世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

尿検査で喫煙者の肺癌(がん)リスクを測定

尿検査で喫煙者の肺癌(がん)リスクを測定
http://news.e-expo.net/world/2009/04/post-341.html
簡便な尿検査により、肺癌(がん)リスクが最も高い喫煙者を特定できる日が来るかもしれない。米デンバーで開かれた米国癌学会(AACR)年次集会で発表されたこの検査法は、まだ予備的研究段階にあり、一般利用できるまでには時間を要するが、他に禁煙の必要性の理由を見出せない喫煙者のモチベーションを高める可能性がある。
研究者の米ミネソタ大学(ミネアポリス)准教授のJian-Min Yuan博士は「この検査法がうまく開発できれば、リスクの高い人に焦点を当て、禁煙プログラムに参加させることもできる」と述べている。Jian-Min Yuan氏らは、過去に中国とシンガポールで行われた2つの調査の知見を検討した。上海の調査は、45~64歳時に登録した1万8,000人以上の男性を対象としたもの。シンガポールの調査は、1993~1999年に45~74歳の中国系の男女6万3,000人以上を対象に実施された。肺癌を発現した喫煙者246人と未発現の同レベルの喫煙者245人の尿検体を調べ、NNAL(4-[Methylnitrosamino]-1-[3-pyridyl]-1-butanol) と呼ばれる生物学的マーカーが肺癌症例を予測できるかどうかを検討した。その結果、NNALやコチニン(cotinine)と呼ばれるマーカーレベルが最も高い3分の1の喫煙者群の肺癌発現率は、最も低い3分の1の喫煙者に比べ8.5倍高かった。
Yuan氏は「2,3年以内にこの検査の予測能力を完全なものとし、費用は約100~120ドル(約9万7,000~1万1,600円)になる見込みである」と述べている。現時点では、禁煙以外に喫煙者の肺癌を低減させる治療法はない。米国疾病管理予防センター(CDC)によれば、米国では、成人の約23%が喫煙者であり、喫煙者は死亡率の最も高い肺癌患者の約87%を占めている。
米国肺協会(ALA)のNorman Edelman博士は「現在、肺癌が発現する可能性の高い喫煙者を調べる方法はないが、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や家族歴として肺癌を有する患者のほうが、リスクが高いことはわかっている。治癒可能ではあるものの無症状の早期肺癌を検出できる、より精密なスクリーニング方法が必要とされる」と述べている。
(HealthDay News 4月19日)



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2009年05月01日 Posted bytonton at 19:11 │Comments(0)●データ・知識1

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