世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

◎喫煙後数分で遺伝子損傷の危険、米研究

喫煙後数分で遺伝子損傷の危険、米研究
【AFP BB News】
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2782509/6681020

【1月17日 AFP】たばこをわずか数回ふかすことで、数分以内にがんに関連する遺伝子損傷が起きる危険性があるとの研究結果が、15日の米国化学会(American Chemical Society)の学術誌「Chemical Research in Toxicology(毒物学の化学研究)」に掲載された。

 研究を発表したのはスティーブン・ヘクト(Stephen Hecht)氏ら米科学者の研究チーム。米国立がん研究所(US National Cancer Institute)が資金提供した。たばこに含まれる物質がヒトのDNAに及ぼす効果を追跡した研究としては初めて。

 研究チームは、喫煙者12人を対象に血流に含まれる、毒性のある多環芳香族炭化水素(PAHs)の1つ、フェナントレンの量を調べた。

 PAHsは石炭を燃料にする工場や食品のこげなどで見つかる物質で、フェナントレンはそのうちのたばこの煙に含まれている。フェナントレンは「DNAに損傷を及ぼし、突然変異を発生させ、がんを発症させる危険性」がある。

 報告書によると、調査では「研究者らも驚く結果が出た」という。たばこの効果は「とても速く、血流に(有害)物質を直接注入するのと同程度」で、血流内のフェナントレン量は喫煙を終えてからわずか15~30分で最高値に達した。

 この結果について、報告書は「この結果が驚くべきものなのは、フェナントレンがDNAにただちに反応を及ぼして突然変異を誘発する物質で、たばこの煙に含まれる複数のPAHのうちの最大の発がん物質だとみられている」ことにあると説明した。

 また、ヘクト氏は、この研究について、栄養不良や汚染などのほかの有害因子の影響を受けずに、たばこの煙を吸うことの効果を分析した点が意義深いと説明し、「これから喫煙を始めようという人にとって、厳しい警告を発する結果になったといえる」と述べた。

 世界で肺がんで死亡する人の数は、1日あたり約3000人。そのうち、喫煙に関連性のある死亡は90%に上る。(c)AFP


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2011年01月18日 Posted bytonton at 21:23 │Comments(0)●データ・知識1

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