日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。
動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)
<肺がん>中皮腫や喫煙で起こる仕組み解明
<肺がん>中皮腫や喫煙で起こる仕組み解明 岡山大チーム
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090728-00000011-maiall-soci
アスベスト(石綿)吸入による中皮腫や喫煙などによる肺がんが起こる仕組みを、岡山大の中村栄三・地球物質科学研究センター長らの研究チームが解明した。石綿やたばこ、粉じんに含まれる鉄が肺に入ると、鉄を含む「フェリチン」というたんぱく質が形成される。フェリチンは大気中などにある放射性物質ラジウムを集めて蓄積させ、がんを引き起こすという。28日付の日本学士院発行の自然科学系英文学術誌に論文が掲載される。
これまで石綿を吸入すると、肺にフェリチンが形成されることが知られていた。研究チームは形成過程を突き止めるため、中皮腫や肺がん患者の手術後の肺切片を詳しく調べた。
すると、6人の中皮腫患者のフェリチンからバリウム、鉛、カドミウムなどの重金属が検出された。中でもラジウムは海水中の100万~1000万倍に相当する高濃度だった。肺がん患者6人でも同様の傾向がみられた。
研究チームは、高濃度のラジウムが出す放射線で強力な内部被ばくが起き、肺組織の遺伝子を損傷させてがんを発生させると結論付けた。研究チームの岡部和倫(かずのり)・国立病院機構山口宇部医療センター呼吸器外科医長は「肺のラジウム蓄積量を調べる技術や、肺のフェリチンを溶かす薬剤を開発できれば、早期診断や治療につながる」と話している。
【下桐実雅子】
石綿吸引や喫煙で肺にラジウム蓄積、中皮腫の原因に…岡山大の教授ら発見
http://osaka.yomiuri.co.jp/university/research/20090728-OYO8T00271.htm
アスベスト(石綿)の吸引や喫煙などによって、ラジウムが肺に濃縮、蓄積されることを岡山大の中村栄三教授(地球宇宙化学)らが突き止めた。ラジウムの出す強い放射線が細胞のDNAを傷つけ、悪性中皮腫(しゅ)や肺がんを引き起こすと見られ、新たな診断技術や予防・治療法につながる可能性があるという。27日、東京都内で発表された。中村教授らは、悪性中皮腫の患者から切除した肺組織から、鉄を含む直径数十マイクロ・メートルのたんぱく質の塊(フェリチン)を採取。その成分を調べると、海水の数百万~1000万倍も高い濃度のラジウムが含まれていた。
アスベストやたばこの煙に含まれる鉄分が肺に吸入されることでフェリチンの生成が促され、もともと体内に極微量あるラジウムが濃縮されると見られる。
中村教授らは「フェリチンが蓄積しないような薬ができれば、予防や治療に使えるのではないか」と話す。アスベストによる発がんの仕組みはわかっておらず、繊維のとがった形状が関与するのだろうと考えられてきた。
(2009年7月28日 読売新聞)
ラジウム被ばくで中皮腫か 石綿、喫煙で蓄積
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009072701000777.html
中皮腫など肺にできるがんは、吸い込んだアスベスト(石綿)や喫煙により肺に放射性物質のラジウムがたまって“ホットスポット”ができ、非常に強い局所的な体内被ばくが続くのが原因とする研究結果を岡山大などがまとめ、27日に発表した。
岡山大地球物質科学研究センターの中村栄三センター長は「こうしたがん発生の仕組みは、考慮されていなかったのではないか」と指摘。
研究チームの山口宇部医療センターの岡部和倫外科系診療部長は「肺にたまったラジウム量を測定すれば早期診断につながる。ラジウムを排出する薬ができれば中皮腫などが予防できるかもしれない」と話している。
中村センター長らは、鉄を含むタンパク質「フェリチン」などの固まりと中皮腫の関係を研究。6人の悪性中皮腫患者の肺からこの固まりを採取すると、いずれもごく微量だが海水の100万~1千万倍の濃度のラジウムが検出された。
5人の患者の肺からは鉄分が多い青石綿と茶石綿を検出。もう1人は石綿はほとんどなかったが喫煙者で、たばこにも鉄が含まれることから、過剰な鉄分が肺でフェリチンを沈着させて固まりを成長させ、ラジウムが蓄積するのではないかとみている。
