世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

●禁煙補助薬「チャンピックス」で自殺リスク8.4倍

禁煙補助薬「チャンピックス」で自殺リスク8.4倍―米研究「第一選択薬に適さない」
【メディカルトリビューン】
http://kenko100.jp/news/2011/11/10/01

 今年10月24日、米食品医薬品局(FDA)は禁煙補助薬「チャンピックス」(一般名バレニクリン)の服用による精神神経症状との関連について、「他の禁煙補助薬に比べ、精神神経症状が増加するとは判断できない」と発表した。

しかし、米薬物安全使用協会(ISMP)のThomas J. Moore氏らは、チャンピックスの副作用をさらに検証した結果、「自殺・自傷行動、抑うつ症状の90%がチャンピックスによるもので、他の禁煙補助薬に比べたリスクは8.4倍だった」とし、第一選択薬(最初に使用する薬)に適さないとの報告を米医学誌「PLoS ONE」(2011; : e27016)に発表した。

抗生物質との比較では36.6倍のリスク上昇

 Moore氏らはまず、1998~10年9月にFDAの副作用報告システムに登録されたチャンピックス、日本未発売の禁煙補助薬「bupropion」、その他の禁煙補助薬(対照群)による重篤な副作用1万3,243件を抽出した(それぞれ9,575件、1,751件、1,917件)。その中から抑うつ、自殺・自傷行動のいずれかまたは両方に該当した3,249件を検出。内訳はチャンピックス群が2,925件(90%)、bupropion群が229件(7%)、対照群が95件(3%)だった。

 抑うつ、自殺・自傷行動のリスクを対照群と比べたところ、チャンピックス群は8.4倍、bupropion群は2.9倍と、チャンピックス群で大幅なリスク上昇が認められた。

 さらに、同じく短期間に処方される薬として抗生物質(重篤な副作用報告4,047件のうち、抑うつ、自殺・自傷行動のいずれかまたは両方に該当したのは48件)を比べてリスクを算出すると、チャンピックス群が36.6倍、bupropion群が12.5倍、対照群が4.3倍だった。

 米退役軍人省の推奨では、チャンピックスは他の禁煙補助薬やbupropionの不成功例に処方すべきとしている。今回の検討結果から、Moore氏らは同省の推奨に賛同するとし、チャンピックスを第一選択薬として使用することに疑問を呈した。


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2011年11月12日 Posted bytonton at 17:17 │Comments(0)禁煙

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