世界で推定毎年20万人の労働者が職場での受動喫煙により命を落としている。受動喫煙に安全なレベルはない。全面禁煙の実施が受動喫煙の被害から人々を守る唯一の効果的な方法だ。(by WHO)

日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。

                
 動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)


   

電子タバコ

「電子たばこ」“口パク金魚”しなくても煙モクモク
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090718-00000540-san-soci
 煙のようなミスト(水蒸気)が出て、たばこを吸っている感覚が楽しめると話題の「電子たばこ」。インターネットを中心に販売され、売り上げが急上昇しているという。奥さんの妊娠を機に、たばこをやめた上司のミスターKは「誰にも迷惑がかからないんだったら、オレも吸ってみたい」と興味津々。でも、電子たばこって本当に健康に問題はないのだろうか。どんな味がするのだろう。たばこを吸わない女子記者(30)が、実際に吸ってみた。(今れいな)
 ■見た目も味も本物そっくり 輪っかも作れちゃう!?
 電子たばこは、約7年前に中国系のメーカーが製造したのが始まりとされる。見た目もにおいも本物のたばこそのもので、欧米では約3年前から流行。日本では昨年ごろから販売され始めたが、テレビ番組で格闘家の魔裟斗さんが明石家さんまさんに紹介し、人気に火がついたようだ。
 たばこの葉の部分が充電式バッテリーになっており、フィルター部分にはたばこのにおいがする液体が入っている。口にくわえて息を吸い込むとスイッチが入り、液体が煙のような水蒸気に変わって口の中に入ってくる仕組み。
 吸い込んだ際、電子たばこの先端に付いた赤色発光ダイオードが赤く点灯するため、まるで火がついているかのように見えるのも特長だ。
 水蒸気の粒子が細かいため、肺の奥まで吸い込んでも煙のようなミストを吐き出すことができ、モクモクとたばこをくゆらせる感覚が楽しめるのだとか。どのような味がするのか、実際に挑戦してみた。
 ディスカウントショップ「ドン・キホーテ銀座本館」で、“入門編”と書かれた電子たばこ「MILD Smoker」(3980円)を購入。さすが中国産だけあって、パッケージが「マイルドセブン」そっくりに作られている。
 箱を開けると、フワッとたばこのにおい。充電を完了させ、いざ吸ってみると…。出るわ出るわ、口から吐き出されるミストはまさにたばこの煙そのもの。全館禁煙の厚生労働省記者クラブで吸ってみたのだが、隣にいた男性記者(32)に「ここは禁煙ですよ」と注意されたほど。
 実際にたばこを吸っている女性会社員(29)にも吸ってもらうと、「本物のたばこを吸ったときの、ノドに感じるヒリヒリ感や落ち着く感覚はないが、煙を吐き出したときの感覚はそっくり。においもたばこみたいだし、併用すれば量を減らせるかも」と気に入った様子だ。
 フィルター内の液体は、たばこ風味がするだけでニコチンは含まれない。火を使わないため、タールを吸い込む心配もない。フィルターは消耗品で、約300回使うと液体がなくなる。商品によっては、メンソールやバニラ、フルーツ、中には“マルボロ”などの風味もある。
 値段は数千円から1万5000円ぐらいが相場で、フィルターは数本で1000円程度。昨年7月、国内でも一足早く電子たばこ「TOKYO SMOKER」の販売を始めた「ジェイエスシー」(東京都目黒区)の企画部長、上市達矢さんは、「これまで、累計で5万箱以上売れました。想像以上の売り上げに驚いています」と話している。
 ■海外ではニコチン入りタイプも
 上市さんによれば、欧米では液体に実際にニコチンが含まれたタイプも販売され、「ニコチン依存から脱却できる」と注目を集めたという。しかし、たばこに含まれるニコチンと違い、人工的に作り出したニコチンが使われていたため、「たばこよりも効き目が強く、依存性がある」といううわさが流れて、販売を停止した国もあるそうだ。
 上市さんの会社でも、ニコチン入りの電子たばこの販売を模索したが、日本では薬事法の規制があったため断念。「何度も東京都の薬事課に足を運びましたが、許可を取るのは難しそうでした」。
 たばこの依存から脱出する手段になるかは未知数だが、ジェイエスシーでは健康を気にする人や専門家に電子たばこを知ってもらうため、7月30日からパシフィコ横浜で開催される「ケンサEXPO’09」(神奈川県臨床衛生検査技師会主催)への出展を決めた。上市さんは「口ざみしさがなくなるのは事実。健康に興味のある人に知ってもらえれば」と意気込む。
 ■北海道では「電子たばこ禁止」区域も
 本物そっくりの電子たばこ、それだけにトラブルに発展してしまう心配もありそうだ。
 JR北海道では、5月1日から列車内や駅構内の禁煙エリアなどでの電子たばこの利用を禁止した。同社広報部の担当者は「施設内のマナーの低下や、お客さま間のトラブルなどが心配されるため」と説明している。
 ジェイエスシーでも、道徳上の観点やトラブル防止などを理由に、未成年への販売を禁止している。また、教育上の観点などから、妊婦や授乳期の子供がいる人にも買わないよう呼びかけている。ただ、法的な規制などはなく、インターネットでも買えることから、未成年への制限は難しいのが実情だ。
 月刊誌「禁煙ジャーナル」の渡辺文学編集長は、「禁煙に効果があるかは分かっていない。それどころか、誰でも手軽に吸えるだけに喫煙の入り口になりかねない。子供が面白がって吸い、習慣になってしまうのではと心配だ。安易に手を出すのは危険」と警鐘を鳴らす。そっくりなだけに、利用には十分な注意が必要なのかもしれない。

【写真】厚生労働省記者クラブで、電子たばこを楽しむ女性記者=厚生労働省(※写真は産経ブース内。公共の禁煙場所での電子たばこの使用は、控えた方が良い)(写真:産経新聞)




WHOは、「電子タバコの安全性は確認されていない」という声明を出しています。子どもたちが、面白半分に手を出さないかが とても心配されます。また、これを吸っている人を見て、本物と思い、周囲の人へ「自分も吸おう」と本物の喫煙を促してしまうことも心配ですね。


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2009年07月20日 Posted bytonton at 14:21 │Comments(0)無煙タバコ・電子タバコ

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