世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

●梨本勝さん‐喫煙しなくても肺がんに?

喫煙しなくても肺がんに?
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=30188
 芸能リポーターの梨元勝さんが先月21日、肺がんで亡くなった。しかし梨元さんに、喫煙の習慣はなかったという。たばこを吸わなくても肺がんになるの?
 日本人の死因のワースト1位はがんだが、その中でも最も年間死亡者数が多いのが肺がんだ。
 喫煙が肺がんの危険要因であることはよく知られている。国立がん研究センター資料によると、日本人を対象にした研究で、喫煙者は非喫煙者に比べ、肺がんになる危険性が男性で4・4倍、女性で2・8倍高い。欧米では、さらに高く20倍以上とされている。
 ただ、その一方で、最近は、たばこを吸わない人にも肺がんが増えている。
 一口に肺がんといっても、顕微鏡で見た時の細胞の形などから、主に4種類に分類される。
 肺の入り口の太い気管支付近にできることが多い「扁平(へんぺい)上皮がん」と「小細胞がん」は、喫煙との関係が特に深い。
 これに対し肺の外側にできる「腺がん」は、肺がんの過半数を占めるとされるが、たばこを吸わない人でもかかることがある。
 最近目立つ、非喫煙者の女性の肺がんは、ほとんどがこのタイプだ。肺の外側に出来やすい種類にはこのほか「大細胞がん」がある。
 日本胸部外科学会の調査では、全国で1997年に手術した肺がん患者のうち、扁平上皮がんが30%、腺がんが60%だった。ところが、2007年には扁平上皮がん21%に対し、腺がんは68%。ここ10年のうちに腺がんの割合が増える傾向にある。
 たばこを吸わない人の肺がんが増えていることについて、東京医大呼吸器・甲状腺外科の池田徳彦教授は「大気汚染などの影響も指摘されているが、はっきりしたことは言えない。がんは細胞分裂のミスとも言え、高齢化が進んで変異が起きる確率が高くなったことなども関係している可能性はある」と話す。
 同じ肺がんでもタイプによって抗がん剤の効果にも差がある。最近では、がん細胞を取って調べた結果に基づき、抗がん剤を使い分ける治療が進んでいる。
 梨元さんの所属事務所によると、梨元さんの肺がんの種類は細胞検査でも判別しなかったという。本人には喫煙習慣がなくても、受動喫煙の影響があった可能性もある。
 池田教授は「非喫煙者のがんが増えていると言っても、喫煙者の方がリスクが高いことは明白だ。予防のためには、禁煙が重要であることに変わりはない」と話す。(高橋圭史)

【写真】梨元勝さん

(2010年9月2日 読売新聞)


タグ :梨本勝

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2010年09月08日 Posted bytonton at 16:19 │Comments(0)芸能界・タレント

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