日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。
動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)
●札幌市の税収はピークから21億円減の見通し
相次ぐたばこの値上げ 札幌市の税収はピークから21億円減の見通し/北海道
【北海道365】
http://www.hokkaido-365.com/news/2010/10/post-1309.html
市内の消費は、最多時の60億本から40億本に 1日からたばこ税が大幅に引き上げられ、たばこ各社は主力商品を1箱(20本入り)110~140円値上げした。
たばこ税の税率は2000年以降、03、06年に相次いで引き上げられた。この時の引き上げ幅はいずれも1本当たり1円未満だったが、今回は1本当たり3.5円で過去最大の増税となった。禁煙ブームでたばこの消費が落ち込む中、値上がりは愛煙家のサイフを直撃、たばこ離れが一層進むと見られている。
たばこの値上げは、愛煙家ばかりでなく、たばこ税が貴重な財源となっている地方自治体にとっても頭の痛い問題だ。
札幌市のたばこ税収は、00~07年度まで、毎年の雪対策費(除雪費など)に匹敵する150億円前後で推移していた。しかし、市内のたばこ消費本数は年々減少。昨年度は、ピークの1996年度(59億2800本)と比べ、約3割減の40億9400本となり、税収も133億5100万円まで落ち込んだ。
市財政局税制課は「たばこ税収は、04年度の152億2000万円がピーク。たばこの消費が落ち込む中、2度の税率引き上げがあったため、07年度までは150億円前後を保っていたが、08年度以降は消費の下落をカバーできなくなった。今回の増税でさらなる消費の落ち込みが予想される。このため、たばこ税の今年度予算は昨年度よりも少ない130億円5200万円を見込んでいる。今後の消費動向によっては、さらに下方修正することもあり得る」と説明する。
たばこの販売によって市町村が得られる「市町村たばこ税」は、今回の増税によってこれまでの1000本当たり3298円から4618円になった。410円のたばこが売れた場合、小売価格の約22.5%に当たる約92円36銭が札幌市の税収となる。喫煙の有無にかかわらず、市民が負担しているたばこ税(今年度予算)は、1人当たり約6900円。(文・糸田)
高喫煙率の北海道を値上げ直撃 札幌市、税収下方修正
【asahi.com】
http://mytown.asahi.com/areanews/hokkaido/HOK201009300005.html
たばこ税の引き上げで、たばこの価格が1日から大幅に値上げされる。北海道の喫煙率は全国トップクラス。気をもむ愛煙家も多い。
たばこ税収は地方自治体の貴重な財源で、税務担当者は売り上げの動向に目をこらしている。 値上げ前日の30日、札幌・ススキノのたばこ店「モモヤ」には、カートン(10箱入り)で買う客が相次いで訪れた。年配の男性は「好きで吸ってんだ。値上げしたって、やめないよ」と店員につぶやいた。
外国製の珍しい銘柄も多く扱っており、9月半ばから予約が急増。100カートン(約30万円相当)をまとめ買いした人もいたという。
一方、禁煙を目指す人も増えそうだ。
「たばこ、どうするの?」札幌市厚別区の札幌社会保険総合病院でメタボリックシンドローム検診にあたっている名誉院長の佐野文男さん。受診する愛煙家たちに尋ねてみると、「これを機にやめます」と口をそろえる。
「喫煙歴の長い人は、値上げとの『戦い』を乗り越えてきた人ばかりだが、今回はずいぶんやめるのでは」。同病院長だった2000年、全国に先駆けて病院の全敷地を禁煙にし、道内の禁煙・分煙の普及啓発にも力を入れてきた。それだけに「喫煙者には術後に肺の合併症が多い。値上げは遅いくらい」と話す。
北海道の喫煙率はトップクラス。毎年、全国調査をしている日本たばこ産業(JT)の今年度の推計は、道内の女性が17.5%(全国平均12.1%)、男性が39.7%(同36.6%)でいずれも全国平均を上回る。国の最新の調査結果(07年)では、女性は全国1位、男性は2位だった。
