日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。
動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)
●インドネシア/ 子どもの喫煙進む たばこ規制論議沸騰
インドネシアでたばこ規制論議沸騰、子どもの喫煙進む
http://www.asahi.com/health/news/TKY201009200003.html
【ジャカルタ=矢野英基】国民の約3割がたばこを吸い、世界有数の喫煙者人口をかかえるインドネシアで、たばこの広告や販売などの規制をめぐる議論が沸騰している。喫煙者の低年齢化が進んでいるためで、NGOなどは規制強化を求めるが、生活に直結する生産者は猛反発。政府内でも意見が割れている。
ジャワ島東部にある都市マラン。病院の一室で塗り絵に熱中する4歳の男の子、サンディちゃんの横で、母親のムチアティさん(46)が「やっと子供らしくなってきた」とほほ笑んだ。サンディちゃんは実は、1日に20本近いたばこが手放せなかった。約1カ月かけて禁煙に成功した。
貧困地区に住む一家の両親は清掃作業員で、昼間は留守。近所の無職の若者らが、サンディちゃんを交代で世話していた。
昨年夏ごろから、サンディちゃんは若者たちをまね、たばこを吸うようになった。若者の1人がその様子をビデオで撮影し、ネットに投稿したことから問題化した。
これを見つけた地元の人権団体が、サンディちゃんを保護して病院に連れて行き、たばこから隔離した。医師によると、ニコチン中毒になっており、肺などへの悪影響が懸念される状態だった。
保護した人権団体代表のテジャ氏(40)は「テレビCMを始めたばこの広告が多すぎる。健康被害の知識が社会に浸透しておらず、子供に吸わせる大人も多い」と語る。
インドネシアの喫煙率は3割以上で、喫煙者人口は、世界でも中国、インドに次いで多いとされる。統計局によると、5~9歳でたばこを吸い始める割合は、2001年に0.4%だったのが04年には2.8%へ増えた。現在はさらに高いと見られている。
インドネシアは、世界でも数少ない、「たばこ規制枠組み条約」に未加盟の国の一つ。たばこは主要産業の一つでもあり、年齢によって販売を規制する法律がないうえ、広告規制もごく限定的だ。
だが、最近は規制強化や分煙を求める動きが出てきた。今年4月には、米国の若手アイドル歌手のジャカルタ公演を大手たばこ会社が後援しようとしたが、市民団体からの抗議で後援を中止。一方、国内第2の規模のイスラム団体は今年3月、喫煙を禁忌とする宗教見解を出した。
たばこ産地の側はこうした動きを警戒する。ジャワ島中部の産地トゥマングンで4ヘクタールの畑を持つカルノトさん(65)は「たばこは我々の生活のすべて。規制には命をかけて反対する」と語る。
たばこ関連の労働者は全国に約600万人いるとされ、関連税収は国家歳入の5.7%(07年)を占める。東ジャワ商工会議所のデディ副会頭は「雇用の創出や輸出による外貨獲得など、経済への貢献はあまりに大きい」と話す。
政府内では、保健省はたばこ関連の法的規制を強化しようとしている。だが、農業、産業、貿易の各省などが反発。「独自のたばこ文化を守るべきだ」(貿易省幹部)といった意見も根強い。
【写真】禁煙に成功した4歳児サンディちゃん(右)と、保護したNGOの職員=東ジャワ州マラン、矢野写す
http://www.asahi.com/health/news/TKY201009200003.html
【ジャカルタ=矢野英基】国民の約3割がたばこを吸い、世界有数の喫煙者人口をかかえるインドネシアで、たばこの広告や販売などの規制をめぐる議論が沸騰している。喫煙者の低年齢化が進んでいるためで、NGOなどは規制強化を求めるが、生活に直結する生産者は猛反発。政府内でも意見が割れている。
ジャワ島東部にある都市マラン。病院の一室で塗り絵に熱中する4歳の男の子、サンディちゃんの横で、母親のムチアティさん(46)が「やっと子供らしくなってきた」とほほ笑んだ。サンディちゃんは実は、1日に20本近いたばこが手放せなかった。約1カ月かけて禁煙に成功した。
貧困地区に住む一家の両親は清掃作業員で、昼間は留守。近所の無職の若者らが、サンディちゃんを交代で世話していた。
昨年夏ごろから、サンディちゃんは若者たちをまね、たばこを吸うようになった。若者の1人がその様子をビデオで撮影し、ネットに投稿したことから問題化した。
これを見つけた地元の人権団体が、サンディちゃんを保護して病院に連れて行き、たばこから隔離した。医師によると、ニコチン中毒になっており、肺などへの悪影響が懸念される状態だった。
保護した人権団体代表のテジャ氏(40)は「テレビCMを始めたばこの広告が多すぎる。健康被害の知識が社会に浸透しておらず、子供に吸わせる大人も多い」と語る。
インドネシアの喫煙率は3割以上で、喫煙者人口は、世界でも中国、インドに次いで多いとされる。統計局によると、5~9歳でたばこを吸い始める割合は、2001年に0.4%だったのが04年には2.8%へ増えた。現在はさらに高いと見られている。
インドネシアは、世界でも数少ない、「たばこ規制枠組み条約」に未加盟の国の一つ。たばこは主要産業の一つでもあり、年齢によって販売を規制する法律がないうえ、広告規制もごく限定的だ。
だが、最近は規制強化や分煙を求める動きが出てきた。今年4月には、米国の若手アイドル歌手のジャカルタ公演を大手たばこ会社が後援しようとしたが、市民団体からの抗議で後援を中止。一方、国内第2の規模のイスラム団体は今年3月、喫煙を禁忌とする宗教見解を出した。
たばこ産地の側はこうした動きを警戒する。ジャワ島中部の産地トゥマングンで4ヘクタールの畑を持つカルノトさん(65)は「たばこは我々の生活のすべて。規制には命をかけて反対する」と語る。
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タグ :インドネシア
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2010年09月26日 Posted bytonton at 10:43 │Comments(0) │インドネシア
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