日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。
動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)
・韓国/ 喫煙率1位はロシア、たばこの値段最安
喫煙率1位はロシア、たばこの値段最安
【朝鮮日報】
http://www.chosunonline.com/news/20101023000032
高価格のオーストラリア・カナダは喫煙率低い
韓国政府はたばこ価格の引き上げを検討しているが、各国の喫煙率やたばこ価格を比較調査した結果、喫煙率が高い国ほどたばこの値段が安いことが分かった。これは、「たばこ価格の引き上げは喫煙率を下げる最大の決め手」という医療界やその周辺の主張と一致する結果だ。韓国は成人男性の喫煙率が42%と高いが、一番よく売れるたばこの値段は2500ウォン(約180円)と比較的安い。このため、「喫煙による医療費の負担や社会・経済的な被害を減らすためには、たばこを値上げする一方で、喫煙者に対する禁煙支援策を強化すべき」という声が上がっている。
■たばこ価格が安いほど喫煙率が高い
世界保健機関(WHO)が毎年、各国の喫煙現況を調査・発表する「グローバルたばこレポート2009」によると、代表的な喫煙国はロシアで、男性10人のうち6人(60.4%)が毎日たばこを吸う。ロシアのたばこの平均価格は0.5米ドル(約41円)。国際的に喫煙率が最も高い一方で、たばこの値段は最も低い国だ。
「愛煙国」は主にアジアに集中している。喫煙率は中国が57%、インドネシアが46.8%だ。中国のたばこ価格は800ウォン(約58円)、インドネシアは1300ウォン(約94円)。日本は韓国に比べ喫煙率がやや低い39.9%が、たばこ1箱は4000ウォン(約290円)と少し高い。
先進国であるほど喫煙率が低く、値段は高い。世界でたばこが最も高いと言われる地域は米ニューヨーク州で、1箱11ドル(約895円)。これほど高いと、「お金がないからたばこが吸えない」という声も聞こえてきそうだ。たばこ1本当たり650ウォン(約47円)という計算になり、ロシアに比べ22倍も高い。米国の成人男性の喫煙率は22.3%で、たばこの平均価格は5500ウォン(約397円)だ。
オーストラリアは2012年までに20本入りのたばこを1万3000ウォン(約938円)程度に値上げする方針だ。オーストラリアの喫煙率は18%と低い。カナダの喫煙率も16.4%と非常に低いが、多くの州では、たばこ1箱を1万1000ウォン(約794円)で販売している。
■各国がたばこの値上げを推進
日本は今月から、たばこ価格を40%と大幅に引き上げた。各地方自治体では、街頭や屋外で喫煙を禁止する条例を施行している。「喫煙率1位」のロシアでも15年までに35%の値上げを決め、「喫煙国」という汚名をぬぐうため、公共の場所での禁煙法も制定した。
「最低喫煙率」を誇るカナダは、店内でたばこを陳列・広告することも完全に禁止した。またオーストラリアでは、たばこのブランドやロゴなどが見えないよう、外箱の包装を均一化する作業が進められている。
先進国では、たばこの値上げに対する喫煙者の抵抗を、禁煙治療の支援という方法で抑えている。禁煙治療に健康保険を適用したり、禁煙補助剤を無料で支援するなどの取り組みを行っている。
韓国禁煙運動協議会の徐洪官(ソ・ホングァン)会長(国立がんセンター家庭医学科専門医)は、「政府がこれまで禁煙政策に当てた予算は、たばこの値上げで得た税収のうちわずか3%に過ぎない。特に、低所得層が喫煙から解放されるよう、無料の禁煙支援事業を大々的に行うべきだ」と指摘した。
金哲中(キム・チョルジュン)医学専門記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
【朝鮮日報】
http://www.chosunonline.com/news/20101023000032
高価格のオーストラリア・カナダは喫煙率低い
韓国政府はたばこ価格の引き上げを検討しているが、各国の喫煙率やたばこ価格を比較調査した結果、喫煙率が高い国ほどたばこの値段が安いことが分かった。これは、「たばこ価格の引き上げは喫煙率を下げる最大の決め手」という医療界やその周辺の主張と一致する結果だ。韓国は成人男性の喫煙率が42%と高いが、一番よく売れるたばこの値段は2500ウォン(約180円)と比較的安い。このため、「喫煙による医療費の負担や社会・経済的な被害を減らすためには、たばこを値上げする一方で、喫煙者に対する禁煙支援策を強化すべき」という声が上がっている。
■たばこ価格が安いほど喫煙率が高い
世界保健機関(WHO)が毎年、各国の喫煙現況を調査・発表する「グローバルたばこレポート2009」によると、代表的な喫煙国はロシアで、男性10人のうち6人(60.4%)が毎日たばこを吸う。ロシアのたばこの平均価格は0.5米ドル(約41円)。国際的に喫煙率が最も高い一方で、たばこの値段は最も低い国だ。
「愛煙国」は主にアジアに集中している。喫煙率は中国が57%、インドネシアが46.8%だ。中国のたばこ価格は800ウォン(約58円)、インドネシアは1300ウォン(約94円)。日本は韓国に比べ喫煙率がやや低い39.9%が、たばこ1箱は4000ウォン(約290円)と少し高い。
先進国であるほど喫煙率が低く、値段は高い。世界でたばこが最も高いと言われる地域は米ニューヨーク州で、1箱11ドル(約895円)。これほど高いと、「お金がないからたばこが吸えない」という声も聞こえてきそうだ。たばこ1本当たり650ウォン(約47円)という計算になり、ロシアに比べ22倍も高い。米国の成人男性の喫煙率は22.3%で、たばこの平均価格は5500ウォン(約397円)だ。
オーストラリアは2012年までに20本入りのたばこを1万3000ウォン(約938円)程度に値上げする方針だ。オーストラリアの喫煙率は18%と低い。カナダの喫煙率も16.4%と非常に低いが、多くの州では、たばこ1箱を1万1000ウォン(約794円)で販売している。
■各国がたばこの値上げを推進
日本は今月から、たばこ価格を40%と大幅に引き上げた。各地方自治体では、街頭や屋外で喫煙を禁止する条例を施行している。「喫煙率1位」のロシアでも15年までに35%の値上げを決め、「喫煙国」という汚名をぬぐうため、公共の場所での禁煙法も制定した。
「最低喫煙率」を誇るカナダは、店内でたばこを陳列・広告することも完全に禁止した。またオーストラリアでは、たばこのブランドやロゴなどが見えないよう、外箱の包装を均一化する作業が進められている。
先進国では、たばこの値上げに対する喫煙者の抵抗を、禁煙治療の支援という方法で抑えている。禁煙治療に健康保険を適用したり、禁煙補助剤を無料で支援するなどの取り組みを行っている。
韓国禁煙運動協議会の徐洪官(ソ・ホングァン)会長(国立がんセンター家庭医学科専門医)は、「政府がこれまで禁煙政策に当てた予算は、たばこの値上げで得た税収のうちわずか3%に過ぎない。特に、低所得層が喫煙から解放されるよう、無料の禁煙支援事業を大々的に行うべきだ」と指摘した。
金哲中(キム・チョルジュン)医学専門記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
2010年10月29日 Posted by tonton at 19:38 │Comments(0) │韓国
