世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

禁煙補助剤って効果あるの?

ガムやパッチ等の禁煙補助剤って効果はあるの?
 最近は禁煙傾向が高まっており、できることなら自分も禁煙したいという人も増えているようだ。そうはいっても、なかなか離れられないのがタバコである。
 さて、そんな禁煙を目指す人々の心強いアイテムといえば、「禁煙補助剤」である。これは多くの場合、ニコチンを含むガムをかんだり、パッチを貼ったりするものだが、これで本当に禁煙効果はあるのだろうか?
 タバコに含まれるニコチンという物質が、喫煙の依存の原因になるということは、誰もが知っていることであろう。しかし、依存と言っても、タバコの依存は大きく2つに分けられることに注意したい。
 それは、身体的依存心理的依存である。身体的依存というのは、ニコチンが脳に作用することによって起こり、吸うのをやめるとイライラなどの症状が出る。その名の通り、体がタバコに依存してしまっているわけだ。
 ふつう、タバコの依存症というと、こちらのイメージが強いが、身体的依存は多くの場合、タバコの代わりに禁煙補助剤のニコチンに置換することで、徐々に減らしていくことができる。体そのものは、意外と補助剤の作用がしっかりと効きやすいということである。
 しかし、禁煙で厄介なのは、実は心理的依存のほうなのである。心理的依存は体の依存ではなく、「毎日の習慣を維持したい」という気持ちからくるもの。つまり、タバコを毎日吸っている人にとって、タバコを吸う習慣が崩れると、それだけでイライラしてしまうのだ。
 人は毎日の生活リズムが崩れることを嫌う傾向にある。この心理的依存は人の意思によるものなので、補助剤でもなかなか対応できない。補助剤を使っても、禁煙がうまくいかない人は、心理的な依存が残っている可能性が高い。
 心理的な依存を克服するには、何と言っても強い意志をもつしかない。音楽や散歩、料理など、タバコに代わるリラックス方法を見つけたり、吸いたくなっても、水やお菓子などを口に入れて我慢するなど、できるだけタバコに頼らないように気を紛らわすことが大切だ。
 しかし、一番の効き目は、やはり周りの人たちの応援である。自分一人で意思を貫き通すのは簡単ではない。禁煙を達成するには、周りが温かい目で監視し、励ましてあげることが、なによりも大切なのである。



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2009年01月03日 Posted bytonton at 20:56 │Comments(0)禁煙

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