、国内の政治家も支援していると主張する。ビョルリング貿易相は昨年11月に地元紙で、EU加盟国への輸出禁止は「不合理なもの」で撤廃されるべきだと述べている。
欧州委員会の報告書によれば、たしかにスヌースは、たばこより心臓病にかかるリスクが少なくとも50%低く、肺がんの危険も少ない。しかしWHO(世界保健機関)は、どんなたばこ製品でもすべて「習慣性があり、健康に有害で、死につながる恐れがある」としている。WHOの広報担当ティム・オリアリー氏は、スヌースの使用について新たな勧告を出す前に、健康への影響についてさらなる調査が必要だと述べた。
WHOのデータによれば、スウェーデンの喫煙率は16%と西欧で最も低い。スウェーデン公衆衛生協会の05年の調査によれば、スウェーデン男性の4人に1人が毎日スヌースを使用していた。
◆女性の購入大幅増
スウェーデン・マッチ社のラトビスト氏は「昔のスヌースは上唇の上に多量に付けるタイプのもので女性向きとはいえなかった」と説明する。そこで同社は女性向けに、少量タイプの商品を開発。パッケージ缶の色も女性好みのものをラインアップした。バーやスーパーマーケットで販売されており、18歳以上なら合法的に購入できる。
ストックホルムでコンビニエンスストアを経営するリナ・ヘルグレンさんは「女性向けスヌースが出た当初は、ミニサイズのものが人気だったが、今ではほとんどの人がレギュラーサイズを買っていく」という。この2年で女性の購入者は「大幅に」増えたそうだ。
フランスの金融系調査会社クレディ・アグリコル・シェブルーのアナリスト、マーティン・シコルスキー氏は「スウェーデン・マッチ社は10年かけてスウェーデン女性の約5%をたばこからスヌースに乗り換えさせた。女性をターゲットにするという流れはこの先しばらく続く」と予測する。
乗り換えた一人、レナーステンさんにとって、スヌースを気に入っている一番の理由は服に煙のにおいがつかないこと。「でも歯磨きはこまめにね。忘れるとお歯黒になってしまうから」と付け加えた。(ThomasMulier)
【写真】店の売り場にスヌース(写真下)を並べる女性定員=ストックホルム(ブルームバーグ)
ニコチンは、依存性薬物です。絶対に、安易に手を出さないようにしましょう。