◎【社説】受動喫煙/職場の防止に対策強化を
受動喫煙/職場の防止に対策強化を
【世界日報】
http://www.worldtimes.co.jp/syasetu/sh101024.htm
他人のたばこの煙を吸い込んでしまう受動喫煙が原因の肺がんや心筋梗塞による年間死亡者は約6800人に上るという。厚生労働省の研究班による推計だが、驚くべき数字である。
健康被害大きい「副流煙」
火の付いたたばこの先から出る「副流煙」は、喫煙者が吸う「主流煙」よりもニコチンなどの有害物質が多く含まれ、健康被害が大きい。研究班の推計は、受動喫煙の有害性が予想を超えて深刻であることを明らかにする一方、わが国の対策の遅れに対する警鐘とも言える。
政府は早急に法改正を行って、不特定多数の人が出入りする施設の完全禁煙か、または完全分煙を義務化すべきだろう。喫煙者は、人前で紫煙をくゆらす行為が自分だけでなく他人の健康に悪影響を及ぼしていることを自覚してほしい。
特に法的な対応が必要なのは職場における対策だ。研究班の推計のうち、職場の受動喫煙が原因とみられるのは約3600人で、半数以上を占めた。しかも、受動喫煙との因果関係が明確な肺がんと心筋梗塞に限った数値で、他の疾病を含めた犠牲者はさらに多い。
最近、発病者が増えていることで、政府に対策強化を求める政治家が増えている子宮頸がんでも年間の死者は3500人である。受動喫煙による疾病に対する関心の薄さを、政府は改めるべきだ。
わが国では官公庁の対策が進む一方、職場での対応が遅れ、喫煙か分煙の対策を取っている事業所は5割にも満たない。受動喫煙の有害性やたばこを吸わない従業員の苦痛に対する理解の浅さとともに、経済的な負担の重さも一因だろう。
喫煙者も抱える事業主が、職場を全面禁煙にするのは難しい。現実的には完全分煙にすることだが、それには喫煙専用室を設けて換気設備を取り付けるなど、かなりの費用が必要だ。経済的に余裕のない中小企業には、政府の支援を考えてもいいのではないか。長期的には医療費の削減が見込めるのだから、国の財政も利するはずだ。
受動喫煙を強いられる従業員の存在を軽視してはならない。多数の生命が奪われていることを、政府も企業も深刻に受け止めるべきだろう。
今年夏の調査では、日本人の喫煙率は23・9%で、15年連続で減少を続けている(日本たばこ産業調べ)。健康志向の高まりや喫煙の有害性が周知されるようになったことが喫煙者を減らしている。今年10月1日、増税によるたばこの値上げがあったが、それを見越して禁煙した人も少なくなかったようだ。
だが、男性の喫煙率36・6%はまだ高い。社会の禁煙化が進む先進国では20%前後が多いのだ。受動喫煙対策の根本は、禁煙環境の整備など、脱喫煙社会を推進することだ。
禁煙希望者の手助けを
あるたばこ会社の調査によると、たばこの値上げによって、喫煙者の6割近くが禁煙の意思を示したというが、実際に禁煙できる人はそう多くはない。官公庁、職場、飲食店など、社会の中で自由に喫煙できる場所を少なくすることは、禁煙希望者を手助けすることにもなる。
【世界日報】
http://www.worldtimes.co.jp/syasetu/sh101024.htm
他人のたばこの煙を吸い込んでしまう受動喫煙が原因の肺がんや心筋梗塞による年間死亡者は約6800人に上るという。厚生労働省の研究班による推計だが、驚くべき数字である。
健康被害大きい「副流煙」
火の付いたたばこの先から出る「副流煙」は、喫煙者が吸う「主流煙」よりもニコチンなどの有害物質が多く含まれ、健康被害が大きい。研究班の推計は、受動喫煙の有害性が予想を超えて深刻であることを明らかにする一方、わが国の対策の遅れに対する警鐘とも言える。
政府は早急に法改正を行って、不特定多数の人が出入りする施設の完全禁煙か、または完全分煙を義務化すべきだろう。喫煙者は、人前で紫煙をくゆらす行為が自分だけでなく他人の健康に悪影響を及ぼしていることを自覚してほしい。
特に法的な対応が必要なのは職場における対策だ。研究班の推計のうち、職場の受動喫煙が原因とみられるのは約3600人で、半数以上を占めた。しかも、受動喫煙との因果関係が明確な肺がんと心筋梗塞に限った数値で、他の疾病を含めた犠牲者はさらに多い。
最近、発病者が増えていることで、政府に対策強化を求める政治家が増えている子宮頸がんでも年間の死者は3500人である。受動喫煙による疾病に対する関心の薄さを、政府は改めるべきだ。
わが国では官公庁の対策が進む一方、職場での対応が遅れ、喫煙か分煙の対策を取っている事業所は5割にも満たない。受動喫煙の有害性やたばこを吸わない従業員の苦痛に対する理解の浅さとともに、経済的な負担の重さも一因だろう。
喫煙者も抱える事業主が、職場を全面禁煙にするのは難しい。現実的には完全分煙にすることだが、それには喫煙専用室を設けて換気設備を取り付けるなど、かなりの費用が必要だ。経済的に余裕のない中小企業には、政府の支援を考えてもいいのではないか。長期的には医療費の削減が見込めるのだから、国の財政も利するはずだ。
受動喫煙を強いられる従業員の存在を軽視してはならない。多数の生命が奪われていることを、政府も企業も深刻に受け止めるべきだろう。
今年夏の調査では、日本人の喫煙率は23・9%で、15年連続で減少を続けている(日本たばこ産業調べ)。健康志向の高まりや喫煙の有害性が周知されるようになったことが喫煙者を減らしている。今年10月1日、増税によるたばこの値上げがあったが、それを見越して禁煙した人も少なくなかったようだ。
だが、男性の喫煙率36・6%はまだ高い。社会の禁煙化が進む先進国では20%前後が多いのだ。受動喫煙対策の根本は、禁煙環境の整備など、脱喫煙社会を推進することだ。
禁煙希望者の手助けを
あるたばこ会社の調査によると、たばこの値上げによって、喫煙者の6割近くが禁煙の意思を示したというが、実際に禁煙できる人はそう多くはない。官公庁、職場、飲食店など、社会の中で自由に喫煙できる場所を少なくすることは、禁煙希望者を手助けすることにもなる。
2010年10月29日 Posted by tonton at 19:34 │Comments(0) │●コラム・投稿・社説
・喫煙が職場の人間関係に“影響する”が過半数
タバコが出世を左右? 喫煙が職場の人間関係に“影響する”が過半数
【Yahoo!ニュース】オリコン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101022-00000026-oric-ent
タバコを吸う、吸わないが職場の人間関係に果たして左右するのだろうか? 転職サービス「DODA(デューダ)」を展開するインテリジェンスが19日、 25~34歳までのビジネスパーソン男女1,000人を対象に「タバコは、職場の人間関係・出世に影響すると思いますか?」などタバコに関する意識調査を発表した。その結果、【人間関係・出世どちらにも影響する】と答えた人が17%、【人間関係に影響する】と答えた人は37%。合計54%と過半数の人が、喫煙は職場の人間関係に何らかの影響があると捉えていることが分かった。
【タバコが職場の人間関係に影響する】と回答した人の捉え方は賛否両論。「喫煙中に社内の人とコミュニケーションがとれるから」という人間関係に“有利”だという意見と、「喫煙者と非喫煙者の間に距離ができるから」という理由で“不利”だとする回答もあり、大きく2つの意見に分かれている。
