世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

中東=飲酒もたばこもご法度

飲酒もたばこもご法度…中東で禁煙ブーム
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091103-OYT1T00739.htm
 喫煙に寛容だった中東で、屋内の公共スペースを禁煙にする動きが広がっている。
 トルコやヨルダンなどが「禁煙法」を施行し、イラク、シリアでも禁煙の法制化が進む。背景には健康意識の高まりがあるようだが、飲酒はご法度のイスラム教徒が大多数の中東では、たばこが楽しみという人も多く、反発も出ている。
 トルコの最大都市イスタンブール中心街に並ぶ約20軒の水たばこカフェ。愛煙家が紅茶などを味わいながら、上部の器で燃やしたたばこの煙を下部のガラス瓶にためた水にくぐらせ、ホースなどで吸っている。イスラム圏ならではの光景だ。
 だが、客がいるのは外側だけで、店内は閑散としている。飲食店などの屋内の公共スペースを禁煙とする法律が、7月に施行されたためだ。違反者には69トルコ・リラ(約4140円)の罰金が科せられる。経営者のカミル・チュルナイさん(48)は、「冬でも客は来てくれるだろうか」と不安げだった。
 中東ではヨルダンも3月から6月にかけて、スーパーやファストフード店などを全面禁煙にした。バーレーンでも、ショッピングモールなど屋内の公共スペースを禁煙とする法律が4月に施行された。このほか、イラクは官公庁や空港などの公共の場を禁煙とする法案を閣議決定し、今後、国民議会で審議が始まる。シリアも半年以内に公共スペースを禁煙にする予定だ。
 こうした動きについて、トルコの保健省が8月に行った調査では、回答者の82%が禁煙の義務化に賛成した。イスタンブールの主婦、アイスン・アチュクさん(39)は「子供の健康のためにも良いこと」と歓迎する。同国の禁煙推進団体で活動するジャン・デミライさんは、「たばこの健康被害は明らか。禁煙の広がりは、それを気にする人が中東でも増えてきた証拠」と指摘する。
 だが、反発の動きも出ている。トルコ西部マニサでは法施行直後の7月下旬、飲食店の客が別の客に喫煙を注意して射殺された。イスタンブールやアンカラでは、客が急減したとして、法律撤廃を求めるバー店主らのデモも起きている。
 イラクでも反対の声が目立つ。バグダッドの公務員(36)は「たばこは水みたいなもの。規制すべきではない」と怒り、貿易省の職員(32)は「政府は、禁煙推進よりも治安や生活改善に力を入れるべきだ」と皮肉を込めた。(イスタンブールで 田尾茂樹、写真も)

【写真】イスタンブールの水たばこカフェで紫煙をくゆらす客たち。左奥は「屋内」にあたり、喫煙できない

(2009年11月3日20時56分  読売新聞)


タイトルの禁煙をブームという言葉に違和感を感じます。これは、一時的なものではないと思いますが。



タグ :中東


2009年11月04日 Posted bytonton at 20:57 │Comments(0)●中東

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