世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

●「無煙たばこ」、禁煙場所での一服はOK? ダメ?

「無煙たばこ」、禁煙場所での一服はOK? ダメ?
【朝日新聞社】
http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK201008240060.html
 日本たばこ産業(JT)が5月から東京で販売している煙の出ないたばこをめぐり、禁煙場所での一服を認めるかどうか、公共施設や飲食店の判断が分かれている。国は「受動喫煙の対象外」と容認する立場だが、「呼気に有害物質が含まれる」「他の客を不快にする」と禁止する動きも。JTは秋にも全国で販売を始める予定で、関西でも議論の「火種」は広がるかもしれない。
 JTの無煙たばこ「ゼロスタイル・ミント」は、パイプ1本とカートリッジ2本が入って300円。6月末までの売り上げは約125万箱に上り、在庫ゼロが現在も続く。11月からは生産量を倍増し、販売エリアを拡大する予定だ。
 ニコチン量は禁煙ガムとほぼ変わらず、周囲の人にもほとんどにおいを感じさせないとして、JTは「マナーに注意すれば禁煙場所でも一服が可能」と企業や自治体の問い合わせに答えている。
 公共施設に対し、受動喫煙を防ぐよう努力する義務を課した健康増進法は、受動喫煙を「室内などで他人のたばこの煙を吸わされること」と規定。厚生労働省生活習慣病対策室も「無煙たばこは法律上の受動喫煙の原因にならず、現時点では規制する法的根拠がない」と説明する。
 ただ、東京周辺に拠点を置く交通機関や自治体、飲食店の判断は分かれている。
 日本航空は「機内を含む禁煙エリアでの使用は可能」。火を使う▽においなど快適性に影響がある▽紙巻きたばこと間違える形状――など5項目ある「禁止するたばこ」の条件に当たらないためだ。  JR東海も容認。「受動喫煙の対象でない」との理由で「乗務員が無煙たばこかどうか確認させてもらうことはある」。JR東日本も「乗客の声も聞きながら最終決定するが、当面は禁止しない」。
 禁煙エリアを条例などで定める自治体でも、容認が目立つ。区内全域の路上喫煙を禁じた東京都千代田区は「(禁止の理由とした)ポイ捨てや通行者のやけどの恐れがない」(安全生活課)。公共施設での受動喫煙を防ぐ全国初の条例を4月に施行した神奈川県も「周囲に誤解を与える恐れが強いものの、煙がないなら規制対象外」と言う。
 一方、全日空は一切禁止の立場だ。広報室は「吸っているしぐさが他の乗客の快適性を損ねる恐れが強い。また微量でも呼気にニコチンが含まれる限り、健康への懸念も残る」全国に225店を展開する定食チェーン「大戸屋(おおとや)」(本社・東京都武蔵野市)も5月、終日禁煙を呼びかける店舗のポスターに「無煙たばこもご遠慮下さい」と挿入した。広報担当者は「悩ましいが、無煙たばこはまだ市民権を得ておらず、トラブルになる可能性がある」と話す。
 未発売の関西でも、流通に備えて対応の検討が始まっている。JR西日本は5月末、「副流煙が出ず、受動喫煙の対象外」と容認を決定。一方、阪急電鉄は6月半ばごろに「周囲は無煙たばこかどうか区別できず、紛らわしい」と禁止する方針を決めた。
 このほか、近鉄は「関西での発売が決まれば対応を決めたい」、大阪市交通局は「普及を待ち、他の交通機関の対応や乗客の声も聞いて調整する」としている。大阪市は御堂筋沿いの約4キロの区域などで路上喫煙を禁止しているが、「条例の対象は火のついたたばこなので」(担当者)と、容認する立場だ。
 医師らでつくるNPO法人「日本禁煙学会」(事務局・東京都新宿区)は、無煙たばこについて「使用者に有害なうえ、呼気にはニコチンなどが含まれ、周囲は危険にさらされる」と警鐘を鳴らす。「周囲への影響がないことが科学的に証明されない限り、禁煙場所での使用を禁止すべきだ」とする要請書を財務相や厚労相らあてに提出した。(青田貴光)
 ◇
 〈無煙たばこと電子たばこ〉 無煙たばこは、葉タバコを詰めたカートリッジをパイプ状の本体に入れて吸う。火を使わずに味わう「かぎたばこ」の一種で、ニコチンが含まれる。箱には「口腔(こうくう)がんの原因の一つとなり、心筋梗塞(こうそく)・脳卒中の危険性を高める」との注意書きがある。一方、電子たばこはカートリッジ内の液体を電気で加熱し、霧状になった煙を吸う。「たばこ事業法に規定されたたばこではなく、いわば代用品」(厚労省)。ほとんどの商品が「ニコチンを含まない」と表示しているが、今月18日、国民生活センターが一部の商品から微量のニコチンが検出されたと発表した。



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2010年08月26日 Posted bytonton at 09:17 │Comments(0)無煙タバコ・電子タバコ

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