喫煙者、非喫煙者別に集計した結果をみると、喫煙者の中で人間関係に【有利】とした人の割合は49%、【不利】とした人の割合は51%でほぼ均等。一方、非喫煙者は人間関係に【有利】とした人の割合が55%、【不利】とした人の割合が45%と、非喫煙者の方が「タバコは職場の人間関係に『有利』に働く」と感じている人が多い。理由としては「タバコ部屋人事があるから」と、会議室を離れ喫煙所で行われる“タバコミュニケーション”に一言物申したいという非喫煙者の想いが浮き彫りになった。
一方、【出世に影響する】と答えた人はわずか3%に留まっている。欧米諸国では、会社の幹部クラスの人たちが大勢の見ている前でタバコを吸う姿を見せることは滅多になく、「喫煙者は出世できない」という話もあるが、日本においてはあまり影響しないと考えている人が多いようだ。
厚生労働省の国民健康栄養調査によると、日本人男性の喫煙率は、平成元年の55.3%に比べ、平成20年は36.8%まで低下。今後もさらに喫煙率が低下していくなら、社内では喫煙者同士の結束めいた友好関係はさらに深まり、その一方で非喫煙者と喫煙者の距離はますます開いていくことになりそうだ。
【調査概要】
調査時期:2010年09月16日~09月17日
調査対象:1,000件(25~34歳のホワイトカラー系職種で正規雇用の男女)
調査地域:関東(東京・神奈川・千葉・埼玉)関西(滋賀・兵庫・京都・
大阪・奈良・和歌山)東海(愛知・三重・岐阜・静岡)
調査手法:インターネット調査
調査機関:転職サービス「DODA(デューダ)」調べ
【Yahoo!ニュース】オリコン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101022-00000026-oric-ent
タバコを吸う、吸わないが職場の人間関係に果たして左右するのだろうか? 転職サービス「DODA(デューダ)」を展開するインテリジェンスが19日、 25~34歳までのビジネスパーソン男女1,000人を対象に「タバコは、職場の人間関係・出世に影響すると思いますか?」などタバコに関する意識調査を発表した。その結果、【人間関係・出世どちらにも影響する】と答えた人が17%、【人間関係に影響する】と答えた人は37%。合計54%と過半数の人が、喫煙は職場の人間関係に何らかの影響があると捉えていることが分かった。
【タバコが職場の人間関係に影響する】と回答した人の捉え方は賛否両論。「喫煙中に社内の人とコミュニケーションがとれるから」という人間関係に“有利”だという意見と、「喫煙者と非喫煙者の間に距離ができるから」という理由で“不利”だとする回答もあり、大きく2つの意見に分かれている。
喫煙者、非喫煙者別に集計した結果をみると、喫煙者の中で人間関係に【有利】とした人の割合は49%、【不利】とした人の割合は51%でほぼ均等。一方、非喫煙者は人間関係に【有利】とした人の割合が55%、【不利】とした人の割合が45%と、非喫煙者の方が「タバコは職場の人間関係に『有利』に働く」と感じている人が多い。理由としては「タバコ部屋人事があるから」と、会議室を離れ喫煙所で行われる“タバコミュニケーション”に一言物申したいという非喫煙者の想いが浮き彫りになった。
一方、【出世に影響する】と答えた人はわずか3%に留まっている。欧米諸国では、会社の幹部クラスの人たちが大勢の見ている前でタバコを吸う姿を見せることは滅多になく、「喫煙者は出世できない」という話もあるが、日本においてはあまり影響しないと考えている人が多いようだ。
厚生労働省の国民健康栄養調査によると、日本人男性の喫煙率は、平成元年の55.3%に比べ、平成20年は36.8%まで低下。今後もさらに喫煙率が低下していくなら、社内では喫煙者同士の結束めいた友好関係はさらに深まり、その一方で非喫煙者と喫煙者の距離はますます開いていくことになりそうだ。
【調査概要】
調査時期:2010年09月16日~09月17日
調査対象:1,000件(25~34歳のホワイトカラー系職種で正規雇用の男女)
調査地域:関東(東京・神奈川・千葉・埼玉)関西(滋賀・兵庫・京都・
大阪・奈良・和歌山)東海(愛知・三重・岐阜・静岡)
調査手法:インターネット調査
調査機関:転職サービス「DODA(デューダ)」調べ
2010年10月29日 Posted by tonton at 19:29 │Comments(0) │●データ・知識1
・値上げの影響で禁煙した喫煙者15.8%
値上げの影響で禁煙した喫煙者15.8%
【Searchina】
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=1022&f=column_1022_005.shtml
iMiリサーチバンクは2010年10月20日、たばこ値上げと喫煙・禁煙に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち、1年以内にたばこを吸っていた経験がある人においては、今回の値上げが影響して禁煙した人は15.8%に達することが分かった。過去1年間に禁煙した人のうち、64.3%はたばこ値上げが影響していると回答している(【発表リリース】)。
今調査は2010年10月7日から14日にかけて、20歳以上の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2915人。男女比・年齢階層比は非公開。
【今回の値上げでは禁煙しない、でも…今後どうしたら禁煙する?】
にもあるように、2009年末に閣議決定された税制改正大綱により、2010年10月1日からタバコ1本につき税金の3.5円引き上げが決定された。これら合わせてたばこ価格も大幅な値上げが行われ、【2010年9月のたばこ販売本数は昨年同月の88%増し・大幅値上げ前の駆け込み需要】で解説しているように2010年9月のたばこ販売本数は、大きな駆け込み需要が確認されている。
今回調査母体に対して、喫煙・禁煙状態を聞いたところ、たばこを吸わない人は56.6%、一年以上前に禁煙している人は17.8%という結果が出た。残りの25.6%が少なくともこの1年間に喫煙している・たことになり、JTの最新データ【女性は微増喫煙率23.9%】の24.9%~23.9%とほぼ一致する。
さて、今回のたばこ値上げと直接関係しうる25.6%のうち、この1年内に禁煙した人は合わせて6.3%。その6.3%の中では64.3%の人が「たばこ値上げが禁煙に影響した」と答えている。つまり全体に占める比率は6.3×64.3=4.05%。調査母体全体のうち4.05%の人が「たばこ値上げが禁煙に影響した」と答えている。
これを「過去1年間に喫煙した経験がある人」25.6%に対する比率で計算すると、4.05÷25.6=15.8%となり、(ややぶれがあるが)冒頭にもある通り「この1年に喫煙経験がある人のうち、15.8%たばこ値上げが影響して禁煙した」という結果になる。
元々値上げ以降も喫煙している人が多いのが最大要因だが、意外に今回のたばこ値上げは喫煙者に禁煙を決断させるパワーは弱かったようである。現在禁煙をしている人が今後再び喫煙してしまう可能性を考慮すると、実質的には1割前後になるのではないだろうか。
(情報提供:Garbagenews.com)
【Searchina】
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=1022&f=column_1022_005.shtml
