世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

●すぐ消えるたばこ、火災予防で導入?

すぐ消えるたばこ、火災予防で導入? でも味、費用は
【朝日新聞社】
http://www.asahi.com/national/update/1218/TKY201012180137.html
 住宅火災の主な原因の「たばこ」。その被害を減らそうと、総務省消防庁は放置すると自然に火が消える「低延焼性たばこ」の導入をたばこ業界に求める検討を始めた。燃焼速度を遅くする物質を組み込んだたばこで、北米を中心に普及が進む。だが、値上げで打撃を受けたばかりのたばこ業界からは「たばこ離れが加速しかねない」との悲鳴が上がっている。

 消防庁のまとめによると、2009年の住宅火災の死者1023人のうち約2割にあたる193人は、たばこが発火元とされる。損害額とともに毎年のように1位だ。喫煙者数は減少しているのに、たばこ火災の被害はなかなか減らない。

 全国消防長会は6月、たばこ火災への対策を進めるよう消防庁長官に要望書を提出。消防庁は12月2日、協議会で話し合いを始めた。消防長会からの要望の一つが「低延焼性たばこの普及促進に向けた検討」だ。酸素の供給を抑える部分を組み込み、燃焼速度を遅くする。火をつけたまま置いておくと消えるよう改良されている。

 消防庁によると、カナダや米国の多くの州では、低延焼性たばこしか製造・販売ができないようになっている。欧州もこのたばこを導入する見通しだという。協議会では、これらの国の議論などを参考に、低延焼たばこの規制を設けるかどうか検討する。今年度末までに方向性をまとめる方針だ。

 消防庁消防研究センターの実験では、布団用マットレスの上に火をつけたまま放置しても途中で消えたり、ごみ箱にティッシュと一緒に捨てても燃えなかったりしたケースがあったという。

 しかし、たばこ業界は「火災の低減に効果があることを示す明確な証拠はない」として規制には消極的だ。「製造コストが既存品に比べて相当割高になる。カナダではたびたび自然に消え、消費者の不満が高まった。味も大きく変わる恐れがある」(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン)

 「低延焼性たばこは『火災安全たばこ』ではない。喫煙者の意識改善など総合的な取り組みが重要だ。火を使わず、煙も出ない新しいスタイルのたばこも開発している」(日本たばこ産業)

 たばこは10月に大幅に値上げしたばかり。約11万の中小販売店が加盟する全国たばこ販売協同組合連合会の稲毛義人副会長は「販売数量が大幅に減り、街のたばこ屋は危機的状況。たばこ離れをこれ以上加速させないよう、味や価格に及ぼす影響を最小限にとどめる研究や検証を行ってほしい」と訴える。(大久保泰)


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2010年12月20日 Posted bytonton at 16:27 │Comments(0)訴訟・事件

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