世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

40歳以上、喫煙者はご用心 肺年齢を知ろう

40歳以上、喫煙者はご用心 肺年齢知ろう/福岡 
自分の血圧や血糖値の数値は知っていても、肺など呼吸器の状態を把握している人は少ない。呼吸器は年齢とともに機能が低下し、高齢になって発症する病気も多い。専門医は「40代から定期的に肺機能を検査し、自分の『肺年齢』を知ってほしい」と呼び掛ける。
 ●初期の慢性疾患は自覚症状なく 早期発見し治療を
 肺年齢は、1秒間に吐き出せる息の量(1秒量)と、肺の大きさの目安になる身長を基準に算出される。実年齢より若ければ異常はなく、高くなるほど問題が出てくる。たばこを吸わず日ごろの運動を欠かさない50代男性の肺年齢が30代と診断される一方、20年以上喫煙を続けた40代の男性が、肺年齢60代ということもある。
 福岡県久留米市の久留米大学医学部の相澤久道教授は「肺年齢が実年齢よりも20歳以上高い人は、肺の内部で慢性的な炎症が起きている可能性がある。経過の観察やリスク管理が必要で、専門医の診察を受けるべきです」と指摘する。
 特に注意が必要なのが、初期の段階で重い自覚症状が表れにくく、徐々に進行して炎症を起こす慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)だ。
当初は風邪でもないのにせきやたんが出て、放置しているとちょっとした動きで息切れするようになる。さらに悪化すると酸素吸入が欠かせなくなるなど深刻な状態に陥るが、肺年齢を測定することで肺の機能低下を把握、重症化する前に治療を始めることができる。
 COPDなどを引き起こす最大の原因はたばこで、喫煙習慣のある人は要注意。京都大学医学部付属病院の三嶋理晃副院長は「喫煙を始めて症状が出るまで20年から30年かかります。肺年齢が高い喫煙者は、禁煙した上で定期的に呼吸機能を検査してください」と注意を促す。
 一方、息切れや呼吸困難を訴えて病院を訪れても、心臓など循環器だけ検査して「異常なし」と診断され、呼吸器の疾患が見落とされるケースもある。このため専門医は、40歳以上で自覚症状のある人は、肺年齢の測定に欠かせないスパイロメトリー(呼吸機能検査)装置を備えた呼吸器内科を受診するよう勧める。
 さらに検査で慢性疾患が見つかった場合、根治は難しいが、肺機能を回復することはできる。北海道大大学院医学研究科の西村正治教授は「まず薬物療法などで症状を安定させます。栄養を十分取り、ウオーキングなどの適度な運動をして規則正しい生活を送ることが大切」としている。
 専門医らはCOPDなどの早期発見・治療を呼び掛けるために「GOLD日本委員会」を設立、街頭での肺機能検査などに取り組んでいる。

【写真】啓発活動として、福岡市で行われた街頭「肺年齢」測定(GOLD日本委員会提供)



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2009年01月22日 Posted bytonton at 16:12 │Comments(0)●データ・知識1

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