iMiリサーチバンクは2010年10月20日、たばこ値上げと喫煙・禁煙に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち、1年以内にたばこを吸っていた経験がある人においては、今回の値上げが影響して禁煙した人は15.8%に達することが分かった。過去1年間に禁煙した人のうち、64.3%はたばこ値上げが影響していると回答している(【発表リリース】)。
今調査は2010年10月7日から14日にかけて、20歳以上の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2915人。男女比・年齢階層比は非公開。
【今回の値上げでは禁煙しない、でも…今後どうしたら禁煙する?】
にもあるように、2009年末に閣議決定された税制改正大綱により、2010年10月1日からタバコ1本につき税金の3.5円引き上げが決定された。これら合わせてたばこ価格も大幅な値上げが行われ、【2010年9月のたばこ販売本数は昨年同月の88%増し・大幅値上げ前の駆け込み需要】で解説しているように2010年9月のたばこ販売本数は、大きな駆け込み需要が確認されている。
今回調査母体に対して、喫煙・禁煙状態を聞いたところ、たばこを吸わない人は56.6%、一年以上前に禁煙している人は17.8%という結果が出た。残りの25.6%が少なくともこの1年間に喫煙している・たことになり、JTの最新データ【女性は微増喫煙率23.9%】の24.9%~23.9%とほぼ一致する。
さて、今回のたばこ値上げと直接関係しうる25.6%のうち、この1年内に禁煙した人は合わせて6.3%。その6.3%の中では64.3%の人が「たばこ値上げが禁煙に影響した」と答えている。つまり全体に占める比率は6.3×64.3=4.05%。調査母体全体のうち4.05%の人が「たばこ値上げが禁煙に影響した」と答えている。
これを「過去1年間に喫煙した経験がある人」25.6%に対する比率で計算すると、4.05÷25.6=15.8%となり、(ややぶれがあるが)冒頭にもある通り「この1年に喫煙経験がある人のうち、15.8%たばこ値上げが影響して禁煙した」という結果になる。
元々値上げ以降も喫煙している人が多いのが最大要因だが、意外に今回のたばこ値上げは喫煙者に禁煙を決断させるパワーは弱かったようである。現在禁煙をしている人が今後再び喫煙してしまう可能性を考慮すると、実質的には1割前後になるのではないだろうか。
(情報提供:Garbagenews.com)
2010年10月29日 Posted by tonton at 19:25 │Comments(0) │●データ・知識1
・タクシー全車両禁煙 来月から鳥取も
タクシー全車両禁煙 来月から鳥取も
【Yahoo!ニュース】毎日新聞 10月22日(金)17時32分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101022-00000007-san-l31
鳥取県ハイヤータクシー協会は、11月1日から協会加盟社が一般営業で運行しているタクシーの全車両を禁煙とすることを決めた。全面禁煙は、中国地方では島根、広島、岡山の3県ですでに実施されており、山口県でも11月からの導入が決まっている。
同協会によると、車内禁煙となるのは、加盟30社の保有する696両のうち、企業の専属契約などを除く全車両。加盟していない3社も足並みをそろえるとしているという。
乗客や乗務員、各団体などから全面禁煙を求める声が高まったため、実施を決めたとしている。
タクシー全面禁煙:専属契約一部除き、来月1日から実施 /鳥取
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101022-00000274-mailo-l31
県ハイヤータクシー協会は、11月1日から県内タクシーの全面禁煙に踏み切る。県医師会や女性客らの声に後押しされて決めた。全国的には遅く、都道府県で全面禁煙は40番台という。
協会所属のタクシー会社は30社で約700台。所属していない3社でも実施され、県内のほぼすべての約770台が禁煙になる。企業などとの専属契約している一部の車両を除いてすべて禁煙となる。
協会は08年4月に全車両で禁煙を乗客に呼び掛ける運動を始めたが、あくまで「お願い」だった。その後も女性客らから「煙のにおいが臭い」などと苦情が上がっていたという。乗務員を受動喫煙の被害から防ぐためにも全面禁煙することにした。【宇多川はるか】
【Yahoo!ニュース】毎日新聞 10月22日(金)17時32分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101022-00000007-san-l31
鳥取県ハイヤータクシー協会は、11月1日から協会加盟社が一般営業で運行しているタクシーの全車両を禁煙とすることを決めた。全面禁煙は、中国地方では島根、広島、岡山の3県ですでに実施されており、山口県でも11月からの導入が決まっている。
同協会によると、車内禁煙となるのは、加盟30社の保有する696両のうち、企業の専属契約などを除く全車両。加盟していない3社も足並みをそろえるとしているという。
乗客や乗務員、各団体などから全面禁煙を求める声が高まったため、実施を決めたとしている。
タクシー全面禁煙:専属契約一部除き、来月1日から実施 /鳥取
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101022-00000274-mailo-l31
県ハイヤータクシー協会は、11月1日から県内タクシーの全面禁煙に踏み切る。県医師会や女性客らの声に後押しされて決めた。全国的には遅く、都道府県で全面禁煙は40番台という。
協会所属のタクシー会社は30社で約700台。所属していない3社でも実施され、県内のほぼすべての約770台が禁煙になる。企業などとの専属契約している一部の車両を除いてすべて禁煙となる。
協会は08年4月に全車両で禁煙を乗客に呼び掛ける運動を始めたが、あくまで「お願い」だった。その後も女性客らから「煙のにおいが臭い」などと苦情が上がっていたという。乗務員を受動喫煙の被害から防ぐためにも全面禁煙することにした。【宇多川はるか】
タグ :鳥取県
2010年10月29日 Posted by tonton at 19:22 │Comments(0) │●交通機関/タクシー
・群馬JR在来線ホーム喫煙野放し 関東では群馬のみ
群馬・JR在来線ホームの上ではプカプカ 関東で本県のみ野放し状態
【Yahoo!ニュース】産経新聞 10月21日(木)7時56分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101021-00000071-san-l10
■「全面禁煙」JR“素通り”
県内のJR東日本の在来線ホームで喫煙の全面禁止エリアが1カ所もないことが20日、分かった。ホーム上では、「喫煙コーナー」などと記された看板の下に灰皿が設けられ吸い放題で、JR側は「分煙」と主張している。だが、たばこの煙を外に出さない喫煙室はなく“青空喫煙”のため、ホーム上で紫煙が漂い利用客に迷惑が及んでいる。本県を除く関東1都5県ではすでにJR在来線の全面禁煙ホームが多数存在しており、本県だけが“区別”される状態が続いている。
