日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。
動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)
四年制大学の敷地内禁煙化/香川
香川大と県立保健医療大:全面禁煙へ 受動喫煙を防止 /香川
◇「やり過ぎ」「いいこと」学生間に賛否
香川大(一井真比古学長)と県立保健医療大(湯浅繁一学長)が来年度から、敷地内を全面禁煙にする。外部の利用者も含めた非喫煙者の受動喫煙を防止するのが狙いで、県内の大学(短大は除く)では初の試み。学生の間には賛否両論あるが、大学側は「地域の大学とし、率先して禁煙に取り組む姿勢を示したい」としている。【大久保昂】
公共施設に受動喫煙防止を努力義務として課した健康増進法が03年5月に施行されたのを契機に、香川大では全面禁煙に向けた取り組
みを段階的に進めてきた。学生や教職員の健康管理などを話し合う安全衛生管理委員会(委員長=高木健一郎理事)が中心となり、07年
4月、付属の小中学校などを含めた全施設の屋内を禁煙化。更に同年11月、今年4月から禁煙を敷地内全域に広げることを決め、喫煙所
などに看板を掲げるなど啓発をしてきた。
一方、県立保健医療大は「たばこを吸わない医療人を育てたい」という考えもあって、今年度から禁煙化を本格的に検討。昨年10月からは、毎週月曜日を「禁煙デー」と定め、学内5カ所の灰皿を植木鉢で“封鎖”するなど禁煙化の地ならしを進めている。
背景には、在学中に喫煙者が増えていることに対する大学側の懸念もある。香川大が06年度に実施した調査では、1年生の喫煙率が8・
1%だったのに対し、入学4年目の学生では17・4%と倍以上になっていた。放射線科医として喫煙者の肺を診断してきた経験から禁煙運動に取り組んでいる県立保健医療大の佐藤功教授(59)=胸部診断学=は、「喫煙の入り口となりやすい学生時代にたばこから遠ざけることが大切で、学内禁煙には大きな意義がある」と話す。
学生はどうとらえているのか。香川大の幸町キャンパス(高松市幸町)で話を聞いてみた。
喫煙所で一服していた経済学部3年の綱嶋明さん(21)は「『分煙』までは賛成だが、喫煙所を一つも作らないのはやり過ぎ」と批判。同じく喫煙者の同学部1年の田井宏和さん(21)は「外の路上で吸う人が増えて近所迷惑になる」とデメリットを強調した。一方、非喫煙派の教育学部1年、井上みなみさん(19)は「煙が嫌いないので、いいことだと思う」と禁煙を支持。経済学部1年の矢代有紀さん(19)は「副流煙の害を受けるのは嫌。でも、一気に吸えなくなるのはかわいそうな面もある」と愛煙家への同情を示した。
喫煙者の意見に対し高木理事は「反発も分かるが、大学には幼い子どもが来ることもある。開かれた大学として地域に貢献するために禁煙化は必要」と話す。敷地外でのポイ捨てなどで近所に迷惑が掛からないよう、大学幹部による巡回も検討しているという。
1月7日朝刊
◇「やり過ぎ」「いいこと」学生間に賛否
香川大(一井真比古学長)と県立保健医療大(湯浅繁一学長)が来年度から、敷地内を全面禁煙にする。外部の利用者も含めた非喫煙者の受動喫煙を防止するのが狙いで、県内の大学(短大は除く)では初の試み。学生の間には賛否両論あるが、大学側は「地域の大学とし、率先して禁煙に取り組む姿勢を示したい」としている。【大久保昂】
公共施設に受動喫煙防止を努力義務として課した健康増進法が03年5月に施行されたのを契機に、香川大では全面禁煙に向けた取り組
みを段階的に進めてきた。学生や教職員の健康管理などを話し合う安全衛生管理委員会(委員長=高木健一郎理事)が中心となり、07年
4月、付属の小中学校などを含めた全施設の屋内を禁煙化。更に同年11月、今年4月から禁煙を敷地内全域に広げることを決め、喫煙所
などに看板を掲げるなど啓発をしてきた。
一方、県立保健医療大は「たばこを吸わない医療人を育てたい」という考えもあって、今年度から禁煙化を本格的に検討。昨年10月からは、毎週月曜日を「禁煙デー」と定め、学内5カ所の灰皿を植木鉢で“封鎖”するなど禁煙化の地ならしを進めている。
背景には、在学中に喫煙者が増えていることに対する大学側の懸念もある。香川大が06年度に実施した調査では、1年生の喫煙率が8・
1%だったのに対し、入学4年目の学生では17・4%と倍以上になっていた。放射線科医として喫煙者の肺を診断してきた経験から禁煙運動に取り組んでいる県立保健医療大の佐藤功教授(59)=胸部診断学=は、「喫煙の入り口となりやすい学生時代にたばこから遠ざけることが大切で、学内禁煙には大きな意義がある」と話す。
学生はどうとらえているのか。香川大の幸町キャンパス(高松市幸町)で話を聞いてみた。
喫煙所で一服していた経済学部3年の綱嶋明さん(21)は「『分煙』までは賛成だが、喫煙所を一つも作らないのはやり過ぎ」と批判。同じく喫煙者の同学部1年の田井宏和さん(21)は「外の路上で吸う人が増えて近所迷惑になる」とデメリットを強調した。一方、非喫煙派の教育学部1年、井上みなみさん(19)は「煙が嫌いないので、いいことだと思う」と禁煙を支持。経済学部1年の矢代有紀さん(19)は「副流煙の害を受けるのは嫌。でも、一気に吸えなくなるのはかわいそうな面もある」と愛煙家への同情を示した。
