世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

室内喫煙、子どもらに危険 依存脱出へ何度でもトライ

室内喫煙、子どもらに危険 依存脱出へ何度でもトライ 増税もあるし…/大阪
【読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20100606-OYT8T00108.htm
 ヘビースモーカーとまではいかないが、たばこを平均1日1箱(20本)、喫煙歴12年の32歳。禁煙は何度か挑戦したが、1週間も続いた試しがない。昨秋に長男が誕生し、家族の白い目がより一層厳しく感じるこの頃だ。そんな折、厚生労働省が定める禁煙週間(6日まで)に合わせ、富田林市立保健センターが市役所1階で開いた禁煙相談会に足を運んだ。(冨野洋平)
 「肺いっぱいに空気を吸い込み、息を止めて」。最初に取り組んだのが、呼気中の一酸化炭素濃度測定。機器を口にくわえ、保健師の福井保子さん(30)の指示に従い、一気に息を吐き出した。
 結果は14ppm。ライトスモーカー(8~14ppm)の値らしい。15~24ppmがミドル、5~34ppmがヘビーとなる。思ったより数値が低いと安堵(あんど)したのを見透かされたのか、福井さんは、「夕方に測ると、数字はもっと大きくなりますよ」。起床から検査までに吸ったのは2本だが、本数が少ないと低い数字が出るらしい。
 一酸化炭素は、酸素より200倍以上血液に溶け込みやすく、酸素の運搬を妨害する。濃度が濃いほど、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞を引き起こしやすくなる。
 続いて、「たばこが原因で健康問題が起きても、吸うことがあった?」など10の質問に答えるテストに挑戦。8問に該当し、ニコチン依存症と診断。約30ある南河内の禁煙外来を紹介された。

 福井さんは「外で吸っても、服や髪の毛にニコチンが付着します。非喫煙者の親と比べ、子供の体内から2倍のニコチンが検出されたデータもあります」と指摘する。同じ室内で吸えば15倍にもなり、乳幼児突然死症候群やぜんそくなどのリスクが高まるという。
 府は今春から、府内自治体に非喫煙者が煙を吸う「受動喫煙」の防止を呼びかける。大阪狭山市は1日から、市役所や公民館など出先機関を含めた全25施設で、敷地内の全面禁煙をスタート。府内では吹田市に次ぐ2例目で、担当者は「子供らの健康を守るためには完全禁煙しかない」。
 府健康づくり課によると、府内の喫煙率(2008年現在)は男性が44・2%、女性が13・6%で、1997年と比べてそれぞれ9・2ポイント、3・9ポイント減少。それでも、府が96年に目標とした「男性30%、女性5%」には、まだまだ遠い。

 とかく、喫煙者には肩身が狭い時代。今秋から増税に伴う値上げで経済的な負担も無視できない。
 富田林市立保健センターによると、禁煙のコツは▽食後は早めに席を立つ▽灰皿、ライターを処分する▽ガムや水を持ち歩く――など。
 でも、何度も挫折してきたんです……。「喫煙は心理的、身体的な依存が原因とされ、意志が弱いためじゃありません。何度失敗しても、あきらめずにトライし続けることが肝心」と福井さん。よし、今度こそ――。

【写真】一酸化炭素濃度測定などに取り組む参加者(富田林市役所で)
(2010年6月6日 読売新聞)


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2010年06月12日 Posted bytonton at 20:05 │Comments(0)禁煙

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