JR東日本高崎支社によると、前橋駅など県下在来線の全50駅で、喫煙室を設けていないにもかかわらず、ホーム上での喫煙を許可している。
ただ、同社は昨年10月から首都圏在来線ホームの全面禁煙実施エリアを拡大。現在までに東京、神奈川、千葉、埼玉ではほとんどのホームで実施しているほか、栃木(小金井駅以西)、茨城(土浦駅以西)でも全面禁煙化が進んでいる。
また、本県内に路線を持つJR以外の鉄道4社では、上毛電鉄(本社・前橋市)と東武鉄道(本社・東京)がすでに全面禁煙に踏み切っている。残りの2社も一部のホームで全面禁煙を実施している。
JR東日本高崎支社は、県内の在来線に全面禁煙ホームが存在しない理由について、「都市部と異なり、列車の本数が少ないため、待ち時間に喫煙したい利用者が多いと判断した」としている。
さらに、禁煙エリアの設置については、「利用客の声や社会動向を踏まえ、引き続き検討を進めていく」(同支社)と述べるに止め、実施時期は明言しなかった。
同支社がホーム上の喫煙について一貫した対応を取らないのは、新幹線ホームで排煙設備のある喫煙室の設置が社内規定で決められているものの、「在来線の分煙方法については明確な規定がない」(同支社)からだ。
県内で最も多くの利用客が集まるJR高崎駅では、新幹線のホーム上に喫煙室がある一方、在来線のホームではたばこの煙が漂っている。
こうした現状を受け、高崎市では「分煙ではなく、JRの駅はすべて禁煙にしてもらった方が分かりやすい」(都市施設課)とJRの対応を疑問視している。
【写真】県内全てのJR在来線ホームには喫煙コーナーが設置され、受動喫煙の被害が後を絶たない=JR前橋駅構内(写真:産経新聞)
【Yahoo!ニュース】産経新聞 10月21日(木)7時56分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101021-00000071-san-l10
■「全面禁煙」JR“素通り”
県内のJR東日本の在来線ホームで喫煙の全面禁止エリアが1カ所もないことが20日、分かった。ホーム上では、「喫煙コーナー」などと記された看板の下に灰皿が設けられ吸い放題で、JR側は「分煙」と主張している。だが、たばこの煙を外に出さない喫煙室はなく“青空喫煙”のため、ホーム上で紫煙が漂い利用客に迷惑が及んでいる。本県を除く関東1都5県ではすでにJR在来線の全面禁煙ホームが多数存在しており、本県だけが“区別”される状態が続いている。
JR東日本高崎支社によると、前橋駅など県下在来線の全50駅で、喫煙室を設けていないにもかかわらず、ホーム上での喫煙を許可している。
ただ、同社は昨年10月から首都圏在来線ホームの全面禁煙実施エリアを拡大。現在までに東京、神奈川、千葉、埼玉ではほとんどのホームで実施しているほか、栃木(小金井駅以西)、茨城(土浦駅以西)でも全面禁煙化が進んでいる。
また、本県内に路線を持つJR以外の鉄道4社では、上毛電鉄(本社・前橋市)と東武鉄道(本社・東京)がすでに全面禁煙に踏み切っている。残りの2社も一部のホームで全面禁煙を実施している。
JR東日本高崎支社は、県内の在来線に全面禁煙ホームが存在しない理由について、「都市部と異なり、列車の本数が少ないため、待ち時間に喫煙したい利用者が多いと判断した」としている。
さらに、禁煙エリアの設置については、「利用客の声や社会動向を踏まえ、引き続き検討を進めていく」(同支社)と述べるに止め、実施時期は明言しなかった。
同支社がホーム上の喫煙について一貫した対応を取らないのは、新幹線ホームで排煙設備のある喫煙室の設置が社内規定で決められているものの、「在来線の分煙方法については明確な規定がない」(同支社)からだ。
県内で最も多くの利用客が集まるJR高崎駅では、新幹線のホーム上に喫煙室がある一方、在来線のホームではたばこの煙が漂っている。
こうした現状を受け、高崎市では「分煙ではなく、JRの駅はすべて禁煙にしてもらった方が分かりやすい」(都市施設課)とJRの対応を疑問視している。
【写真】県内全てのJR在来線ホームには喫煙コーナーが設置され、受動喫煙の被害が後を絶たない=JR前橋駅構内(写真:産経新聞)
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2010年10月29日 Posted by tonton at 19:19 │Comments(0) │JR・私鉄
・禁煙外来、薬が不足 たばこ値上げ、受診者急増/石川
薬が不足「開店休業」 富山県内、新設の禁煙外来
【富山新聞】
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/TH20101022411.htm
今月から禁煙外来を新設した富山県内の医療機関が、患者に処方する補助薬が品薄になった影響で「開店休業」を余儀なくされている。たばこの大幅値上げを機に禁煙治療希望者が急増したため、補助薬の供給が追いつかず、新設の禁煙外来に補助薬が回ってこない状況が続いており、禁煙希望者にとっては、せっかくの一大決心に水を差された形だ。
品薄になっているのは、製薬大手ファイザー社の飲み薬「チャンピックス錠」と、ノバルティス社の張り薬「ニコチネル」。
ファイザー社によると、チャンピックス錠は8月まで毎月約7万人の患者に供給していた。しかし、たばこの値上げを控えた9月に需要が約17万人分に急増、10月も既に約8万人分に上り、全国的に在庫不足に陥った。正常化には来年1月までかかる見通しという。
このため、同社は既に禁煙治療を行っている継続患者への供給を優先することにし、今月中旬、医療機関におわび文を発送するとともに、新規患者の受け付けを延期するよう要請した。
県内では、今月から5つの医療機関が新たに禁煙外来を開設したが、補助薬の供給が後回しになっている。済生会富山病院は、専門医と看護師をはじめ、治療に必要な検査機器も導入して受け入れ態勢を整えたが、補助薬を用意できずに患者の受け付けを断念した。
富山協立病院も内科医2人を配置して禁煙外来を新設したが、治療に必要な分量を確保できず、診察を始められない状況にある。同病院は、5件ほどあった予約や問い合わせに対して事情を説明し、補助薬の供給が正常になるまで待ってもらっている。
4年前から禁煙外来を開設している県立中央病院でも在庫が不足し、12日から新規患者の受け付けを取りやめた。県内では現在、約120の医療機関が禁煙外来を設けているが、同様に補助薬の不足が起きている。
済生会富山病院で禁煙外来を担当する井内和幸副院長は「患者が禁煙を決意したタイミングで治療してあげたいが、治療には3カ月以上の薬の服用が必要になる。非常に残念だが、十分な薬がなければ治療を始められない」と話している。
【写真】禁煙外来の治療延期を知らせる張り紙=富山市内の病院
禁煙外来、薬が不足 たばこ値上げ、受診者急増/石川
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20101023102.htm
今月からたばこが大幅に値上げされたことに伴い、県内の禁煙外来を受診する患者が急増し、禁煙補助薬が不足する事態となっている。新規に訪れた患者に薬が処方できず、治療開始が1カ月以上も先延ばしとなるケースもあり、医師は「たばこをやめようとする愛煙家の決心に水を差す形となり、残念だ」と困惑している。
