日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。
動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)
☆「禁煙先進国」タイに学ぶ、たばこ規制
たばこ規制:「禁煙先進国」タイに学ぶ
http://mainichi.jp/life/health/news/20090907ddm013100040000c.html
◇陳列販売禁止/飲食店も対象/活発な教育、啓発
世界で毎年540万人がたばこが原因で死亡しており、今世紀中には10億人がたばこで死亡する恐れがある--。世界保健機関(WHO)は08年の報告書で警告した。日本を含め対策の遅れが指摘される中、アジアの「禁煙先進国」とも呼ばれるのが、タイだ。90年代から受動喫煙防止などを法制化し、多様な施策を通じてWHOたばこ規制枠組み条約(FCTC)を着実に履行している。実情を知ろうと、バンコクを訪ねた。【柴田真理子】
タイ国内に約700店舗を展開するコンビニ「108ショップ」。商品棚にたばこは見当たらないが、レジの後ろには「たばこ販売中」の張り紙。店員がレジ下の扉を開けると、たばこがずらりと現れ。陳列販売が法律で禁じられているためで、客が求めるまで商品を隠している。自動販売機での販売も禁止だ。
たばこのパッケージには、歯がガタガタになったり、のどを切開した人のショッキングな写真が印刷され、リスクを警告している。同店本部の男性社員(31)は「以前は、たばこを吸うのが格好いいと思われていたが、今は吸わない方が格好いい。僕の周りでは、たばこよりスポーツがはやり」と話した。
*
飲食店も禁煙で、食事しながら喫煙はできない。違反者には最大で罰金2000バーツ(約5400円)、店側には同2万バーツ(約5万4000円)が科せられる。
市内の多国籍料理店「プローン」では、飲食エリアと離れた屋外に、喫煙スペースを設けていた。男性客たちが食事中に席を外し、一服しにやって来る。1日30本吸うという男性(51)は「どこの店も店内が禁煙なのは同じで、不自由には思わない」。店内にいた別の男性客(55)は、4カ月前に禁煙したという。「吸う時に外の喫煙場所に行かねばならず、面倒になった。肺がきれいになった気がするよ」
と笑った。
深夜に若者でにぎわうパブ「ミューズ」でも、客たちはフロア外の喫煙スペースや屋外に出て吸い、店内の空気はさわやかだ。オーナーのスラパン・チャウパークナムさん(32)は喫煙者。「客が吸うとにおいがつくし自分も吸いたくなるから、店内は禁煙がいい」と話した。
*
喫煙は18歳からだが、中学や高校での禁煙教育にも力を入れている。小児科医のネットワークが学校を回り、生徒に禁煙クリニックを紹介することも。数回のカウンセリングで禁煙に成功する子どもも多いという。
「特に効果があるのは、たばこで疾患になった人に会わせること」と話すのはサミティベート病院の小児科医、ベンジャマーッ・ピサンサラキッさん。「喉頭(こうとう)を失い声が出なくなった患者の団体などがボランティアで協力してくれる。患者の体験談は写真の何倍もの効果がある」という。
15~18歳の喫煙率は年々下がっている。ベンジャマーッ医師は「学校に通っている子はまだいい。親のない子や路上生活の子に喫煙者が多い」と課題も挙げた。
*
「タイ健康増進財団」は、政府と一連のたばこ対策を進めてきた。たばこ税と酒税の2%を運営資金とし、禁煙を推進するNGOや医療団体などに助成している。「クイットライン」と呼ばれる相談ダイヤルもその一つで、電話でカウンセラーが禁煙を指導。希望者には年6回、追跡調査もする。
財団顧問のプラキッ・ワーティーサーテュキッさんは「たばこを買いづらく、吸いにくくする政策によって、喫煙者への医療対策も効果が上がる。また、たばこの増税は、未成年や貧困地域の喫煙率を下げるのに有効だ」と語った。
タイの取り組みにも不徹底な面はある。ポイ捨ては禁止だが路上喫煙は許されており、警告写真のない“ヤミたばこ”も出回っていた。
だが、禁煙の取り組みは確実に広がっており、市民の意識も高い。訪れたバンコク市内のほとんどの店舗は「法に従う。売り上げに大きな影響はない」と口をそろえていた。
