日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。
動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)
喫煙と関係する脳の病気、体中の血管への影響
脳卒中にならないために禁煙を 体中の血管に悪影響
喫煙が健康に及ぼす影響は、よく知られています。肺がんの主な原因は喫煙です。喉頭(こうとう)がんや、咽頭(いんとう)がんも喫煙が原因です。
たばこの煙が、のどや肺に影響してがんになることは容易に想像できますが、これだけではありません。直接たばこの煙が及ばなくても体には影響します。すべてのがんは、たばこを吸っている人に多く発生することがわかっています。また体中の血管にもたばこは悪い影響を及ぼします。
愛煙家として有名だった司馬遼太郎さんは腹部大動脈瘤(りゅう)破裂で亡くなりました。たばこが影響したのでしょう。もし司馬さんが禁煙していたら、もっと長生きし、すばらしい作品を残していただろうと思うと残念でなりません。
では脳への影響はどうでしょう。たばこの煙は脳へは直接到達しないため、脳に影響しないようにみえます。本当にそうでしょうか。脳と喫煙の関係を考えてみましょう。
たばこと脳の関係を調べるため、たばこを吸う人と吸わない人で脳の病気にかかる確率を比較します。もしも、たばこを吸っている人がある病気にかかりやすいとすれば、喫煙との関係が深いと考えられます。
喫煙と最も関係の深い脳の病気は脳卒中です。たばこを吸う人は吸わない人に比べて3倍、脳卒中の確率が高いことがわかっています。「本数を減らしているので大丈夫」と自慢する人がいますが、これは正しくありません。
一日に10本の人も40本の人も、脳卒中のなりやすさは同じです。それだけではありません。いったん脳卒中になったとき、たばこを吸っている人は死亡しやすいという怖ろしいデータもあります。愛煙家だった作家の松本清張さんも脳卒中になられたようです。
脳卒中以外にも、たばこを吸っている人がかかりやすい脳の病気はアルツハイマー病です。男性より女性がかかりやすく、その危険因子は年齢や食事、繰り返した頭部外傷などが挙げられますが、喫煙も危険因子として考えられています。脳卒中にならないため、そしてアルツハイマー病にならないためにも禁煙に取り組みましょう。
(和歌山県立医科大学脳神経外科 板倉徹)
喫煙が健康に及ぼす影響は、よく知られています。肺がんの主な原因は喫煙です。喉頭(こうとう)がんや、咽頭(いんとう)がんも喫煙が原因です。
たばこの煙が、のどや肺に影響してがんになることは容易に想像できますが、これだけではありません。直接たばこの煙が及ばなくても体には影響します。すべてのがんは、たばこを吸っている人に多く発生することがわかっています。また体中の血管にもたばこは悪い影響を及ぼします。
愛煙家として有名だった司馬遼太郎さんは腹部大動脈瘤(りゅう)破裂で亡くなりました。たばこが影響したのでしょう。もし司馬さんが禁煙していたら、もっと長生きし、すばらしい作品を残していただろうと思うと残念でなりません。
では脳への影響はどうでしょう。たばこの煙は脳へは直接到達しないため、脳に影響しないようにみえます。本当にそうでしょうか。脳と喫煙の関係を考えてみましょう。
たばこと脳の関係を調べるため、たばこを吸う人と吸わない人で脳の病気にかかる確率を比較します。もしも、たばこを吸っている人がある病気にかかりやすいとすれば、喫煙との関係が深いと考えられます。
喫煙と最も関係の深い脳の病気は脳卒中です。たばこを吸う人は吸わない人に比べて3倍、脳卒中の確率が高いことがわかっています。「本数を減らしているので大丈夫」と自慢する人がいますが、これは正しくありません。
一日に10本の人も40本の人も、脳卒中のなりやすさは同じです。それだけではありません。いったん脳卒中になったとき、たばこを吸っている人は死亡しやすいという怖ろしいデータもあります。愛煙家だった作家の松本清張さんも脳卒中になられたようです。
脳卒中以外にも、たばこを吸っている人がかかりやすい脳の病気はアルツハイマー病です。男性より女性がかかりやすく、その危険因子は年齢や食事、繰り返した頭部外傷などが挙げられますが、喫煙も危険因子として考えられています。脳卒中にならないため、そしてアルツハイマー病にならないためにも禁煙に取り組みましょう。
(和歌山県立医科大学脳神経外科 板倉徹)