品薄になっているのは、製薬大手ファイザー社の経口禁煙補助薬「チャンピックス錠」。同社では既に禁煙治療を始めている患者への供給を優先することにし、今月中旬、医療機関に新規患者への処方を見合わせるよう要請した。
県内でいち早く禁煙外来を開設した金沢市の岩城内科医院では、毎月6、7人だった新規の禁煙治療希望者が9月に入って約4倍の約30人に急増。しかし、新規患者には補助薬が処方できないため、現在は1~2カ月程度、治療開始を待ってもらっているという。
週1度の禁煙外来を開設している同市の県立中央病院でも、新規患者の受診は1カ月待ち。西耕一診療部長は「再診の患者向けの薬の確保が精いっぱい」と頭を悩ませる。同市の北國クリニックでも禁煙希望の患者が9月以降増え、今後、新規患者の受け入れを断念しなければならない可能性もあるという。
ファイザー社によると、「チャンピックス錠」は、8月までは毎月7万人分を供給してきたが、値上げ直前の9月に約17万人分を出荷。10月は6日時点で既に約8万人分を供給し、在庫不足に陥った。遅くとも来年1月から新規患者にも対応できる供給態勢を整えるとしているが、岩城内科医院の岩城紀男院長は「チャンピックス錠は禁煙成功率が80~90%とニコチンパッチに比べて高い。早く正常化してほしい」と話した。
【写真】禁煙補助薬が不足し、治療開始が難しいことを伝える張り紙=金沢市の県立中央病院
【富山新聞】
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/TH20101022411.htm
今月から禁煙外来を新設した富山県内の医療機関が、患者に処方する補助薬が品薄になった影響で「開店休業」を余儀なくされている。たばこの大幅値上げを機に禁煙治療希望者が急増したため、補助薬の供給が追いつかず、新設の禁煙外来に補助薬が回ってこない状況が続いており、禁煙希望者にとっては、せっかくの一大決心に水を差された形だ。
品薄になっているのは、製薬大手ファイザー社の飲み薬「チャンピックス錠」と、ノバルティス社の張り薬「ニコチネル」。
ファイザー社によると、チャンピックス錠は8月まで毎月約7万人の患者に供給していた。しかし、たばこの値上げを控えた9月に需要が約17万人分に急増、10月も既に約8万人分に上り、全国的に在庫不足に陥った。正常化には来年1月までかかる見通しという。
このため、同社は既に禁煙治療を行っている継続患者への供給を優先することにし、今月中旬、医療機関におわび文を発送するとともに、新規患者の受け付けを延期するよう要請した。
県内では、今月から5つの医療機関が新たに禁煙外来を開設したが、補助薬の供給が後回しになっている。済生会富山病院は、専門医と看護師をはじめ、治療に必要な検査機器も導入して受け入れ態勢を整えたが、補助薬を用意できずに患者の受け付けを断念した。
富山協立病院も内科医2人を配置して禁煙外来を新設したが、治療に必要な分量を確保できず、診察を始められない状況にある。同病院は、5件ほどあった予約や問い合わせに対して事情を説明し、補助薬の供給が正常になるまで待ってもらっている。
4年前から禁煙外来を開設している県立中央病院でも在庫が不足し、12日から新規患者の受け付けを取りやめた。県内では現在、約120の医療機関が禁煙外来を設けているが、同様に補助薬の不足が起きている。
済生会富山病院で禁煙外来を担当する井内和幸副院長は「患者が禁煙を決意したタイミングで治療してあげたいが、治療には3カ月以上の薬の服用が必要になる。非常に残念だが、十分な薬がなければ治療を始められない」と話している。
【写真】禁煙外来の治療延期を知らせる張り紙=富山市内の病院
禁煙外来、薬が不足 たばこ値上げ、受診者急増/石川
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20101023102.htm
今月からたばこが大幅に値上げされたことに伴い、県内の禁煙外来を受診する患者が急増し、禁煙補助薬が不足する事態となっている。新規に訪れた患者に薬が処方できず、治療開始が1カ月以上も先延ばしとなるケースもあり、医師は「たばこをやめようとする愛煙家の決心に水を差す形となり、残念だ」と困惑している。
品薄になっているのは、製薬大手ファイザー社の経口禁煙補助薬「チャンピックス錠」。同社では既に禁煙治療を始めている患者への供給を優先することにし、今月中旬、医療機関に新規患者への処方を見合わせるよう要請した。
県内でいち早く禁煙外来を開設した金沢市の岩城内科医院では、毎月6、7人だった新規の禁煙治療希望者が9月に入って約4倍の約30人に急増。しかし、新規患者には補助薬が処方できないため、現在は1~2カ月程度、治療開始を待ってもらっているという。
週1度の禁煙外来を開設している同市の県立中央病院でも、新規患者の受診は1カ月待ち。西耕一診療部長は「再診の患者向けの薬の確保が精いっぱい」と頭を悩ませる。同市の北國クリニックでも禁煙希望の患者が9月以降増え、今後、新規患者の受け入れを断念しなければならない可能性もあるという。
ファイザー社によると、「チャンピックス錠」は、8月までは毎月7万人分を供給してきたが、値上げ直前の9月に約17万人分を出荷。10月は6日時点で既に約8万人分を供給し、在庫不足に陥った。遅くとも来年1月から新規患者にも対応できる供給態勢を整えるとしているが、岩城内科医院の岩城紀男院長は「チャンピックス錠は禁煙成功率が80~90%とニコチンパッチに比べて高い。早く正常化してほしい」と話した。
【写真】禁煙補助薬が不足し、治療開始が難しいことを伝える張り紙=金沢市の県立中央病院
2010年10月29日 Posted by tonton at 19:15 │Comments(0) │禁煙
・路上喫煙など「過料」は見送り/岡山
路上喫煙など「過料」は見送り/岡山
【山陽新聞】
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010102212543063/
岡山市の高谷茂男市長は22日、市中心部の路上喫煙とごみのポイ捨てを禁止する区域が、違反者減少により目標を達成しているとして、過料を科す「特別区域」への移行を当面見送る考えを示した。
定例会見で明らかにした。市は今春、9月末までにマナーが一定以上改善しなければ、過料徴収の方針を打ち出していたが、高谷市長は「ポイ捨て数、路上喫煙者数とも目標をほぼ達成する程度まで改善が見られた。啓発を続けながら推移を見守りたい」とした。
市の目標はJR岡山駅、表町周辺の路上喫煙制限区域(0・59平方キロ)で通行人1千人当たり喫煙者5人以下、「美化推進重点区域」(1・08平方キロ)ではポイ捨て(6カ所の平均)が100個以下。
3月以降、路上喫煙は4・4?3・2人と目標をクリア。ポイ捨ても9月は101個でほぼ目標に達した。
また、湯崎英彦・広島県知事らが取得の意向を表明し、注目されている首長の育休について「(自分は)私的時間は非常に少ない。覚悟の上で市民のため頑張ろうと思い当選させてもらった」とし、「(首長は)そういう思いで行政をやる人でないとだめではないか」と述べた。
高谷市長は、同市の総務企画課課長代理(56)が税金を着服した業務上横領容疑で21日逮捕されたのを受け、陳謝した上で「あらゆる角度から再発防止を図る」と決意を示した。
【山陽新聞】
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010102212543063/