ラジウムは食物にごくわずかに含まれ、通常は体外に排出される。だがタンパク質の固まりに取り込まれると排出されず、放出する放射線が周囲のDNAを傷つけて、がんができると考えられるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090728-00000011-maiall-soci
アスベスト(石綿)吸入による中皮腫や喫煙などによる肺がんが起こる仕組みを、岡山大の中村栄三・地球物質科学研究センター長らの研究チームが解明した。石綿やたばこ、粉じんに含まれる鉄が肺に入ると、鉄を含む「フェリチン」というたんぱく質が形成される。フェリチンは大気中などにある放射性物質ラジウムを集めて蓄積させ、がんを引き起こすという。28日付の日本学士院発行の自然科学系英文学術誌に論文が掲載される。
これまで石綿を吸入すると、肺にフェリチンが形成されることが知られていた。研究チームは形成過程を突き止めるため、中皮腫や肺がん患者の手術後の肺切片を詳しく調べた。
すると、6人の中皮腫患者のフェリチンからバリウム、鉛、カドミウムなどの重金属が検出された。中でもラジウムは海水中の100万~1000万倍に相当する高濃度だった。肺がん患者6人でも同様の傾向がみられた。
研究チームは、高濃度のラジウムが出す放射線で強力な内部被ばくが起き、肺組織の遺伝子を損傷させてがんを発生させると結論付けた。研究チームの岡部和倫(かずのり)・国立病院機構山口宇部医療センター呼吸器外科医長は「肺のラジウム蓄積量を調べる技術や、肺のフェリチンを溶かす薬剤を開発できれば、早期診断や治療につながる」と話している。
【下桐実雅子】
石綿吸引や喫煙で肺にラジウム蓄積、中皮腫の原因に…岡山大の教授ら発見
http://osaka.yomiuri.co.jp/university/research/20090728-OYO8T00271.htm
アスベスト(石綿)の吸引や喫煙などによって、ラジウムが肺に濃縮、蓄積されることを岡山大の中村栄三教授(地球宇宙化学)らが突き止めた。ラジウムの出す強い放射線が細胞のDNAを傷つけ、悪性中皮腫(しゅ)や肺がんを引き起こすと見られ、新たな診断技術や予防・治療法につながる可能性があるという。27日、東京都内で発表された。中村教授らは、悪性中皮腫の患者から切除した肺組織から、鉄を含む直径数十マイクロ・メートルのたんぱく質の塊(フェリチン)を採取。その成分を調べると、海水の数百万~1000万倍も高い濃度のラジウムが含まれていた。
アスベストやたばこの煙に含まれる鉄分が肺に吸入されることでフェリチンの生成が促され、もともと体内に極微量あるラジウムが濃縮されると見られる。
中村教授らは「フェリチンが蓄積しないような薬ができれば、予防や治療に使えるのではないか」と話す。アスベストによる発がんの仕組みはわかっておらず、繊維のとがった形状が関与するのだろうと考えられてきた。
(2009年7月28日 読売新聞)
ラジウム被ばくで中皮腫か 石綿、喫煙で蓄積
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009072701000777.html
中皮腫など肺にできるがんは、吸い込んだアスベスト(石綿)や喫煙により肺に放射性物質のラジウムがたまって“ホットスポット”ができ、非常に強い局所的な体内被ばくが続くのが原因とする研究結果を岡山大などがまとめ、27日に発表した。
岡山大地球物質科学研究センターの中村栄三センター長は「こうしたがん発生の仕組みは、考慮されていなかったのではないか」と指摘。
研究チームの山口宇部医療センターの岡部和倫外科系診療部長は「肺にたまったラジウム量を測定すれば早期診断につながる。ラジウムを排出する薬ができれば中皮腫などが予防できるかもしれない」と話している。
中村センター長らは、鉄を含むタンパク質「フェリチン」などの固まりと中皮腫の関係を研究。6人の悪性中皮腫患者の肺からこの固まりを採取すると、いずれもごく微量だが海水の100万~1千万倍の濃度のラジウムが検出された。
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タグ :肺がん
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2009年07月31日 Posted bytonton at 17:04 │Comments(0) │●データ・知識1
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