世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

熊本県の医師らが、禁煙推進団体設立 /熊本

社会の禁煙化進めよう 県内医師らが連携組織設立 講師育成など目指す/熊本

 社会の禁煙化や受動喫煙被害の撲滅、未成年の喫煙防止などを目指し、県内の医師らが「熊本禁煙推進フォーラム」を設立した。
代表の橋本洋一郎・熊本市民病院神経内科部長によると、都道府県単位で医療関係者らが広く連携する組織は、全国的に極めて珍しいという。世界禁煙デーの三十一日、熊本市で発足記念集会を開く。
 設立メンバーは、医師や薬剤師、看護師ら約三十人。これまでに、灰皿撤去による受動喫煙防止などを求める文書を熊本空港に提出したほか、ホームページを設けて県内で禁煙治療に保険が使える医療機関や完全禁煙の飲食店、医学情報などを紹介している。
本年度の重点活動は、小中高校で禁煙について教えることができる講師の育成。講師を学校や職場に派遣するほか、施設や飲食店などの禁煙化の相談にも応じる。
 橋本代表は「禁煙は健康管理の基本だ。禁煙に対する社会的認知を進めるとともに、私たちもしっかり勉強していく組織にしたい」と話している。
 記念集会は、午後一時から同市近見五丁目の済生会熊本病院で。心筋梗塞や脳卒中などの予防からみた喫煙の害について、専門医らが解説。学校での喫煙防止活動の実践報告などがある。会員以外でも禁煙に関心がある医療や教育の関係者なら参加できる(参加費五百円、学生無料)。問い合わせは事務局ファクス0965(32)2729。
(久間孝志)
熊本日日新聞 2009年5月13日朝刊
  
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2009年05月15日 Posted by tonton at 16:16Comments(0)●禁煙推進団体

忌野清志郎おそった咽頭がん、愛煙家は要注意

忌野清志郎おそった咽頭がん、愛煙家は要注意
http://www.yukan-fuji.com/archives/2006/08/post_6458.html

【サラリーマンを襲う病気】
 人気歌手の忌野清志郎さん(55)を襲った喉頭がん。海外に目を向けても、ロッド・スチュワート、Rストーンズのチャーリー・ワッツ、さらには元ビートルズの故ジョージ・ハリスンの喉元を容赦なく蝕んできた。ロック界の天敵といっていいだろう。愛煙家は罹患率が高いといわれるが、カラオケ好きも注意が必要のようだ。(2006.07.19紙面掲載)

■声がれ
 喉頭がんは、のど仏の裏側あたりにできるがんで、うち8割は声帯のある声門部に集中する。いわば“声帯のがん”で、自覚症状として、まず現れるのは「声がれ」。
 「他のがんに比べ、かなり早い段階から症状が出るのが特徴。例えば咽頭がんは、物を飲み込みにくいといった自覚症状が出た時は、かなり進行している場合がある。喉頭がんはわずか1ミリのがんでも声がかれる」とは、喉頭がん治療の第一人者で国際医療福祉大学東京ボイスセンターの福田宏之教授(67)。
 早期発見が可能なため、がんの中では比較的治癒率も高いとされる。

■治療法
 治療法としては、メスやレーザーによる病巣の切除、放射線療法、化学療法などがある。進行がんの場合、切除しかないが、早期であれば通院による放射線治療も可能という。
 「放射線治療は抗ガン剤を併用するのが一般的。基本は週5日の通院を1カ月程度続けるが、強い抗ガン剤を使う場合、副作用もあるので入院が必要になる。声帯のダメージが少ないので、歌手や声を使う職業の人が選択することが多いが、放射線そのものが後にがんを誘発する可能性もあるので、若い人には切除をすすめています」(福田氏)

喫煙者
 他のがん同様、喉頭がんの誘発因子もいくつかあるが、一番はやはり喫煙だ。
 「ヘビースモーカーが全員喉頭がんになるわけではないが、タバコの煙が粘膜を乾燥させ、タールが化学作用し、発ガン物質を誘発することがある。一日10本以上のスモーカーは要注意」(福田氏)
 さらに、「煙の次に重要なのが湿度。喉の粘膜を常に潤し、声帯を良好な状態に保つことが大事」とアドバイスする。
 確かに清志郎さんをはじめ、ロッド・スチュワートやジョージ・ハリスンは日頃からステージやスタジオなど空調の悪い環境でノドを酷使することも多かっただろう。

■カラオケ
 プロだけではない。カラオケボックスのような密室で大声を張り上げるのが大好きなカラオケ愛好家も気をつけたい。
 「カラオケポリープががん化することはないが、歌い過ぎて声がれしたからといってポリープだと思い込むのは危険。声がれが2、3日経っても治らないようなら必ず専門医の診察を仰いでください。内臓のがんと違って、喉頭内視鏡を使えば痛みもほとんどなく、その場でだいたいの診断ができます」(福田氏)
 清志郎さんは、今回の入院で、「命」ともいえる声帯を極力痛めない放射線療法を選択したと言われている。一般的には治療終了後、半年経てば声も定着し、日常会話ならほぼ問題ない状態になるという。
 だが、以前と全く同じ「声」を取り戻すことは難しいとされ、歌手としての完全回復には様々な課題が残る。
 「新しいブルースを楽しむような気持ちで治療に専念する」と語った清志郎さんのチャレンジスピリッツを陰ながら応援したい。
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■咽頭がんチェックリスト
(1)喫煙歴10年以上で、1日にタバコを10本以上吸う
(2)常にストレスを感じている
(3)しょっちゅう大声で怒鳴る
(4)カラオケが大好きで歌う曲はシャウト系が多い
(5)家でエアコンを好み、職場も冷暖完備。1年中、喉がいがらっぽい
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■ロッカーの大敵
 2001年に死去したジョージ・ハリスン(享年58)。亡くなる4年前に喉頭がんの手術を受け、その後、精力的に活動していたが、肺、脳に転移し、帰らぬ人となった。ロッド・スチュワート(61)は2000年に喉頭がんの手術を受けた後、復帰。チャーリー・ワッツ(65)は04年に首にしこりを見つけ、喉頭がんと診断され、2カ月間の放射線治療を受けている。

  


2009年05月15日 Posted by tonton at 16:09Comments(0)●データ・知識1