日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。
動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)
中国/ 上海万博で変わるか 禁煙条例を発令
“たばこ天国"上海万博で変わるか 禁煙条例を発令
【sankei biz】
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100312/mcb1003120503001-n1.htm
経済成長期にある中国において、エコ志向、健康志向というのは、まだまだ二の次、三の次という感じで、本流にはなっていないようにみえる。実際、車に乗っていると、たばこから食べ終わったハンバーガーの包み紙まで、さまざまなものを運転席から道路に投げ捨てるドライバーを目にする。当局が指導しているようだが、ゴミの分別も徹底していない。
日本人駐在員が帰国してから、うっかり気軽にペットボトルと紙くずを一緒にゴミ箱に捨てて怒られたりしているようだ。比較的意識が高いはずの職場でも分別の習慣は根付いていないのが現状だろう。
また、同席の相手には自分のたばこを勧めるのが常識、という中国はたばこ消費量世界一である。健康志向の高まりから愛煙家が肩身の狭い思いをしている日本とは違う。中国は長らく愛煙家に優しい国だった。
ところが、一昨年の北京オリンピックに次いで、5月1日に上海万博が幕を開ける。各国からの観光客が集まるイベント開催を控え、上海市は公共の場所での禁煙条例を発表、3月1日から施行に踏み切った。「煙のない万博」でクリーンなイメージを世界へ印象づけようということであろうか。
さて、この禁煙条例によると、全面禁煙となるのは託児所、幼稚園、小中学校の室内外とそれに類する学校の室内、児童病院等、スタジアムや公共のバス、タクシー、図書館、映画館、博物館、行政庁舎、デパート、スーパー、エレベーターなど多岐にわたる。また、150平方メートル以上あるいは75席以上のレストランでは分煙を義務化。星つきのクラスのホテルでは、禁煙フロア、あるいは禁煙の客室を設けるよう義務付けるとしている。
禁煙・分煙が進んでいる日本の感覚でいうと当たり前に思えるものばかりである。しかし、自由気ままにオフィスの自席ででもたばこを吸う姿を見かける中国では、守られるかどうか疑問だ。罰則も設けられており、禁煙場所で注意されてもたばこを吸い続けた場合は50~200元(約660~2650円)の罰金、指定施設が禁煙や分煙の措置を怠った場合は最高3万元(約39万7000円)を取られるということだ。
いろいろなところにポスターがはってあり、上海当局が啓発に努めているようだが、喫煙者の反応はいまひとつ。多くの喫煙家は「まぁ、ちょっと不便だなとは思うけど、厳しく取り締まるとしても、上海万博がもっと近づいてから。いいところ、4月からでしょう」といたってのんきだ。
上海万博会場も、外から見る限り、とても5月1日からのオープンには見えない鉄骨だらけの光景ではあり、これが一気にどう完成するのか見ものである。そして、市民の意識はどのように変わるのかも興味深いポイントである。(編集協力・ウェルビーグループ)
◇
【用語解説】ウェルビーグループ
中国・ベトナムでの適切な病院の紹介・予約や病院内を一緒に付き添う医療通訳の派遣・搬送手配などの医療サポートサービスを会員制で行っている。
http://www.wellbemedic.com/
【sankei biz】
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100312/mcb1003120503001-n1.htm
経済成長期にある中国において、エコ志向、健康志向というのは、まだまだ二の次、三の次という感じで、本流にはなっていないようにみえる。実際、車に乗っていると、たばこから食べ終わったハンバーガーの包み紙まで、さまざまなものを運転席から道路に投げ捨てるドライバーを目にする。当局が指導しているようだが、ゴミの分別も徹底していない。
日本人駐在員が帰国してから、うっかり気軽にペットボトルと紙くずを一緒にゴミ箱に捨てて怒られたりしているようだ。比較的意識が高いはずの職場でも分別の習慣は根付いていないのが現状だろう。
また、同席の相手には自分のたばこを勧めるのが常識、という中国はたばこ消費量世界一である。健康志向の高まりから愛煙家が肩身の狭い思いをしている日本とは違う。中国は長らく愛煙家に優しい国だった。
ところが、一昨年の北京オリンピックに次いで、5月1日に上海万博が幕を開ける。各国からの観光客が集まるイベント開催を控え、上海市は公共の場所での禁煙条例を発表、3月1日から施行に踏み切った。「煙のない万博」でクリーンなイメージを世界へ印象づけようということであろうか。
さて、この禁煙条例によると、全面禁煙となるのは託児所、幼稚園、小中学校の室内外とそれに類する学校の室内、児童病院等、スタジアムや公共のバス、タクシー、図書館、映画館、博物館、行政庁舎、デパート、スーパー、エレベーターなど多岐にわたる。また、150平方メートル以上あるいは75席以上のレストランでは分煙を義務化。星つきのクラスのホテルでは、禁煙フロア、あるいは禁煙の客室を設けるよう義務付けるとしている。
禁煙・分煙が進んでいる日本の感覚でいうと当たり前に思えるものばかりである。しかし、自由気ままにオフィスの自席ででもたばこを吸う姿を見かける中国では、守られるかどうか疑問だ。罰則も設けられており、禁煙場所で注意されてもたばこを吸い続けた場合は50~200元(約660~2650円)の罰金、指定施設が禁煙や分煙の措置を怠った場合は最高3万元(約39万7000円)を取られるということだ。
いろいろなところにポスターがはってあり、上海当局が啓発に努めているようだが、喫煙者の反応はいまひとつ。多くの喫煙家は「まぁ、ちょっと不便だなとは思うけど、厳しく取り締まるとしても、上海万博がもっと近づいてから。いいところ、4月からでしょう」といたってのんきだ。
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◇
【用語解説】ウェルビーグループ
中国・ベトナムでの適切な病院の紹介・予約や病院内を一緒に付き添う医療通訳の派遣・搬送手配などの医療サポートサービスを会員制で行っている。
http://www.wellbemedic.com/
タグ :中国
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2010年03月14日 Posted bytonton at 22:04 │Comments(0) │中国
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