世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

・“重金属「中国産たばこ」”は食品・薬品と同様、安全問題だ

“重金属「中国産たばこ」”は食品・薬品と同様、安全問題だ
【yahoo!ニュース】サーチナ 10月15日(金)9時32分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101015-00000008-scn-cn
 2010年10月7日、オーストラリアのシドニーで開催中の第9回「アジア太平洋たばこ対策会議」で、中国製たばこ13銘柄に高い濃度の鉛やヒ素、カドミウムなどの重金属が含まれていることが明らかになった。発表された研究報告書は、これらのたばこから検出した重金属の含量がカナダ産たばこの重金属含量より3倍以上も上回ると指摘した。『東南快報』によると、この13ブランドのたばこは白沙、大前門、都宝、紅双喜、黄金葉、Happiness(吉慶)、紅河、紅金龍、紅梅、紅旗渠、紅塔山、石林、壱枝筆などである。
 この報告書だけでは説得力がないかもしれない。ただある一国の標準との比較だけでは本当の事実を十分に反映したとは言えない。しかし、この報告書の前に、すでに国内外の学者が各国のたばこの重金属含量の比較研究から中国産たばこの重金属含量がかなり高いのを注目していたことが関連の資料からのぞける。
 喫煙は健康に害がある。また、喫煙によって国の衛生・医療支出が増加する。中国は喫煙の抑制に力を入れているが、それは決してたばこの葉の品質とたばこの品質を軽視してもいいということではない。
 たばこの重金属含量の問題は、たばこの生産とたばこの葉の栽培の土壌環境と緊密な関係を持っている。たばこの問題は単なる特定の人たちの特別な問題ではなく、公共衛生の安全問題である。この安全問題は食の安全問題や薬品の安全問題と同様に重要な問題であるのは間違いない。喫煙者の健康を守ることも国民の健康を守ることである。
 中国は開放と国際的な往来の進展によってより多くの海外の研究データを手に入れることができるようになった。このような研究データの対応の際には開放的な思考と理性的な心構えが必要である。今度のたばこに関する報告書は、単なる研究報告書に過ぎないかもしれないが、メッセージとして潜在している問題への注目を喚起している。結局、商品の安全性を確保して国民の健康を守るのは国の基本的な責任である。
 「重金属汚染」という言葉は決して目新しいものではない。我々が日常食べている野菜にも重金属が含まれている。その重金属は土壌に含まれている重金属が原因である。土壌には微量の重金属の成分が含まれている。研究によれば、たばこの葉のカドミウム、ニッケル、鉛などの元素の含量とPH値は反比例の関係になる。つまり、土壌の酸性度が高いほど重金属の含量も高くなる。中国では含硫石炭の燃焼による酸性雨が土壌に大きな影響を及ぼしていると考えられる。
 たばこの加工過程でも重金属汚染の恐れがある。加工過程でエッセンス、香料などの使用や加工機械との接触も重金属汚染の原因になる。その他、加工技術の差異もたばこの重金属含量の差異をもたらす。研究によれば、生産地とブランドによって重金属含量も差異を見せている。たばこの等級からみると、低い等級のたばこの重金属含量は高い等級のたばこの重金属含量より高い。たばこの重金属含量は原産地、環境、品質、乾燥方法に関係があるほか、原材料の調合、生産技術にも関係がある。
 国家煙草専売局科学技術司の副司長である王献生氏は「わが国ではたばこにおける重金属含量標準はまだ決まっていない状態である。この基準は中国だけではなく、海外にも存在しない。カナダの研究者が本国のたばこを参考として、すでに生産停止になっているたばこまで取り上げて言及している。このような立場と視点から作られた報告書は客観性と公正性に欠けていると言えざる得ない」と述べた。
 本事件は国民の利益と緊密にかかわる問題である。公共安全が至上であるという立場と視点から見ると、本事件の発生、結果、状態に対してはいささかの容認も許されない態度を取るべきである。逆に権力利益、特殊利益の立場と視点からみると公共利益のは無力化することになる。
 このたばこの重金属含量の問題から、いわゆる「重要人物の声」や「専門家の声」と、世論との中国における激しい衝突の在り方をつかむことができる。衝突は立場と視点の相違にある。専門家が「磚家」(専門家のもじり)と呼ばれるのは、彼らのレベルからではなく、ひたすら詭弁(きべん)を弄(ろう)しているからである。残念なことは、彼らが加わっているのは弁論ゲームではなく、公共利益の是非を論じる厳粛な話題であるのをいまだに認識していないことである。(編集担当:祝斌)


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2010年10月21日 Posted bytonton at 19:19 │Comments(0)●WHO・条約

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