禁煙政策の有効性について、国立保健医療科学院(埼玉県)の吉見逸郎・たばこ政策情報室長は「WHOの国際がん研究機構は、公共スペースなどの全面禁煙化により、心筋梗塞(こうそく)など急性の心疾患の発症者を10~20%減らせるとしている。受動喫煙の害は予想以上に大きく、防止の徹底が求められる」と話している。
◇92年から法規制…喫煙率21%に減少
タイは92年に「非喫煙者健康保護法」「たばこ製造管理法」を制定した。指定の公共の場所を禁煙とし、たばこ広告の規制などを盛り込んだ。日本の健康増進法より10年早かった。
その後も、禁煙区域の拡大や包装の警告表示義務づけ、たばこ税率の段階的引き上げなど、規制を強化した。07年の喫煙率は21・22%で、法制化前の91年の32%から減少。07年は男性41・70%に対し、女性が1・94%と低い。
東京衛生病院の宮崎恭一・健康教育科課長は「タイは若者に人気の女優も協力し、大キャンペーンを繰り広げてきた。政府とNGO、医療団体の連携が強く、日本も見習うべきだろう」と話している。
==============
◇WHOたばこ規制枠組み条約(FCTC)
05年2月に発効した国際条約で、今年7月現在、日本やタイを含む166カ国・地域が締約している。たばこの健康被害をはじめ、社会や環境、経済への影響からの保護を目的とする。価格や課税措置による需要減少、受動喫煙の防止、広告や販売の規制などの対策を盛り込んでおり、締約国は国内法に反映させ、施策の実施が求められる。タイでは07年、第2回締約国会議が開かれた。
http://mainichi.jp/life/health/news/20090907ddm013100040000c.html
◇陳列販売禁止/飲食店も対象/活発な教育、啓発
世界で毎年540万人がたばこが原因で死亡しており、今世紀中には10億人がたばこで死亡する恐れがある--。世界保健機関(WHO)は08年の報告書で警告した。日本を含め対策の遅れが指摘される中、アジアの「禁煙先進国」とも呼ばれるのが、タイだ。90年代から受動喫煙防止などを法制化し、多様な施策を通じてWHOたばこ規制枠組み条約(FCTC)を着実に履行している。実情を知ろうと、バンコクを訪ねた。【柴田真理子】
タイ国内に約700店舗を展開するコンビニ「108ショップ」。商品棚にたばこは見当たらないが、レジの後ろには「たばこ販売中」の張り紙。店員がレジ下の扉を開けると、たばこがずらりと現れ。陳列販売が法律で禁じられているためで、客が求めるまで商品を隠している。自動販売機での販売も禁止だ。
たばこのパッケージには、歯がガタガタになったり、のどを切開した人のショッキングな写真が印刷され、リスクを警告している。同店本部の男性社員(31)は「以前は、たばこを吸うのが格好いいと思われていたが、今は吸わない方が格好いい。僕の周りでは、たばこよりスポーツがはやり」と話した。
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飲食店も禁煙で、食事しながら喫煙はできない。違反者には最大で罰金2000バーツ(約5400円)、店側には同2万バーツ(約5万4000円)が科せられる。
市内の多国籍料理店「プローン」では、飲食エリアと離れた屋外に、喫煙スペースを設けていた。男性客たちが食事中に席を外し、一服しにやって来る。1日30本吸うという男性(51)は「どこの店も店内が禁煙なのは同じで、不自由には思わない」。店内にいた別の男性客(55)は、4カ月前に禁煙したという。「吸う時に外の喫煙場所に行かねばならず、面倒になった。肺がきれいになった気がするよ」
と笑った。
深夜に若者でにぎわうパブ「ミューズ」でも、客たちはフロア外の喫煙スペースや屋外に出て吸い、店内の空気はさわやかだ。オーナーのスラパン・チャウパークナムさん(32)は喫煙者。「客が吸うとにおいがつくし自分も吸いたくなるから、店内は禁煙がいい」と話した。
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喫煙は18歳からだが、中学や高校での禁煙教育にも力を入れている。小児科医のネットワークが学校を回り、生徒に禁煙クリニックを紹介することも。数回のカウンセリングで禁煙に成功する子どもも多いという。
「特に効果があるのは、たばこで疾患になった人に会わせること」と話すのはサミティベート病院の小児科医、ベンジャマーッ・ピサンサラキッさん。「喉頭(こうとう)を失い声が出なくなった患者の団体などがボランティアで協力してくれる。患者の体験談は写真の何倍もの効果がある」という。
