日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。
動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)
◎喫煙者の脳は映画にも反応する
「人が吸ってるのを見ると吸いたくなる」喫煙者の脳は映画にも反応する
【Gigazine】
http://gigazine.net/news/20110208_visual_cue_to_smoking/
禁煙中の人の目の前でタバコを吸うのは酷なことですが、身近に喫煙者がいないという禁煙者でも、映画やテレビに人がタバコを吸う姿が映るだけで、禁煙の障害となっているかもしれません。
映画でタバコを吸う人を見た喫煙者の脳では、自身の手がタバコを吸う動作をするときと同じ部分が活性化することが実験により明らかになっています。
詳細は以下から。
Society for Neuroscience - News Release from The Journal
タバコをケースから取り出し指に挟み口へ運び火をつけ吸い、口から遠ざけ灰を落として再び口へ運ぶ、という一連の手の動作を喫煙者は1日に何度も繰り返します。
ダートマス大学のTodd Heatherton博士らは、喫煙者の脳の中でこのルーティン動作を制御する部分が、人がタバコを吸うのを見るという視覚的トリガーにより活性化されるかを調べるため、実際に喫煙者に映画の喫煙シーンを見せMRIで脳の状態を観察する実験を行いました。
論文はJournal of Neuroscience誌に掲載されています。
実験では喫煙者と非喫煙者それぞれ17名ずつの被験者に映画「マッチスティック・メン」の冒頭30分間を見てもらい、その間fMRIで脳の活動を観察しました。「マッチスティック・メン」の冒頭が使われた理由は喫煙シーンが目立つ映画であり、かつ飲酒シーンや暴力・性描写などがないためとのこと。
被験者たちは実験が喫煙にかかわるテーマだということは知らされていなかったのですが、スクリーンにタバコを吸う人が登場すると喫煙者の脳では頭頂葉の頭頂間溝など、身体動作の制御と認知にかかわる部分で活動が高まることが観察されました。これらの脳活動は、喫煙者がタバコを吸うときに使う手の動きに対応しています。
喫煙シーンがある映画を見たあとの喫煙者は、喫煙シーンのない映画を見た喫煙者と比べ、映画館を出た際に強くタバコを渇望する傾向があることを示す研究はすでにあったそうですが、映画の喫煙シーンに反応した喫煙者の脳活動を実際に観測したのは今回が初めてとのこと。
禁煙を目指す人へのアドバイスで「ほかの喫煙者をできるだけ避けること」「目に触れる場所に喫煙道具を置かないこと」というのはよく言われることですが、喫煙シーンのある映画まで意識して避けるという人はなかなかいないのではないでしょうか。しかし、映画の喫煙シーンは、禁煙に挫折するきっかけとなる「1本」に手を出してしまうことにつながりかねないようです。
また、映画の喫煙シーンは若年層の喫煙につながるというのは以前から警告されてきたことですが、アメリカ疾病予防管理センターの2010年の発表によると、近年では映画中の喫煙シーンは減少傾向にあるものの、2009年でも依然として人気映画の半数ほどで喫煙が描写されていたとのこと。
デューク大学の神経科学者で今回の研究には関与していないScott Huettel博士は、「薬物依存者の薬物への渇望は、視覚的キューにより誘発されることが以前から知られていました。今回の発見は、依存は薬物そのものだけでなく視覚的イメージや薬物にまつわるさまざまな経験により強化されるということの新たな裏付けとなるでしょう」と語っています。
【Gigazine】
http://gigazine.net/news/20110208_visual_cue_to_smoking/
禁煙中の人の目の前でタバコを吸うのは酷なことですが、身近に喫煙者がいないという禁煙者でも、映画やテレビに人がタバコを吸う姿が映るだけで、禁煙の障害となっているかもしれません。
映画でタバコを吸う人を見た喫煙者の脳では、自身の手がタバコを吸う動作をするときと同じ部分が活性化することが実験により明らかになっています。
詳細は以下から。
Society for Neuroscience - News Release from The Journal
タバコをケースから取り出し指に挟み口へ運び火をつけ吸い、口から遠ざけ灰を落として再び口へ運ぶ、という一連の手の動作を喫煙者は1日に何度も繰り返します。
ダートマス大学のTodd Heatherton博士らは、喫煙者の脳の中でこのルーティン動作を制御する部分が、人がタバコを吸うのを見るという視覚的トリガーにより活性化されるかを調べるため、実際に喫煙者に映画の喫煙シーンを見せMRIで脳の状態を観察する実験を行いました。
論文はJournal of Neuroscience誌に掲載されています。
実験では喫煙者と非喫煙者それぞれ17名ずつの被験者に映画「マッチスティック・メン」の冒頭30分間を見てもらい、その間fMRIで脳の活動を観察しました。「マッチスティック・メン」の冒頭が使われた理由は喫煙シーンが目立つ映画であり、かつ飲酒シーンや暴力・性描写などがないためとのこと。
被験者たちは実験が喫煙にかかわるテーマだということは知らされていなかったのですが、スクリーンにタバコを吸う人が登場すると喫煙者の脳では頭頂葉の頭頂間溝など、身体動作の制御と認知にかかわる部分で活動が高まることが観察されました。これらの脳活動は、喫煙者がタバコを吸うときに使う手の動きに対応しています。
喫煙シーンがある映画を見たあとの喫煙者は、喫煙シーンのない映画を見た喫煙者と比べ、映画館を出た際に強くタバコを渇望する傾向があることを示す研究はすでにあったそうですが、映画の喫煙シーンに反応した喫煙者の脳活動を実際に観測したのは今回が初めてとのこと。
禁煙を目指す人へのアドバイスで「ほかの喫煙者をできるだけ避けること」「目に触れる場所に喫煙道具を置かないこと」というのはよく言われることですが、喫煙シーンのある映画まで意識して避けるという人はなかなかいないのではないでしょうか。しかし、映画の喫煙シーンは、禁煙に挫折するきっかけとなる「1本」に手を出してしまうことにつながりかねないようです。
また、映画の喫煙シーンは若年層の喫煙につながるというのは以前から警告されてきたことですが、アメリカ疾病予防管理センターの2010年の発表によると、近年では映画中の喫煙シーンは減少傾向にあるものの、2009年でも依然として人気映画の半数ほどで喫煙が描写されていたとのこと。
デューク大学の神経科学者で今回の研究には関与していないScott Huettel博士は、「薬物依存者の薬物への渇望は、視覚的キューにより誘発されることが以前から知られていました。今回の発見は、依存は薬物そのものだけでなく視覚的イメージや薬物にまつわるさまざまな経験により強化されるということの新たな裏付けとなるでしょう」と語っています。
●タバコは男性の認知力低下と関連、英研究
●カラオケ屋にこびり付いている煙草の臭いは体に悪いですか?
●喫煙が原因の結核による死亡 4,000万人増加の可能性
●喫煙の心臓病リスク、男性より女性で25%高い―米研究
●意外なうつの原因-喫煙
●喫煙による心臓病リスクは男性より女性で高い―米研究
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●喫煙が原因の結核による死亡 4,000万人増加の可能性
●喫煙の心臓病リスク、男性より女性で25%高い―米研究
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2011年02月16日 Posted bytonton at 17:35 │Comments(0) │●データ・知識1
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