世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

◎禁煙外来受診者が増「半数近くが成功」

禁煙外来受診者が増 来月値上げ前に 「半数近くが成功」/宮城
【読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20100928-OYT8T00067.htm
 10月1日からのたばこ値上げを機に、禁煙を始めようという人たちが医療機関を受診するケースが増えている。県内では珍しい週5日間の「禁煙外来」があるJR仙台病院(仙台市青葉区五橋)の取り組みを取材した。(石塚人生)
 JR東日本で仙台新幹線運輸区長を務める小野寺博行さん(57)は、8月から同病院の禁煙外来を受診している。約40年の喫煙歴で、毎日20~30本吸っていた。4年前に家を新築し、孫が生まれた時には禁煙を誓ったが、やめられなかった。職場で禁煙が話題になり、たばこ値上げもきっかけになって受診した。
 昨年発売された禁煙補助の処方薬を朝晩飲んでいるが、今では「まったく吸いたいと思わなくなった」。喫煙者のにおいが気になり始め、「今まで自分も周囲に不快な思いをさせていたと改めて知った」と、禁煙継続を誓う。
 禁煙治療は、体に張るパッチでたばこの代わりにニコチンを取り込み、それを徐々に減らしていく方法が主流だ。昨年から内服薬も登場して治療の種類が増え、取り組みやすくなってきた。
 同外来での治療期間は3か月で、2週間ごとに受診する。医師の問診を受け、たばこの害を確認するとともに、「必ずやめる」と目標を立てる。溝口かおる医師は「一人の力でやめられなくても、定期的に医師とかかわることが動機付けになる」と話す。
 保険がきくため、3か月間の費用は自己負担3割で1万数千円から2万円弱。1箱400円のたばこを毎日吸い続ける場合と比べると意外に安い。
 受診者は今年4月に10人、5月17人、6月22人と徐々に増えている。新規受け入れを休んだ7月を挟んで8月は27人、9月は22日までに25人が受診している。
 国産たばこは10月から、たばこ税の増税に伴い1箱で60~140円値上げされる。「値上げを禁煙の良いきっかけにしてほしい」と、同病院健康管理センター長の佐藤研医師(呼吸器内科)は言う。
 禁煙に成功するのは治療直後は7割程度。徐々に脱落するが、半数近くは禁煙を維持できるという。
【写真】たばこ値上げを前に禁煙を始めようという人が増えている禁煙外来(JR仙台病院で)



禁煙外来の受診者急増 たばこ税の大幅値上げに危機感/山形
【山形新聞】
http://yamagata-np.jp/news/201009/28/kj_2010092800857.php
 10月1日から始まるたばこ税値上げを機に喫煙を止めようとして、多くの愛煙家が禁煙外来を訪れている=東北中央病院  10月1日に始まるたばこ税の大幅値上げを前に、県内にある医療機関では「禁煙外来」を受診する患者が急増している。各医療機関によると、今年春ごろから目立って増え始めたといい、値上げ間近となった9月は「月平均の倍」という病院もあった。「絶対にたばこをやめないと…」。受診する人の背景には健康維持とともに、大幅値上げへの危機感から「確実に禁煙したい」とする切実な思いがあるようだ。
 東北中央病院(山形市)の禁煙外来。担当の大竹修一放射線科部長は「1日、10~15人ぐらいの患者が訪れている」と話す。禁煙外来には月平均、15人ぐらいの患者が訪れるが「9月は27日現在で30人。さらに増えそうだ」と推測する。県内には総合病院や開業医を含めて禁煙外来で保険が使える医療機関が100カ所以上あるが、いずれも大幅値上げを前に、患者数は増えているもようだ。
 日本禁煙学会の評議員を務める山田菊地医院(同)の山田修久院長も「患者数は例年の3、4倍。今年に入ってから30人ほど診ているが、そのうち約20人は4月以降になってからだ」と話す。
 大竹部長によると、一般的な治療法はカウンセリングをした後、脳内に作用し、たばこを吸っても「おいしい」と感じなくなるなどの効果がある薬を処方。その後、12週間にわたって服用を続ける一方、定期的に担当医と面談するなどの治療を受ける。
 9月1日から東北中央病院で治療を受けている山形市内の男性会社員(37)は「たばこを吸わなくてもイライラすることがなくなった」と話す。同病院で治療を受けている同市内の男性会社員(55)も「喫煙歴は約30年だが、治療を始めてから1本も吸わない日が増えた。何度も禁煙に失敗したが、完全にやめることができそうだ」と話す。
 大竹部長は「たばこをやめられない人はニコチン依存症。病気の一種だ」と指摘。「適切な治療を受ければ、8割以上の人が禁煙できるデータもある。保険が使える病院もあるので、確実に止めたい人は治療を受けてほしい」と話している。
 禁煙治療で医療保険が使える県内の病院は日本禁煙学会のホームページ(HP)に掲載している。
HPアドレスはhttp://www.nosmoke55.jp/
【写真】医師のカウンセリングを受ける受診者。



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2010年10月01日 Posted bytonton at 20:13 │Comments(0)禁煙

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