世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

●盛況 禁煙外来 治療手段は進化、成功率も上昇

盛況 禁煙外来 治療手段は進化、成功率も上昇
【YAHOO!ニュース】産経新聞 9月22日(水)7時56分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100922-00000030-san-soci
 10月からたばこのほとんどの銘柄が1箱110円以上の値上げとなるのを前に、禁煙外来に駆け込む人たちが増えている。一般的な禁煙治療は5回程度で、3カ月ほどで「卒煙」の流れだ。どのような治療が行われるのか。平成6年、東京女子医科大学病院(東京都新宿区)に日本初の禁煙外来を開設した、東京農工大学の阿部眞弓准教授(健康スポーツ)に聞いた。(織田淳嗣)

 ◆気持ちは消えぬ
 まず、初診でニコチン依存度や喫煙状況などをチェックする。「禁煙には、明確な動機と自主性が必要です」と阿部准教授。本人と相談し、禁煙開始日を決定する。
 治療開始後の最初の壁は離脱(禁断)症状。ニコチン依存症によって、イライラや頭痛など身体的な苦痛に悩まされる。「特に『最初の3日間』を我慢できない人が多かった。しかし、最近は薬で苦痛はかなり軽減されてきている」という。
 18年6月にニコチンパッチが保険適用となり、20年5月にはニコチンを使用せず喫煙時の満足感を軽減する経口禁煙補助薬「チャンピックス」が国内で発売された。禁煙治療の手段は進化している。
 離脱症状後の治療は、心理的な依存との戦いとなる。阿部准教授は「よく『吸いたい気持ちがなくなりません』と落ち込む人がいますが、それは普通。結果として吸わないことを選択できればいいんです」と話す。
 禁煙の成功には周囲のサポートも不可欠だ。「禁煙者は懸命に取り組んでいる。家ではできるだけ話題にし、『お父さん禁煙つらくない?』など声をかけてあげてください」とアドバイスする。阿部准教授の外来では、治療終了時の患者の1カ月以上の禁煙成功率は約7割という。
 チャンピックスによって禁煙成功率は上がっているという。東京都千代田区の「渡邊内科」の渡邊龍彦院長は「今年4月以降、30人以上患者さんが来ましたが失敗はゼロです」。約20年間、1日30本のペースで喫煙していた会社役員の男性(39)は今年7月、せきが出るようになったため、禁煙外来に通院。「初めての禁煙でしたが、楽に禁煙できました」という。
 治療方法は医療機関によって異なるため、事前の確認が必要だ。

 ◆保険適用には条件
 治療における自己負担は保険適用時、禁煙補助薬を含め、約1万2千~1万8千円という。
 しかし、保険適用にはブリンクマン指数(1日の喫煙本数×年数)が200以上などの条件がある。また、禁煙に失敗しても初診から1年以上経過しなければ保険適用されない。
 厚生労働相の諮問機関「中央社会保険医療協議会」が20年に発表した調査では、禁煙外来を受診した人の1年禁煙継続率は45・7%、途中で治療をやめた人を含めると32・6%。イギリスの禁煙治療と比較すると、高い結果という。

 ■10月の値上げに7割が「やめる・減らす」
 10月のたばこ値上げに伴い、禁煙・減煙しようとしている人は喫煙者の約7割に達していることが、食品メーカー「ロッテ」(東京都新宿区)の調査で分かった。
 調査は今年5月、インターネットで全国の20歳以上の男女1万人を対象に実施。回答のあった喫煙者5069人のうち、「禁煙する」は27.6%。減煙は「少し減らす」31.3%▽「半分に減らす」8.0%▽「3分の1に減らす」2.8%-となり、全体の約7割を占めた。「禁煙も減煙もしない」は9.5%にとどまる一方、「まだ分からない」としている人は20.8%だった。

【写真】都内で開かれた、禁煙への思いを大声で叫ぶコンテスト。禁煙の機運は高まりを見せている=15日、東京都千代田区(写真:産経新聞)


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2010年09月26日 Posted bytonton at 10:25 │Comments(0)禁煙

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