喫煙者の意見に対し高木理事は「反発も分かるが、大学には幼い子どもが来ることもある。開かれた大学として地域に貢献するために禁煙化は必要」と話す。敷地外でのポイ捨てなどで近所に迷惑が掛からないよう、大学幹部による巡回も検討しているという。
1月7日朝刊
●大学の喫煙者一掃大作戦(上)(下)
●兵庫/ 建物内の喫煙室閉鎖へ 神大医学研究科/兵庫
◎崇城大薬学部、学生の禁煙応援 治療費の7割援助
●大分大、敷地内全面禁煙化へ
◎大分大:敷地内を全面禁煙 来月1日から
●大分大、全キャンパス全面禁煙に 新年度から
●兵庫/ 建物内の喫煙室閉鎖へ 神大医学研究科/兵庫
◎崇城大薬学部、学生の禁煙応援 治療費の7割援助
●大分大、敷地内全面禁煙化へ
◎大分大:敷地内を全面禁煙 来月1日から
●大分大、全キャンパス全面禁煙に 新年度から
2009年01月09日 Posted bytonton at 17:54 │Comments(2) │大学
この記事へのコメント
私も当面はバランスが必要だと感じています。
たしかに、タバコは本人以外の健康を害する危険が伴いますが、愛煙家が全て悪だとは言い切れないように感じます。最近は、障害のある方にやさしいまちを目指すことが当たり前ですが、愛煙家は全て本人の意志の弱さと言い切れないのではないかと思うのです。すなわち、タバコをやめられないのも一種の障害ではないかということです。
もちろん、大多数は意志の弱さで、こういうケースはごく一部なのかもしれません。だとしても強行に圧力をかける今のやり方には疑問を感じるのです。
たしかに、タバコは本人以外の健康を害する危険が伴いますが、愛煙家が全て悪だとは言い切れないように感じます。最近は、障害のある方にやさしいまちを目指すことが当たり前ですが、愛煙家は全て本人の意志の弱さと言い切れないのではないかと思うのです。すなわち、タバコをやめられないのも一種の障害ではないかということです。
もちろん、大多数は意志の弱さで、こういうケースはごく一部なのかもしれません。だとしても強行に圧力をかける今のやり方には疑問を感じるのです。
Posted by 清水 at 2009年01月13日 15:15
清水さんへ
貴重なご意見をありがとうございます。
清水さんは、タバコが本人以外の健康を害することもご存知なんですね。しかし、喫煙者がタバコをやめられないのは、意志の弱さだけでな一種の障害ともいえるから・・敷地内禁煙のように、一方的に圧力を強いるようなやり方に疑問をかんじられるのですね・・。
清水さんの人としての思いやり、やさしさ・・平等な気持ちをお察しします。
タバコは清水さんが言われる通り、意志の弱さのせいとは言えず、「喫煙依存症」という病気と認められ、禁煙外来での保険適用が認められるようになりました。
受動喫煙の害は、一般的な認識以上に重大なもので、「妊娠中、薬を飲まないように気をつけるけれども、妊婦が、喫煙することや受動喫煙を受けることのほうが、より危険なことだ。」と言われています。
では、完全分煙では、どうなのか・・という話ですが。
よりタバコの害を理解し・・、そして「保険適用」されたことを考えると・・
喫煙者に吸う場所を提供することが、喫煙依存症患者を増やすことにもつながること。そして、この記事の場合は、大学ですが、個人の授業料や税金が、喫煙場所をつくる資金にあてられるため、その公平性や道徳性から、敷地内禁煙となるように思います。
喫煙者のかたも、そうでない方も、タバコを知ることがとても大事だと思います。そのために、このブログを開設しました。
うまく、言えませんが・・今の現状が、喫煙者を悪としているのではなく、喫煙者を救うために世界が動き出していることは事実だと思います。長くなり、すみません・・ありがとうございました。
貴重なご意見をありがとうございます。
清水さんは、タバコが本人以外の健康を害することもご存知なんですね。しかし、喫煙者がタバコをやめられないのは、意志の弱さだけでな一種の障害ともいえるから・・敷地内禁煙のように、一方的に圧力を強いるようなやり方に疑問をかんじられるのですね・・。
清水さんの人としての思いやり、やさしさ・・平等な気持ちをお察しします。
タバコは清水さんが言われる通り、意志の弱さのせいとは言えず、「喫煙依存症」という病気と認められ、禁煙外来での保険適用が認められるようになりました。
受動喫煙の害は、一般的な認識以上に重大なもので、「妊娠中、薬を飲まないように気をつけるけれども、妊婦が、喫煙することや受動喫煙を受けることのほうが、より危険なことだ。」と言われています。
では、完全分煙では、どうなのか・・という話ですが。
よりタバコの害を理解し・・、そして「保険適用」されたことを考えると・・
喫煙者に吸う場所を提供することが、喫煙依存症患者を増やすことにもつながること。そして、この記事の場合は、大学ですが、個人の授業料や税金が、喫煙場所をつくる資金にあてられるため、その公平性や道徳性から、敷地内禁煙となるように思います。
喫煙者のかたも、そうでない方も、タバコを知ることがとても大事だと思います。そのために、このブログを開設しました。
うまく、言えませんが・・今の現状が、喫煙者を悪としているのではなく、喫煙者を救うために世界が動き出していることは事実だと思います。長くなり、すみません・・ありがとうございました。
Posted by tonton at 2009年01月15日 17:04
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