日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。
動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)
『効果絶大』罰則付き路上喫煙禁止条例(東京都千代田区)
罰則付き路上喫煙禁止条例(東京都千代田区) 吸い殻激減、『効果絶大』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/sonogo/news/200908/CK2009080402000145.html
「(吸い殻は)少なくなった」。東京都千代田区のJR神田駅周辺で清掃を兼ねたパトロールに参加していた飲食店経営、岩佐保さん(74)は感慨深げに語る。
駅前の飲食店前には、千代田区が全国で初めて路上喫煙や吸い殻のポイ捨てに罰則を設ける前は「朝起きると数十本は落ちていた」。住民約五十人が一回パトロールをすると、吸い殻は数百本も集まった。「今は百本もあるかどうか。過料の効果は絶大ですね」と強調する。
喫煙できる公園にたばこを吸いに来た新宿区内の会社に勤める男性(46)は「千代田区の罰則は知っている。吸う場所が少なくて大変」と話す。
区によると、過料の徴収を始めてから今年六月末までの違反は計五万千七百四件。二〇〇六年には月千件ほどあったが、最近は六百件ほどに減った。吸い殻の数も、千本以上あった調査個所の一つでは、十数本に減っている。区は罰則の効果はあったとみる。
都内では十二区市が追随して罰則を設けた。ただ、過料をとるのは品川、足立区、十月からの杉並区で、罰則適用は少数派だ。
千代田区は本年度中に区内全域を罰則の対象となる路上禁煙地区に指定する方針だ。残るエリアは官庁街の霞が関や永田町。この地域に住民はほとんどおらず、指定に合わせて地元の町会や企業が行うパトロールをどうするか、知恵を絞らなければならない。
もっと大きな課題も生じている。罰則導入後、タクシーやJR駅も全面禁煙になり、職場でも禁煙が強化されている。喫煙者が行き場を失い、昼食時ともなると、喫煙が禁止されていない公園は喫煙者で占拠状態になるケースも出ている。子どもの遊具がある公園では苦情も出ている。
区内の人口は約四万人だが、都心のため昼間人口は八十万人を超える。喫煙者は約二割、男性に限れば約四割とされ、住民を超える喫煙者の対策が迫られる。区は本年度、民間ビルに、空き店舗などを誰でも使える喫煙所に改造、運営してもらうための助成制度をつくった。
一見、禁煙の動きに逆行する政策で、区も「変かもしれない」と認める。「たばこを吸わない人には迷惑で、受動喫煙の恐れもあるだけに、規制もしつつ、喫煙場所の確保を図りたい」とする。これまでに助成の申請はなく、苦肉の策も再検討が必要な様相だ。
(松村裕子)
あのとき
千代田区は二〇〇二年十月、路上喫煙やポイ捨てを禁止し、違反者から過料をとる生活環境条例を施行。翌十一月から路上禁煙地区に指定したエリアで違反者から二千円の徴収を始めた。罰則の導入は全国初で、過料の是非や実効性に賛否両論が渦巻いたが、その後、全国の自治体で同種の条例施行が相次いだ。
【写真】路上喫煙を取り締まる指導員(右下)。路上でたばこを吸う人はあまり見かけなくなった=東京都千代田区で
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/sonogo/news/200908/CK2009080402000145.html
「(吸い殻は)少なくなった」。東京都千代田区のJR神田駅周辺で清掃を兼ねたパトロールに参加していた飲食店経営、岩佐保さん(74)は感慨深げに語る。
駅前の飲食店前には、千代田区が全国で初めて路上喫煙や吸い殻のポイ捨てに罰則を設ける前は「朝起きると数十本は落ちていた」。住民約五十人が一回パトロールをすると、吸い殻は数百本も集まった。「今は百本もあるかどうか。過料の効果は絶大ですね」と強調する。
喫煙できる公園にたばこを吸いに来た新宿区内の会社に勤める男性(46)は「千代田区の罰則は知っている。吸う場所が少なくて大変」と話す。
区によると、過料の徴収を始めてから今年六月末までの違反は計五万千七百四件。二〇〇六年には月千件ほどあったが、最近は六百件ほどに減った。吸い殻の数も、千本以上あった調査個所の一つでは、十数本に減っている。区は罰則の効果はあったとみる。
都内では十二区市が追随して罰則を設けた。ただ、過料をとるのは品川、足立区、十月からの杉並区で、罰則適用は少数派だ。
千代田区は本年度中に区内全域を罰則の対象となる路上禁煙地区に指定する方針だ。残るエリアは官庁街の霞が関や永田町。この地域に住民はほとんどおらず、指定に合わせて地元の町会や企業が行うパトロールをどうするか、知恵を絞らなければならない。
もっと大きな課題も生じている。罰則導入後、タクシーやJR駅も全面禁煙になり、職場でも禁煙が強化されている。喫煙者が行き場を失い、昼食時ともなると、喫煙が禁止されていない公園は喫煙者で占拠状態になるケースも出ている。子どもの遊具がある公園では苦情も出ている。
区内の人口は約四万人だが、都心のため昼間人口は八十万人を超える。喫煙者は約二割、男性に限れば約四割とされ、住民を超える喫煙者の対策が迫られる。区は本年度、民間ビルに、空き店舗などを誰でも使える喫煙所に改造、運営してもらうための助成制度をつくった。
一見、禁煙の動きに逆行する政策で、区も「変かもしれない」と認める。「たばこを吸わない人には迷惑で、受動喫煙の恐れもあるだけに、規制もしつつ、喫煙場所の確保を図りたい」とする。これまでに助成の申請はなく、苦肉の策も再検討が必要な様相だ。
(松村裕子)
あのとき
千代田区は二〇〇二年十月、路上喫煙やポイ捨てを禁止し、違反者から過料をとる生活環境条例を施行。翌十一月から路上禁煙地区に指定したエリアで違反者から二千円の徴収を始めた。罰則の導入は全国初で、過料の是非や実効性に賛否両論が渦巻いたが、その後、全国の自治体で同種の条例施行が相次いだ。
【写真】路上喫煙を取り締まる指導員(右下)。路上でたばこを吸う人はあまり見かけなくなった=東京都千代田区で
●京都市/ 観光地での路上禁煙 スタート
●路上禁煙、反則金の納付率低下…横浜市 11年度は71%に
●路上喫煙禁止案を否決 狛江市議会
●大阪/ 路上喫煙防止 大阪成蹊大・短大、地元と連携
●京都市、路上禁煙区域拡大も 財政難 指導員増員せず
●愛知/ 喫煙・ポイ捨て条例制定へ
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2009年08月06日 Posted bytonton at 16:34 │Comments(0) │路上喫煙規制
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