岡山市の高谷茂男市長は22日、市中心部の路上喫煙とごみのポイ捨てを禁止する区域が、違反者減少により目標を達成しているとして、過料を科す「特別区域」への移行を当面見送る考えを示した。
定例会見で明らかにした。市は今春、9月末までにマナーが一定以上改善しなければ、過料徴収の方針を打ち出していたが、高谷市長は「ポイ捨て数、路上喫煙者数とも目標をほぼ達成する程度まで改善が見られた。啓発を続けながら推移を見守りたい」とした。
市の目標はJR岡山駅、表町周辺の路上喫煙制限区域(0・59平方キロ)で通行人1千人当たり喫煙者5人以下、「美化推進重点区域」(1・08平方キロ)ではポイ捨て(6カ所の平均)が100個以下。
3月以降、路上喫煙は4・4?3・2人と目標をクリア。ポイ捨ても9月は101個でほぼ目標に達した。
また、湯崎英彦・広島県知事らが取得の意向を表明し、注目されている首長の育休について「(自分は)私的時間は非常に少ない。覚悟の上で市民のため頑張ろうと思い当選させてもらった」とし、「(首長は)そういう思いで行政をやる人でないとだめではないか」と述べた。
高谷市長は、同市の総務企画課課長代理(56)が税金を着服した業務上横領容疑で21日逮捕されたのを受け、陳謝した上で「あらゆる角度から再発防止を図る」と決意を示した。
2010年10月29日 Posted by tonton at 19:12 │Comments(0) │路上喫煙規制
・歩きたばこ禁止 高知駅周辺、追手筋など
歩きたばこ:高知駅周辺など3カ所禁止 12月市議会に提案 /高知
【毎日新聞】
http://mainichi.jp/area/kochi/news/20101021ddlk39040658000c.html
高知市環境政策課は20日、来年2月に施行される市中心地での「歩きたばこの防止に関する条例」で、JR高知駅周辺の北側バスターミナルや南側広場の県市有地▽追手筋沿い一帯▽中心商店街のアーケード部分の3カ所を禁止区域に指定する案をまとめた。12月定例市議会に提案する。
条例は6月定例市議会で賛成多数で可決されたが、具体的な禁止区域は示されていなかった。条例では吸い殻入れが置かれている場所や携帯用吸い殻入れを持っている場合を除き、歩きながらや立ち止まってたばこを吸うことを禁止。違反者には市が指導・勧告できるが、罰則は設けていない。
この日は市民から意見を聞く審議会があり、「もっと区域を広げてほしい」「(喫煙者が)公園などで1カ所に集まって吸われても困る」などといった意見が出た。
同課の池内章課長は「罰則規定があるわけではないため、条例に対する市民一人一人の理解が必要」と話した。【黄在龍】
歩きたばこ禁止 高知駅周辺、追手筋など
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20101020-OYT8T01034.htm
高知市は20日、公共の場で歩きたばこを禁止する条例について、禁止区域をJR高知駅周辺、追手筋、中心商店街の3区で指定する方針を、市廃棄物処理運営審議会で明らかにした。来年4月からの適用を目指す。
市民に迷惑を及ぼす機会が多く、観光客でも分かりやすいなどの条件で区域を検討。市の玄関となる駅、日曜市などでにぎわう追手筋や商店街の指定が有力となった。
条例は6月議会で可決。罰則はないが、禁止区域では、歩きたばこや灰皿を用意しない喫煙などを禁止し、違反者には指導や勧告ができる。この日の審議会では、禁止区域などを盛り込んだ規則を来年2月に公布し、周知を図った上で、4月から指導員が街を見回ると市側が説明した。今年12月の補正予算案には、禁止区域を知らせる看板などの費用を盛り込む。委員からは、区域をさらに拡大してもいいとの意見が出た。
市環境政策課は「禁止区域に限らず、歩きたばこは周りの人に迷惑をかける。協力してほしい」と呼びかけている。
(2010年10月21日 読売新聞)
【毎日新聞】
http://mainichi.jp/area/kochi/news/20101021ddlk39040658000c.html
高知市環境政策課は20日、来年2月に施行される市中心地での「歩きたばこの防止に関する条例」で、JR高知駅周辺の北側バスターミナルや南側広場の県市有地▽追手筋沿い一帯▽中心商店街のアーケード部分の3カ所を禁止区域に指定する案をまとめた。12月定例市議会に提案する。
条例は6月定例市議会で賛成多数で可決されたが、具体的な禁止区域は示されていなかった。条例では吸い殻入れが置かれている場所や携帯用吸い殻入れを持っている場合を除き、歩きながらや立ち止まってたばこを吸うことを禁止。違反者には市が指導・勧告できるが、罰則は設けていない。
この日は市民から意見を聞く審議会があり、「もっと区域を広げてほしい」「(喫煙者が)公園などで1カ所に集まって吸われても困る」などといった意見が出た。
同課の池内章課長は「罰則規定があるわけではないため、条例に対する市民一人一人の理解が必要」と話した。【黄在龍】
歩きたばこ禁止 高知駅周辺、追手筋など
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20101020-OYT8T01034.htm
高知市は20日、公共の場で歩きたばこを禁止する条例について、禁止区域をJR高知駅周辺、追手筋、中心商店街の3区で指定する方針を、市廃棄物処理運営審議会で明らかにした。来年4月からの適用を目指す。
市民に迷惑を及ぼす機会が多く、観光客でも分かりやすいなどの条件で区域を検討。市の玄関となる駅、日曜市などでにぎわう追手筋や商店街の指定が有力となった。
条例は6月議会で可決。罰則はないが、禁止区域では、歩きたばこや灰皿を用意しない喫煙などを禁止し、違反者には指導や勧告ができる。この日の審議会では、禁止区域などを盛り込んだ規則を来年2月に公布し、周知を図った上で、4月から指導員が街を見回ると市側が説明した。今年12月の補正予算案には、禁止区域を知らせる看板などの費用を盛り込む。委員からは、区域をさらに拡大してもいいとの意見が出た。
市環境政策課は「禁止区域に限らず、歩きたばこは周りの人に迷惑をかける。協力してほしい」と呼びかけている。
(2010年10月21日 読売新聞)
2010年10月29日 Posted by tonton at 19:10 │Comments(0) │路上喫煙規制
・【あなたの処方せん】依存克服、環境改善も大切
あなたの処方せん:/13 新・禁煙事情/4 依存克服、環境改善も大切
【毎日新聞】
http://mainichi.jp/life/health/news/20101021ddm013100031000c.html
喫煙は「たばこ依存症」という病気だ。WHO(世界保健機関)の最新の国際疾病分類(ICD)でもコカインや大麻などによる精神障害と同じ分類に入る。英医学誌「ランセット」に掲載された論文によると、たばこの依存度は、麻薬のヘロイン、コカインに次いで3番目に高い。
たばこがやめられない仕組みも分かってきた。たばこを吸うとニコチンが体内に入る。脳に到達すると、神経伝達物質のドーパミンを放出して快感を得る。ニコチンが切れると、再び快感を求めてたばこを吸いたくなる衝動が生じ、悪循環を繰り返すことになる。
最近の研究で、ニコチンと結合してドーパミンを放出させるレセプター(受容体)の働きが明らかになった。たばこを吸うと活性化された受容体の数が増える。その結果、大量のドーパミンが放出されるようになる。一時的にたばこを控えても受容体はニコチンと合しやすい状態を保つため、たばこをやめにくくなるのだという。