15~18歳の喫煙率は年々下がっている。ベンジャマーッ医師は「学校に通っている子はまだいい。親のない子や路上生活の子に喫煙者が多い」と課題も挙げた。
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「タイ健康増進財団」は、政府と一連のたばこ対策を進めてきた。たばこ税と酒税の2%を運営資金とし、禁煙を推進するNGOや医療団体などに助成している。「クイットライン」と呼ばれる相談ダイヤルもその一つで、電話でカウンセラーが禁煙を指導。希望者には年6回、追跡調査もする。
財団顧問のプラキッ・ワーティーサーテュキッさんは「たばこを買いづらく、吸いにくくする政策によって、喫煙者への医療対策も効果が上がる。また、たばこの増税は、未成年や貧困地域の喫煙率を下げるのに有効だ」と語った。
タイの取り組みにも不徹底な面はある。ポイ捨ては禁止だが路上喫煙は許されており、警告写真のない“ヤミたばこ”も出回っていた。
だが、禁煙の取り組みは確実に広がっており、市民の意識も高い。訪れたバンコク市内のほとんどの店舗は「法に従う。売り上げに大きな影響はない」と口をそろえていた。
禁煙政策の有効性について、国立保健医療科学院(埼玉県)の吉見逸郎・たばこ政策情報室長は「WHOの国際がん研究機構は、公共スペースなどの全面禁煙化により、心筋梗塞(こうそく)など急性の心疾患の発症者を10~20%減らせるとしている。受動喫煙の害は予想以上に大きく、防止の徹底が求められる」と話している。
◇92年から法規制…喫煙率21%に減少
タイは92年に「非喫煙者健康保護法」「たばこ製造管理法」を制定した。指定の公共の場所を禁煙とし、たばこ広告の規制などを盛り込んだ。日本の健康増進法より10年早かった。
その後も、禁煙区域の拡大や包装の警告表示義務づけ、たばこ税率の段階的引き上げなど、規制を強化した。07年の喫煙率は21・22%で、法制化前の91年の32%から減少。07年は男性41・70%に対し、女性が1・94%と低い。
東京衛生病院の宮崎恭一・健康教育科課長は「タイは若者に人気の女優も協力し、大キャンペーンを繰り広げてきた。政府とNGO、医療団体の連携が強く、日本も見習うべきだろう」と話している。
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◇WHOたばこ規制枠組み条約(FCTC)
05年2月に発効した国際条約で、今年7月現在、日本やタイを含む166カ国・地域が締約している。たばこの健康被害をはじめ、社会や環境、経済への影響からの保護を目的とする。価格や課税措置による需要減少、受動喫煙の防止、広告や販売の規制などの対策を盛り込んでおり、締約国は国内法に反映させ、施策の実施が求められる。タイでは07年、第2回締約国会議が開かれた。
タグ :タイ
2009年09月07日 Posted by tonton at 22:42 │Comments(0) │タイ
たばこ1箱1600円に/オーストラリア
たばこ1箱1600円に=生活習慣病予防で豪政府委提言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090906-00000028-jij-int
【シドニー時事】オーストラリア政府の特別委員会はこのほど、たばこや酒、肥満に起因するいわゆる生活習慣病の予防に向け、増税や広告規制などの対策を盛り込んだ最終報告をまとめた。政府に対し、現在10~15豪ドル(約800~1200円)のたばこ1箱の税込み価格を3年以内に少なくとも20豪ドル(約1600円)程度に引き上げるよう求めている。
生活習慣病は豪州でも大きな問題となっている。報告は、対策により国民の健康を増進し、医療費負担などを軽減できると強調。安価で強い酒を大量摂取するような健康に悪い飲み方を少なくするための税率変更も提言している。また、最近の子供の肥満傾向を取り上げ、このままだと平均余命が2年縮む恐れがあると警告した。
