日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。
動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)
嗅ぎタバコ大国 /スウェーデン
かぎたばこ大国スウェーデン
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200903200019a.nwc
スウェーデンのルイス・レナーステンさん(26)は、かぎたばこ「スヌース」愛用者だ。「以前はたばこを吸っていたけど、職場で一服する時間が取れなくなったのでスヌースに替えたの」。妊娠してからニコチンを含まない代替品「オニコ」に替えたが、無事出産の後には本物のかぎたばこであるスヌースに再び替えるという。
スウェーデンではレナーステンさんのような女性が増えている。この国では女性の喫煙率が男性より高い。公共の場での禁煙や、戸外で一服するには寒すぎる気候、大手たばこメーカー、スウェーデン・マッチ(ストックホルム)のマーケティング戦略が、スヌースを試す女性を増やしている。
統計によると、毎日スヌースを使用する女性は0.6%(1988年)から4%(2007年)に増加。スウェーデン・マッチ社によると、同国のスヌース愛用者120万人のうち女性が2割を占める。昨年の北欧での販売実績は約2億4000万缶で、売り上げは80億スウェーデンクローナ(約947億2000万円)を超えた。
◆上唇と歯茎の間で
スヌースはたばこを低温殺菌したもので、通常はティーバッグ状の袋に小分けされている。上唇と歯茎の間に入れて使用。価格は1缶35~39スウェーデンクローナでたばこ1箱と変わらない。
スウェーデン・マッチ社の医療科学部門責任者ラーズ・ラトビスト氏は、電話インタビューに「たばこからスヌースに切り替える女性がますます増えている。同じような状況が1970年代の男性に見られたが、今は若い女性が主力ユーザー」と述べた。
EU(欧州連合)は、健康上の理由から加盟国の大部分でスヌースを禁止している。たばこ中毒になりやすい若者にとって、スヌースはたばこより簡単に手を出しやすいからだ。スウェーデンは95年のEU加盟時にその免除を受けた。西欧諸国のうち、ノルウェーも同じようにスヌースを合法化している。
これまでの数十年は、スウェーデンのスヌース愛用者は肉体労働者が中心だった。たばこと違って、仕事中にニコチンを楽しみながら手が自由に使えることが受けたからだ。
政府が07年1月にスヌースの課税額を2倍に引き上げたことで買い控えられ、スウェーデン・マッチ社の昨年10~12月期の売上高は北欧部門で12%減少した。
◆“煙たい”存在
それでも、昨年のスウェーデン・マッチの営業利益率は44.1%。スヌースは、主力商品であるたばこの2倍以上の数字を上げている。 しかし、税率の高さとEU内の販売禁止により、欧州内での販売は頭打ちだ。スウェーデン・マッチ社は潜在市場を求めて、米たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナルとベンチャー事業に乗り出すと発表した。
また、スウェーデン・マッチ社はスウェーデンのがん罹患(りかん)率がスヌースのおかげで低下しており、国内の政治家も支援していると主張する。ビョルリング貿易相は昨年11月に地元紙で、EU加盟国への輸出禁止は「不合理なもの」で撤廃されるべきだと述べている。
欧州委員会の報告書によれば、たしかにスヌースは、たばこより心臓病にかかるリスクが少なくとも50%低く、肺がんの危険も少ない。しかしWHO(世界保健機関)は、どんなたばこ製品でもすべて「習慣性があり、健康に有害で、死につながる恐れがある」としている。WHOの広報担当ティム・オリアリー氏は、スヌースの使用について新たな勧告を出す前に、健康への影響についてさらなる調査が必要だと述べた。
WHOのデータによれば、スウェーデンの喫煙率は16%と西欧で最も低い。スウェーデン公衆衛生協会の05年の調査によれば、スウェーデン男性の4人に1人が毎日スヌースを使用していた。
◆女性の購入大幅増
スウェーデン・マッチ社のラトビスト氏は「昔のスヌースは上唇の上に多量に付けるタイプのもので女性向きとはいえなかった」と説明する。そこで同社は女性向けに、少量タイプの商品を開発。パッケージ缶の色も女性好みのものをラインアップした。バーやスーパーマーケットで販売されており、18歳以上なら合法的に購入できる。
ストックホルムでコンビニエンスストアを経営するリナ・ヘルグレンさんは「女性向けスヌースが出た当初は、ミニサイズのものが人気だったが、今ではほとんどの人がレギュラーサイズを買っていく」という。この2年で女性の購入者は「大幅に」増えたそうだ。
フランスの金融系調査会社クレディ・アグリコル・シェブルーのアナリスト、マーティン・シコルスキー氏は「スウェーデン・マッチ社は10年かけてスウェーデン女性の約5%をたばこからスヌースに乗り換えさせた。女性をターゲットにするという流れはこの先しばらく続く」と予測する。
乗り換えた一人、レナーステンさんにとって、スヌースを気に入っている一番の理由は服に煙のにおいがつかないこと。「でも歯磨きはこまめにね。忘れるとお歯黒になってしまうから」と付け加えた。(ThomasMulier)
【写真】店の売り場にスヌース(写真下)を並べる女性定員=ストックホルム(ブルームバーグ)
ニコチンは、依存性薬物です。絶対に、安易に手を出さないようにしましょう。