禁煙が困難な要因として、東京医科大の平山陽示准教授(総合診療科)は「身体的依存のほか心理的依存(習慣)もある」と指摘する。喫煙者は食後やイライラした時にたばこを吸うことで快感を得ることを習慣化させている。
依存を克服するにはどうしたらいいのか。自身も2度目の挑戦禁煙に成功した平山さんによると、食後などに吸いたくなったら、▽水やお茶を飲む▽干し昆布やガムをかむ▽深呼吸するなど他のものに置き換えることで、吸いたい気持ちを次第に受け流せるようになるという。平山さんは「喫煙具を全部処分したり、たばこを吸いたくなるような場所を避けて環境改善を図ることも大切だ」と話す。
【毎日新聞】
http://mainichi.jp/life/health/news/20101021ddm013100031000c.html
喫煙は「たばこ依存症」という病気だ。WHO(世界保健機関)の最新の国際疾病分類(ICD)でもコカインや大麻などによる精神障害と同じ分類に入る。英医学誌「ランセット」に掲載された論文によると、たばこの依存度は、麻薬のヘロイン、コカインに次いで3番目に高い。
たばこがやめられない仕組みも分かってきた。たばこを吸うとニコチンが体内に入る。脳に到達すると、神経伝達物質のドーパミンを放出して快感を得る。ニコチンが切れると、再び快感を求めてたばこを吸いたくなる衝動が生じ、悪循環を繰り返すことになる。
最近の研究で、ニコチンと結合してドーパミンを放出させるレセプター(受容体)の働きが明らかになった。たばこを吸うと活性化された受容体の数が増える。その結果、大量のドーパミンが放出されるようになる。一時的にたばこを控えても受容体はニコチンと合しやすい状態を保つため、たばこをやめにくくなるのだという。
禁煙が困難な要因として、東京医科大の平山陽示准教授(総合診療科)は「身体的依存のほか心理的依存(習慣)もある」と指摘する。喫煙者は食後やイライラした時にたばこを吸うことで快感を得ることを習慣化させている。
依存を克服するにはどうしたらいいのか。自身も2度目の挑戦禁煙に成功した平山さんによると、食後などに吸いたくなったら、▽水やお茶を飲む▽干し昆布やガムをかむ▽深呼吸するなど他のものに置き換えることで、吸いたい気持ちを次第に受け流せるようになるという。平山さんは「喫煙具を全部処分したり、たばこを吸いたくなるような場所を避けて環境改善を図ることも大切だ」と話す。
2010年10月29日 Posted by tonton at 19:07 │Comments(0) │●データ・知識1
・岐阜競輪場 喫煙室あるのに分煙にならず
岐阜競輪場 喫煙室あるのに分煙にならず
【asahi.com】
http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000001010220004
岐阜市の岐阜競輪場で、分煙のために約160万円かけて設けた喫煙室から、たばこの煙が空調機を通じて観覧席などの禁煙フロアに吹き出していることがわかった。利用者から「分煙になっていない」との苦情があり、同市競輪事業課の担当者は「事実なら改善したい」と話している。(広島敦史)
同市によると、この喫煙室は、正面スタンド3階の特別観覧席(736席)に8月に設置された。健康増進法に基づく受動喫煙防止の一環で、「健康被害を心配する来場者からの要望が多かったから」だという。3階の東西2カ所に仕切りを設け、その中に灰皿を置いた。
西側は換気扇と窓から煙が排出されるが、東側の喫煙室は壁の一面が通気口。ここから吸い込まれた空気は4階の空調機で温度が調整され、3階天井にある数十カ所の吹き出し口から吹き出す構造になっている。
このため、たばこの煙は、約10平方メートルの喫煙室から1千平方メートル以上ある3階全体の客席や車券売り場前の通路にばらまかれており、利用者の1人は「分煙になっていない」と憤っている。朝日新聞が入手した空調図面を見た専門家は「こんな場所に喫煙室を設置すること自体がおかしい」と指摘した。
しかし、競輪事業課の担当者は「通気口の吸った煙が室内に出ることはない。客からの苦情などもなかった」と反論している。ただ、「事実なら工事しないといけない」とも話し、調査する方針だ。
専門家や関係者によると、空調機は内気と外気を入れ替えることもできるが、外との気温差が大きい夏や冬は行わず、春と秋に一時的に入れ替えるのが通常だという。また、岐阜競輪場の空調機にはフィルターが付いているが、ほこりなどを集めるためで煙をろかする機能はないという。
岐阜競輪場をめぐっては、岐阜市が架空の修繕工事15件をでっち上げて計約490万円を捻出(ねん・しゅつ)するなどずさんな経理が問題になっている。今回の喫煙室も分煙の機能を果たしていなければ、設置にかかった費用がムダとなり、改善する場合はさらに余計な支出が増える可能性もある。
【写真】問題となっている喫煙室は、壁一面が吸い込み口になっている=岐阜市の岐阜競輪場
【asahi.com】
http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000001010220004
岐阜市の岐阜競輪場で、分煙のために約160万円かけて設けた喫煙室から、たばこの煙が空調機を通じて観覧席などの禁煙フロアに吹き出していることがわかった。利用者から「分煙になっていない」との苦情があり、同市競輪事業課の担当者は「事実なら改善したい」と話している。(広島敦史)
同市によると、この喫煙室は、正面スタンド3階の特別観覧席(736席)に8月に設置された。健康増進法に基づく受動喫煙防止の一環で、「健康被害を心配する来場者からの要望が多かったから」だという。3階の東西2カ所に仕切りを設け、その中に灰皿を置いた。
西側は換気扇と窓から煙が排出されるが、東側の喫煙室は壁の一面が通気口。ここから吸い込まれた空気は4階の空調機で温度が調整され、3階天井にある数十カ所の吹き出し口から吹き出す構造になっている。
このため、たばこの煙は、約10平方メートルの喫煙室から1千平方メートル以上ある3階全体の客席や車券売り場前の通路にばらまかれており、利用者の1人は「分煙になっていない」と憤っている。朝日新聞が入手した空調図面を見た専門家は「こんな場所に喫煙室を設置すること自体がおかしい」と指摘した。
しかし、競輪事業課の担当者は「通気口の吸った煙が室内に出ることはない。客からの苦情などもなかった」と反論している。ただ、「事実なら工事しないといけない」とも話し、調査する方針だ。
専門家や関係者によると、空調機は内気と外気を入れ替えることもできるが、外との気温差が大きい夏や冬は行わず、春と秋に一時的に入れ替えるのが通常だという。また、岐阜競輪場の空調機にはフィルターが付いているが、ほこりなどを集めるためで煙をろかする機能はないという。
岐阜競輪場をめぐっては、岐阜市が架空の修繕工事15件をでっち上げて計約490万円を捻出(ねん・しゅつ)するなどずさんな経理が問題になっている。今回の喫煙室も分煙の機能を果たしていなければ、設置にかかった費用がムダとなり、改善する場合はさらに余計な支出が増える可能性もある。
【写真】問題となっている喫煙室は、壁一面が吸い込み口になっている=岐阜市の岐阜競輪場
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