世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

●中年の高血圧、糖尿病、喫煙、肥満は認知障害リスク

中年の高血圧、糖尿病、喫煙、肥満は認知障害リスク
【メディカルトリビューン】
http://kenko100.jp/news/2011/10/11/2011101101

健康な人と比べ早期に脳が萎縮
 米カリフォルニア大学デービス校神経学のCharles DeCarli教授らは「中年の高血圧、糖尿病、喫煙、肥満は早ければ10年後までに脳萎縮をもたらし、認知障害につながる可能性がある」との研究結果を、米医学誌「Neurology」(2011; 77: 461-468)に発表した。

危険因子ごとに異なる影響
 DeCarli教授らは、認知症でない1,352人(平均年齢54歳)を対象に、BMI(肥満指数)と腹囲を測定し、血圧、コレステロール、糖尿病の検査を実施。最初の検査からおよそ7年後から脳の核磁気共鳴画像法(MRI)検査を受けた。初回と最後のMRI検査の間に19例が脳卒中、2例が認知症を発症した。

 検討の結果、高血圧患者は正常血圧の人より急速に白質病変や小領域の脳血管損傷が認められ、計画や決定を行う機能が急速に悪化することが分かった。

 糖尿病患者は、糖尿病でない人より急速に海馬(記憶をつかさどる脳の領域)の体積が減少していた。喫煙者は非喫煙者より急速に脳全体と海馬の体積が減少し、白質病変も急速に増加する傾向にあった。

 肥満の人は、計画や決定を行う機能がいち早く低下する傾向が認められ、ウエスト/ヒップ比が大きい人(いわゆる「リンゴ型肥満」)は、脳体積がいち早く減少する傾向にあったという。

 DeCarli教授らは「中年の高血圧、糖尿病、喫煙、肥満は脳の体積を減少させ、血管を損傷させることで二次的な病変を発生させるようだ。また、10年後という早い段階で、計画・決定能力に影響を及ぼすと思われる。これらの危険因子については、それぞれで異なる関連パターンが認められた」と説明。これらの危険因子を認識すれば、手遅れになる前にライフスタイルを変えることができるとしている。

(編集部)



同じカテゴリー(●データ・知識1)の記事
 ●タバコは男性の認知力低下と関連、英研究 (2012-02-12 06:55)
 ●カラオケ屋にこびり付いている煙草の臭いは体に悪いですか? (2011-12-27 17:17)
 ●喫煙が原因の結核による死亡 4,000万人増加の可能性 (2011-12-16 17:17)
 ●喫煙の心臓病リスク、男性より女性で25%高い―米研究 (2011-11-27 17:17)
 ●意外なうつの原因-喫煙 (2011-11-27 17:17)
 ●喫煙による心臓病リスクは男性より女性で高い―米研究 (2011-11-02 17:17)

2011年10月20日 Posted bytonton at 14:39 │Comments(0)●データ・知識1

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
●中年の高血圧、糖尿病、喫煙、肥満は認知障害リスク
    コメント(0)