禁煙補助薬を扱う製薬会社ファイザーは、値上げを前に全国の喫煙者の実態を調べた。「身の回りでたばこを吸いづらい雰囲気を感じるか」との質問に、北海道で「強く感じる」と答えた人は21%で、全国最低だった。担当者は「北海道は喫煙者に優しい環境がまだ残されている」とみる。
同社や札幌市は肺の健康を考えてもらおうと、1~3日に同市東区のアリオ札幌で、「肺年齢」を無料で測定する催しを開く。同社は「この機会に自分の肺の健康状態を知って」と呼びかけている。
たばこの値上げが気になるのは、喫煙者だけではない。たばこ税は地方財政の貴重な財源になっている。
札幌市が今年度に見込んだたばこ税は130億円余り。市財政局によると一冬の市の除雪費にあたるという。
しかし、たばこ税収を左右する市内の消費本数は右肩下がり。1996年度の約59億3千万本をピークに減り続けている。今年度は約35億2千万本の見込みで、前年度より14%も少ない。ここ数年は毎年5%のペースで減少していたが、10月の増税を見据え、大幅に下方修正したという。
旭川市はホームページで、こんな呼びかけをしている。
「市たばこ税は貴重な財源の一つです。たばこは旭川市内で購入しましょう。健康のためにたばこの吸いすぎには注意しましょう」
市町村のたばこ税収の増減は、地元でのたばこの消費本数いかんにかかわる。それだけに、旭川市の担当者は「出張の際は、市内でたばこを買ってから出かけてほしいぐらい」と本音を漏らす。
同市の今年度予算のたばこ税収は約26億円。「徴税の手間がかからず使い道に縛りもない。ありがたい」という。(諸星晃一、小林舞子)
◇
他人のたばこの煙を吸う受動喫煙を防ごうと、札幌市は毎月3日を、「さっぽろMU(ム)煙デー」と定めた。さっそく今月3日から、市内各所にポスターを掲示し、庁舎内放送で受動喫煙防止を呼びかける取り組みをスタートする。
【写真】値上げ直前のまとめ買いに備え、たばこ店内にはカートンが並んだ=札幌市中央区南5西5のモモヤ
【北海道365】
http://www.hokkaido-365.com/news/2010/10/post-1309.html
市内の消費は、最多時の60億本から40億本に 1日からたばこ税が大幅に引き上げられ、たばこ各社は主力商品を1箱(20本入り)110~140円値上げした。
たばこ税の税率は2000年以降、03、06年に相次いで引き上げられた。この時の引き上げ幅はいずれも1本当たり1円未満だったが、今回は1本当たり3.5円で過去最大の増税となった。禁煙ブームでたばこの消費が落ち込む中、値上がりは愛煙家のサイフを直撃、たばこ離れが一層進むと見られている。
たばこの値上げは、愛煙家ばかりでなく、たばこ税が貴重な財源となっている地方自治体にとっても頭の痛い問題だ。
札幌市のたばこ税収は、00~07年度まで、毎年の雪対策費(除雪費など)に匹敵する150億円前後で推移していた。しかし、市内のたばこ消費本数は年々減少。昨年度は、ピークの1996年度(59億2800本)と比べ、約3割減の40億9400本となり、税収も133億5100万円まで落ち込んだ。
市財政局税制課は「たばこ税収は、04年度の152億2000万円がピーク。たばこの消費が落ち込む中、2度の税率引き上げがあったため、07年度までは150億円前後を保っていたが、08年度以降は消費の下落をカバーできなくなった。今回の増税でさらなる消費の落ち込みが予想される。このため、たばこ税の今年度予算は昨年度よりも少ない130億円5200万円を見込んでいる。今後の消費動向によっては、さらに下方修正することもあり得る」と説明する。
たばこの販売によって市町村が得られる「市町村たばこ税」は、今回の増税によってこれまでの1000本当たり3298円から4618円になった。410円のたばこが売れた場合、小売価格の約22.5%に当たる約92円36銭が札幌市の税収となる。喫煙の有無にかかわらず、市民が負担しているたばこ税(今年度予算)は、1人当たり約6900円。(文・糸田)