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200903200019a.nwc
スウェーデンのルイス・レナーステンさん(26)は、かぎたばこ「スヌース」愛用者だ。「以前はたばこを吸っていたけど、職場で一服する時間が取れなくなったのでスヌースに替えたの」。妊娠してからニコチンを含まない代替品「オニコ」に替えたが、無事出産の後には本物のかぎたばこであるスヌースに再び替えるという。
スウェーデンではレナーステンさんのような女性が増えている。この国では女性の喫煙率が男性より高い。公共の場での禁煙や、戸外で一服するには寒すぎる気候、大手たばこメーカー、スウェーデン・マッチ(ストックホルム)のマーケティング戦略が、スヌースを試す女性を増やしている。
統計によると、毎日スヌースを使用する女性は0.6%(1988年)から4%(2007年)に増加。スウェーデン・マッチ社によると、同国のスヌース愛用者120万人のうち女性が2割を占める。昨年の北欧での販売実績は約2億4000万缶で、売り上げは80億スウェーデンクローナ(約947億2000万円)を超えた。
◆上唇と歯茎の間で
スヌースはたばこを低温殺菌したもので、通常はティーバッグ状の袋に小分けされている。上唇と歯茎の間に入れて使用。価格は1缶35~39スウェーデンクローナでたばこ1箱と変わらない。
スウェーデン・マッチ社の医療科学部門責任者ラーズ・ラトビスト氏は、電話インタビューに「たばこからスヌースに切り替える女性がますます増えている。同じような状況が1970年代の男性に見られたが、今は若い女性が主力ユーザー」と述べた。
EU(欧州連合)は、健康上の理由から加盟国の大部分でスヌースを禁止している。たばこ中毒になりやすい若者にとって、スヌースはたばこより簡単に手を出しやすいからだ。スウェーデンは95年のEU加盟時にその免除を受けた。西欧諸国のうち、ノルウェーも同じようにスヌースを合法化している。
これまでの数十年は、スウェーデンのスヌース愛用者は肉体労働者が中心だった。たばこと違って、仕事中にニコチンを楽しみながら手が自由に使えることが受けたからだ。
政府が07年1月にスヌースの課税額を2倍に引き上げたことで買い控えられ、スウェーデン・マッチ社の昨年10~12月期の売上高は北欧部門で12%減少した。
◆“煙たい”存在
それでも、昨年のスウェーデン・マッチの営業利益率は44.1%。スヌースは、主力商品であるたばこの2倍以上の数字を上げている。 しかし、税率の高さとEU内の販売禁止により、欧州内での販売は頭打ちだ。スウェーデン・マッチ社は潜在市場を求めて、米たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナルとベンチャー事業に乗り出すと発表した。
また、スウェーデン・マッチ社はスウェーデンのがん罹患(りかん)率がスヌースのおかげで低下しており、国内の政治家も支援していると主張する。ビョルリング貿易相は昨年11月に地元紙で、EU加盟国への輸出禁止は「不合理なもの」で撤廃されるべきだと述べている。
欧州委員会の報告書によれば、たしかにスヌースは、たばこより心臓病にかかるリスクが少なくとも50%低く、肺がんの危険も少ない。しかしWHO(世界保健機関)は、どんなたばこ製品でもすべて「習慣性があり、健康に有害で、死につながる恐れがある」としている。WHOの広報担当ティム・オリアリー氏は、スヌースの使用について新たな勧告を出す前に、健康への影響についてさらなる調査が必要だと述べた。
WHOのデータによれば、スウェーデンの喫煙率は16%と西欧で最も低い。スウェーデン公衆衛生協会の05年の調査によれば、スウェーデン男性の4人に1人が毎日スヌースを使用していた。
◆女性の購入大幅増
スウェーデン・マッチ社のラトビスト氏は「昔のスヌースは上唇の上に多量に付けるタイプのもので女性向きとはいえなかった」と説明する。そこで同社は女性向けに、少量タイプの商品を開発。パッケージ缶の色も女性好みのものをラインアップした。バーやスーパーマーケットで販売されており、18歳以上なら合法的に購入できる。
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フランスの金融系調査会社クレディ・アグリコル・シェブルーのアナリスト、マーティン・シコルスキー氏は「スウェーデン・マッチ社は10年かけてスウェーデン女性の約5%をたばこからスヌースに乗り換えさせた。女性をターゲットにするという流れはこの先しばらく続く」と予測する。
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ニコチンは、依存性薬物です。絶対に、安易に手を出さないようにしましょう。
●スウェーデン/ 禁煙ビルでこっそり喫煙、即刻退去
◎スコットランド/ 禁煙法施行で小児喘息の入院も減少
★フィンランド/ たばこ追放を目指す新法を施行
☆世界初!「タバコ」撲滅を目指す国!フィンランド
☆世界初!フィンランド「完全禁煙国」をめざし新法へ
◎JTなど投資対象から除外=喫煙規制方針で-ノルウェー
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2009年03月22日 Posted bytonton at 10:21 │Comments(0) │北欧
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