世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

女性と子 煙から守ろう 世界禁煙デー

女性と子 煙から守ろう きょう世界禁煙デー たばこの害啓発へ 
煙者の意識改革必要
【沖縄タイムス】
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-05-31_6903/
 5月31日は世界保健機関(WHO)が制定する世界禁煙デー。今年は「女性と子どもをたばこの害から守ろう」をテーマに、喫煙や受動喫煙が健康に悪影響を及ぼすことを啓発し、禁煙を呼び掛ける。日本では厚生労働省が2月に全国の自治体に対し、公共施設の原則全面禁煙を求める通知を出すなど、受動喫煙の防止に向けた取り組みが進められているが喫煙率は依然として高い。吸わない人への配慮や自身の健康管理など、喫煙者の意識改革が求められている。(天久仁)

成人男性の36%
 厚労省の2008年国民健康栄養調査によると国内成人男性の喫煙率は36・8%、女性は9・1%。米国がん協会の同年調べでは米国男性が23・9%、女性は18%で、男性の喫煙率は日本が高い。県内は06年県調査で男性33・5%、女性7・7%となっている。
 喫煙はたばこに含まれるニコチンが原因で常習化する。ニコチンが「脳内報酬系」と呼ばれる作用神経を刺激することで脳のドーパミン発生が促され、満足感や気分の高揚が起こる。ニコチンが切れると離脱症状が起き、たばこに手を出すことが繰り返される。
 「禁煙学」を専門に県内の病院で禁煙外来にも携わる沖縄大学人文学部の山代(やましろ)寛教授は「日本は簡単にたばこを買ったり吸ったりできる環境にある」と高い喫煙率の要因を分析する。10月予定の値上げにも「未成年者が買わなくなるだけで全体的な禁煙にはつながらないだろう」と予測。医師の立場として「それよりもたばこが原因の疾病や周囲への被害などを周知する必要がある」と強調した。
服や体にも付着 多くのたばこが商品として市場に出回る中、禁煙の意識が社会に浸透したのは1980年以降、たばこの煙による副流煙が喫煙者以外にも害を及ぼすことが証明されてからだという。
 一方で山代教授は「サードハンド・スモーキング」と呼ばれる、服や体に付着したたばこの煙の残留化学物質の害に着目する。1本吸うと、息からニコチンやタールを含んだ呼出煙が約8時間出続けるといわれており「これでは喫煙室を設けて分煙をしても、受動喫煙による健康被害はなくならない」と言う。
 喫煙を「依存症」ととらえる山代教授。「喫煙者はニコチンで一時的に幸せになるが、糖尿病やがんにかかる確率を考えると決して幸せではない」と強調しながら「今はニコチンパッチが薬局で買え、禁煙補助薬が病院で処方できる環境にある。禁煙する気になればいつでもできる。たばこをやめればもっと幸せになれること知ってほしい」と呼び掛けている。


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2010年06月07日 Posted bytonton at 19:38 │Comments(0)世界禁煙デー

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