高喫煙率の北海道を値上げ直撃 札幌市、税収下方修正
【asahi.com】
http://mytown.asahi.com/areanews/hokkaido/HOK201009300005.html
たばこ税の引き上げで、たばこの価格が1日から大幅に値上げされる。北海道の喫煙率は全国トップクラス。気をもむ愛煙家も多い。
たばこ税収は地方自治体の貴重な財源で、税務担当者は売り上げの動向に目をこらしている。 値上げ前日の30日、札幌・ススキノのたばこ店「モモヤ」には、カートン(10箱入り)で買う客が相次いで訪れた。年配の男性は「好きで吸ってんだ。値上げしたって、やめないよ」と店員につぶやいた。
外国製の珍しい銘柄も多く扱っており、9月半ばから予約が急増。100カートン(約30万円相当)をまとめ買いした人もいたという。
一方、禁煙を目指す人も増えそうだ。
「たばこ、どうするの?」札幌市厚別区の札幌社会保険総合病院でメタボリックシンドローム検診にあたっている名誉院長の佐野文男さん。受診する愛煙家たちに尋ねてみると、「これを機にやめます」と口をそろえる。
「喫煙歴の長い人は、値上げとの『戦い』を乗り越えてきた人ばかりだが、今回はずいぶんやめるのでは」。同病院長だった2000年、全国に先駆けて病院の全敷地を禁煙にし、道内の禁煙・分煙の普及啓発にも力を入れてきた。それだけに「喫煙者には術後に肺の合併症が多い。値上げは遅いくらい」と話す。
北海道の喫煙率はトップクラス。毎年、全国調査をしている日本たばこ産業(JT)の今年度の推計は、道内の女性が17.5%(全国平均12.1%)、男性が39.7%(同36.6%)でいずれも全国平均を上回る。国の最新の調査結果(07年)では、女性は全国1位、男性は2位だった。
禁煙補助薬を扱う製薬会社ファイザーは、値上げを前に全国の喫煙者の実態を調べた。「身の回りでたばこを吸いづらい雰囲気を感じるか」との質問に、北海道で「強く感じる」と答えた人は21%で、全国最低だった。担当者は「北海道は喫煙者に優しい環境がまだ残されている」とみる。
同社や札幌市は肺の健康を考えてもらおうと、1~3日に同市東区のアリオ札幌で、「肺年齢」を無料で測定する催しを開く。同社は「この機会に自分の肺の健康状態を知って」と呼びかけている。
たばこの値上げが気になるのは、喫煙者だけではない。たばこ税は地方財政の貴重な財源になっている。
札幌市が今年度に見込んだたばこ税は130億円余り。市財政局によると一冬の市の除雪費にあたるという。
しかし、たばこ税収を左右する市内の消費本数は右肩下がり。1996年度の約59億3千万本をピークに減り続けている。今年度は約35億2千万本の見込みで、前年度より14%も少ない。ここ数年は毎年5%のペースで減少していたが、10月の増税を見据え、大幅に下方修正したという。
旭川市はホームページで、こんな呼びかけをしている。
「市たばこ税は貴重な財源の一つです。たばこは旭川市内で購入しましょう。健康のためにたばこの吸いすぎには注意しましょう」
市町村のたばこ税収の増減は、地元でのたばこの消費本数いかんにかかわる。それだけに、旭川市の担当者は「出張の際は、市内でたばこを買ってから出かけてほしいぐらい」と本音を漏らす。
同市の今年度予算のたばこ税収は約26億円。「徴税の手間がかからず使い道に縛りもない。ありがたい」という。(諸星晃一、小林舞子)
◇
他人のたばこの煙を吸う受動喫煙を防ごうと、札幌市は毎月3日を、「さっぽろMU(ム)煙デー」と定めた。さっそく今月3日から、市内各所にポスターを掲示し、庁舎内放送で受動喫煙防止を呼びかける取り組みをスタートする。
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2010年10月03日 Posted bytonton at 16:08 │Comments(0) │タバコ税
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