世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

●野菜・果物の多品目摂取で喫煙者の肺がんリスク低下

野菜・果物の多品目摂取で喫煙者の肺がんリスク低下、研究成果
【AFP BB News】
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2752260/6128460
 たくさんの種類の果物や野菜を食べると、喫煙者のある種の肺がんリスクが抑制される可能性があるという論文が30日、米がん学会(American Association for Cancer Research、AACR)の学会誌
「Cancer Epidemiology, Biomarkers and Prevention」に発表された。
 今回の報告は、肺がんと診断された1600人を含む欧州の45万人を対象に実施された、一般的によく食べられている生、缶詰、乾燥の果実14種類、野菜26種類の摂取状況調査に基づいたもので、肺がんリスク抑制には、量よりも品目の多さが重要であることが示された。多品目の野菜・果物を食べると、特に扁平上皮がんのリスクが著しく減ると結論づけている。
 オランダ国立公衆衛生環境研究所、H・バス・ブエノ・デ・メスキータ(H. Bas Bueno-de-Mesquita)氏は「肺がんのリスクを減らすためには禁煙が最も重要であることには違いないが、色々な種類の野菜や果実を摂取すると、特に喫煙者の肺がんリスクが減るようだ」と語っている。「果実や野菜には多くの種類の生物活性化合物が含まれている。望ましいとされている量を食べるだけではなく、さまざまな品目を摂取したほうが肺がん防止に効果があると仮定するのは理にかなっている」と言う。
 同誌の編集委員を務める米ミネソタ大(University of Minnesota)のスティーブン・ヘクト(Stephen Hecht)氏によると、果実や野菜の摂取量が多いとがんの進行が抑制されることを示す研究はこれまでにもあったが、量よりも品目の多さについて調査した研究はほぼ初めてだという。
 ヘクト氏は、「世界にはまだ何十億人もの喫煙者がいる。彼らの多くはニコチン中毒の状態で、相当な努力をしてもなかなか禁煙できない。たばこの煙には発がん物質が複雑に混ざっており、これに対抗するためには予防物質もいろいろなものが必要だ」と言う。ただし「肺がんリスクを減らす上で唯一、効果が証明されている方法は一切のたばこを止めること」だと同氏は警告している。


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2010年09月08日 Posted bytonton at 19:51 │Comments(0)●データ・知識1

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