世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

●米研究 ニコチン摂取を抑制する脳の部分を特定

ニコチン摂取を抑制する脳の部分を特定、「禁煙薬」につながるか?米研究
【AFP BB News】
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2784012/6756339?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

 ニコチンに対する渇望感を引き起こす脳の部分を特定したとの研究が、30日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。「喫煙薬」の開発に道を開く可能性もある。

 論文を発表したのは、米フロリダ(Florida)州のスクリプス研究所(Scripps Research Institute)のポール・ケニー(Paul Kenny)氏らの研究チーム。マウスなどの実験で、これまでニコチン依存症に関係があると指摘されてきた「CHRNA5」遺伝子の機能を調べた。CHRNA5遺伝子は、ニコチン分子に反応する脳内の受容体を制御する役割を果たしていることが知られていた。

 研究チームは、通常のCHRNA5遺伝子であれば、ニコチンをほんの少量摂取しただけで「摂取を中止せよ」との信号を脳に伝達する機能があることを突き止めた。さらにニコチンの量を増やすと、「おいしくない食べ物や飲み物」を摂取したときと同様の反発作用のようなものがはたらくという。

■遺伝子の変異で、多量に摂取してもニコチンが嫌にならない
 しかし、ニコチン受容体のうちの「alpha5」と呼ばれる部分をノックアウト(削除)したマウスでは、この「中止せよ」との信号が発信されることがなく、その結果、マウスたちはニコチンを欲しがり続けた。

 研究チームは同様の状況が人間でも起こりうると考えている。これまでに行われた遺伝子研究で、「alpha5」の機能が阻害される遺伝子の変異が起こることがわかっている。米国人のうちおよそ30~35%の人びとは、ニコチンをいつまでも求め続けるタイプのCHRNA5遺伝子を持っているという。

 ケニー氏は「この結果は、特定の遺伝的変異をもった人びとが、たばこへの依存を発達させやすいことを説明するものだ」と指摘した。「彼らは、ニコチンの嫌悪感をもよおす部分に鈍感であるために、ニコチン習慣を獲得しやすいのだ」

 ニコチン受容体の研究をする米ペンシルベニア大(University of Pennsylvania)の神経科学者、ジョン・リンドストーム(Jon Lindstrom)氏は、「この研究は、新たな禁煙対策に重要な示唆を与えた」と語った。


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2011年02月03日 Posted bytonton at 15:09 │Comments(0)●データ・知識1

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