報告はこのほか、将来の喫煙者を減らすため、たばこを吸うシーンのあるアニメを子供向け作品の指定から外すよう提唱。スナック菓子など高カロリーの「ジャンクフード」のテレビ広告規制なども盛り込んだ。政府は報告を受け来年以降の具体的規制の検討に入るが、業界からは「規制には十分な根拠がない」などと反発の声も上がっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090906-00000028-jij-int
【シドニー時事】オーストラリア政府の特別委員会はこのほど、たばこや酒、肥満に起因するいわゆる生活習慣病の予防に向け、増税や広告規制などの対策を盛り込んだ最終報告をまとめた。政府に対し、現在10~15豪ドル(約800~1200円)のたばこ1箱の税込み価格を3年以内に少なくとも20豪ドル(約1600円)程度に引き上げるよう求めている。
生活習慣病は豪州でも大きな問題となっている。報告は、対策により国民の健康を増進し、医療費負担などを軽減できると強調。安価で強い酒を大量摂取するような健康に悪い飲み方を少なくするための税率変更も提言している。また、最近の子供の肥満傾向を取り上げ、このままだと平均余命が2年縮む恐れがあると警告した。
報告はこのほか、将来の喫煙者を減らすため、たばこを吸うシーンのあるアニメを子供向け作品の指定から外すよう提唱。スナック菓子など高カロリーの「ジャンクフード」のテレビ広告規制なども盛り込んだ。政府は報告を受け来年以降の具体的規制の検討に入るが、業界からは「規制には十分な根拠がない」などと反発の声も上がっている。
タグ :オーストラリア
2009年09月07日 Posted by tonton at 22:35 │Comments(0) │オーストラリア
インド女性の喫煙者数は世界3位
インド女性の喫煙者数は世界3位
http://news.indochannel.jp/news/nws0001506.html
インドの女性喫煙者数は世界3位であることが、米国ガン協会(ACS)と世界肺財団(WLF)が発行する「たばこアトラス」(世界たばこ図説)最新版で明らかになった。8月27日付タイムズ・オブ・インディア紙が報じている。
「たばこアトラス」は、世界の喫煙状況をフルカラーの地図などを駆使して解説したデータブックで、毎年、世界保健機構(WHO)の協力により発行されている。この中に「国別女性喫煙者数トップ20」の項目があり、第1位の米国(2,300万人)、第2位の中国(1,300万人)に続き、インドは1,190万人で第3位となっている。ただし、女性の対人口喫煙率は20%以下と低い。
ムンバイを拠点とするNGO(非政府組織)ヘアリス・セクサリア公衆衛生研究所(HSIPH)の所長を務めるP.C.グプタ博士によれば、「世界3位という結果は非常に懸念すべき事態」だという。「喫煙率はそれほど高くないが、喫煙者の多さは看過できない。女性の場合は妊娠や出産があるため、被害はより深刻だ」と危惧する。また、「政府は女性を対象とした非喫煙運動に力を入れていない。喫煙は大学へ通う若い女性の間で確実に増えており、たばこ産業が彼女たちをターゲットとしていることは明らかだ」と指摘している。
http://news.indochannel.jp/news/nws0001506.html
インドの女性喫煙者数は世界3位であることが、米国ガン協会(ACS)と世界肺財団(WLF)が発行する「たばこアトラス」(世界たばこ図説)最新版で明らかになった。8月27日付タイムズ・オブ・インディア紙が報じている。
「たばこアトラス」は、世界の喫煙状況をフルカラーの地図などを駆使して解説したデータブックで、毎年、世界保健機構(WHO)の協力により発行されている。この中に「国別女性喫煙者数トップ20」の項目があり、第1位の米国(2,300万人)、第2位の中国(1,300万人)に続き、インドは1,190万人で第3位となっている。ただし、女性の対人口喫煙率は20%以下と低い。
ムンバイを拠点とするNGO(非政府組織)ヘアリス・セクサリア公衆衛生研究所(HSIPH)の所長を務めるP.C.グプタ博士によれば、「世界3位という結果は非常に懸念すべき事態」だという。「喫煙率はそれほど高くないが、喫煙者の多さは看過できない。女性の場合は妊娠や出産があるため、被害はより深刻だ」と危惧する。また、「政府は女性を対象とした非喫煙運動に力を入れていない。喫煙は大学へ通う若い女性の間で確実に増えており、たばこ産業が彼女たちをターゲットとしていることは明らかだ」と指摘している。
タグ :インド