世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

フィルターたばこ、がんリスク同じ 「腺がん」罹患率上昇

フィルターたばこ、がんリスク同じ 「腺がん」罹患率上昇
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009091702000253.html
 健康被害を少しでも減らそうというフィルター付きのたばこが数十年前から普及し、肺がんの一種「扁平(へんぺい)上皮がん」は減ったものの、同じ肺がんの「腺がん」が増加し、肺がん全体が減少しない一因になっていることが、愛知県がんセンターの伊藤秀美・がん情報研究室長(39)らの調査で分かった。10月1日から横浜市で開かれる日本癌(がん)学会で発表する。
 たばこはかつては両切りスタイルだったが、発がん物質を含むタールなどが問題視され、吸い口にフィルターを付けたタイプが1950年代から米国で、60年代から日本で普及した。
 伊藤室長は、フィルターたばこの普及後も、肺がん全体の罹患(りかん)率があまり減っていないことに着目。米国立がん研究所の73~2005年の登録データ28万人分と、滋賀、福井県など9府県市の75~03年の登録13万人分を分析。肺がんの大部分を占める腺がんと、扁平上皮がんになる割合の変化を調べた。
 日本人男性の人口10万人当たりの罹患率を見ると、扁平上皮がんはフィルターたばこの普及後、94年の15・9人をピークに減少。
一方で腺がんは75年の8・2人から、98年には18・2人に増加した。
 米国でも扁平上皮がんは、82年をピークに減少。喫煙率の激減によりフィルターたばこ消費量が大幅に減少し始めてからは腺がんの罹患率も下がり始めたが、扁平上皮がんほどには減っていない。
 伊藤室長らによると、扁平上皮がんの原因物質は粒子が比較的大きく、フィルターで除去されるとみられるが、腺がんの原因物質は粒子が小さく、すり抜けて肺に付着するものがあると考えられるという。伊藤室長は「フィルターたばこでも肺がんを起こすリスクは変わらない。国民全体の喫煙率を低下させる対策が必要だ」と話している。
 ■大阪府立成人病センターの津熊秀明がん予防情報センター長…腺がんの発症とたばこに関連があることは、国立がんセンターの研究などでも示されているが、今回の発表で日米に共通する傾向が見られたことは、こうした研究の裏付けを強めることになったのではないか。


タグ :腺がん

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2009年09月20日 Posted bytonton at 08:27 │Comments(0)●データ・知識1

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