日本も加盟しているWHOの「タバコ規制枠組み条約」では、「2010年2月までにすべての公共の建物内の完全禁煙」をガイドライン(指針)としています。子ども、家族、自分、大切な人がタバコの被害を受けない社会作りが必要だと思います。
動画CMコンテスト受賞作品(NPO法人日本禁煙学会)
元銀行員、スコットランドの無人島に1か月 目的は禁煙
英国の元銀行員、スコットランドの無人島に1か月 目的は禁煙
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2627010/4420275
【8月2日 AFP】元銀行員の英国人男性が8月の1か月間スコットランドの無人島で過ごす。目的は禁煙だ。英各紙が1日報じた。
この男性はロンドン近郊都市サリー(Surrey)のジェフ・スパイス(Geoff Spice)さん。以前はロンドン(London)の銀行エヌ・エム・ロスチャイルド(NM Rothschild )の重役だった。新聞配達の仕事に付いた43年前からタバコを吸い続けてきた。
一人きりになれば禁煙できるはずだと考えたスパイスさんは、スコットランド北部アウター・ヘブリィーズ諸島(Outer Hebrides)の中の無人島、Sgarabhaigh島(「スカラベイ」と発音する)に行くことを決意したという。この島には電気も水道もなく、かつて羊飼いたちが使っていた朽ち果てた小屋が3つあるだけ。スパイスさんはその1つでキャンプ生活を行う予定だ。
「私は1日に30本は吸っていましたが、禁煙は可能だと思います。私にとって最後のチャンスです」とスパイスさん。「無人島で暮らせば自力で生活せざるをえないので、体重が増える心配もないでしょう。普通の人は(タバコを)あきらめてからは体重が増えるものですが」
Sgarabhaigh島はデイブ・ヒル(Dave Hill)氏が所有しており、同氏はこの島のウェブサイトも運営している。このサイトによれはスパイスさんは120冊の本を持って行くという。
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英国(スコットランド)の禁煙状況
※2006年3月26日午前6時に、スコットランド喫煙・健康・社会福祉法が施行され、スコットランドは、全面的かつ実質的に壁と天井で囲まれている公共の場所の大部分で喫煙を禁止する英国内で最初の地域となった。
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http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2627010/4420275
【8月2日 AFP】元銀行員の英国人男性が8月の1か月間スコットランドの無人島で過ごす。目的は禁煙だ。英各紙が1日報じた。
この男性はロンドン近郊都市サリー(Surrey)のジェフ・スパイス(Geoff Spice)さん。以前はロンドン(London)の銀行エヌ・エム・ロスチャイルド(NM Rothschild )の重役だった。新聞配達の仕事に付いた43年前からタバコを吸い続けてきた。
一人きりになれば禁煙できるはずだと考えたスパイスさんは、スコットランド北部アウター・ヘブリィーズ諸島(Outer Hebrides)の中の無人島、Sgarabhaigh島(「スカラベイ」と発音する)に行くことを決意したという。この島には電気も水道もなく、かつて羊飼いたちが使っていた朽ち果てた小屋が3つあるだけ。スパイスさんはその1つでキャンプ生活を行う予定だ。
「私は1日に30本は吸っていましたが、禁煙は可能だと思います。私にとって最後のチャンスです」とスパイスさん。「無人島で暮らせば自力で生活せざるをえないので、体重が増える心配もないでしょう。普通の人は(タバコを)あきらめてからは体重が増えるものですが」
Sgarabhaigh島はデイブ・ヒル(Dave Hill)氏が所有しており、同氏はこの島のウェブサイトも運営している。このサイトによれはスパイスさんは120冊の本を持って行くという。
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英国(スコットランド)の禁煙状況
※2006年3月26日午前6時に、スコットランド喫煙・健康・社会福祉法が施行され、スコットランドは、全面的かつ実質的に壁と天井で囲まれている公共の場所の大部分で喫煙を禁止する英国内で最初の地域となった。
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2009年08月04日 Posted by tonton at 17:32 │Comments(0) │その他のヨーロッパ
スイスのカジノの禁煙状況
禁煙では気分も乗らず
http://www.swissinfo.ch/jpn/society/detail.html?siteSect=601&sid=10727658&cKey=1242983785000&ty=st
2008年、スイスのカジノ業界は2001年に営業が認可されて以来初めて業績が下がり、前年比3.5%のマイナスとなった。その原因の1つには禁煙も挙げられる。「スイスカジノ連盟」のダニエル・フライ会長は、そのほか、経済危機、インターネット賭博、ポーカー・トーナメントなどもカジノの減収の一因として挙げる。昨年は3160万フラン ( 約27億円 ) の減収となった。
種々のカジノに種々の顧客
しかし、昨年の売上統計には禁煙の影響が顕著に現れた。フライ氏は「禁煙が導入された時期から売り上げが落ち始めた」 と言う。
例えばティチーノ州では2008年4月にカジノが禁煙となったが、メンドリーズィオ ( Mendorisio ) のカジノでは売上が15.4%減少、ルガーノ ( Lugano ) ではマイナス23.3%にも及んだ。一方、2008年3月に禁煙が導入されたグラウビュンデン州のカジノの減収はこれよりかなり少なく、サンモリッツで0.9%、ダボスでも5.1%にとどまっている。
「クランカジノ・クアザール・ベルンAG ( Grand Casino Kursaal Bern AG ) 」社の経営責任者であるクリスティアン・アウミュラー氏は、客質の違いが禁煙の影響に対してこのようなムラを生じさせていると考える。「どのカジノもそれぞれ異なった客層を持っている。スイスの市場はまったく多様だ。観光客が多く訪れるカジノもあれば、近隣の人口集中地域からの客で持っているカジノもある」
アウミュラー氏はまた、「国境近くのカジノは、外国の禁煙導入で甘い汁を吸ってきた。しかし、スイスの州にも禁煙が導入され出して、状況はまた相対化した」 と分析する。スイスの喫煙に関する法律は各州で異なる。そのため競争に歪みが生じているというのがアウミュラー氏の見方だ。
フライ氏もまた州ごとに異なる法律を問題視しており、スイス全土に適用される解決策を求めている。だがいずれにしても、カジノに関しては比較的厳しい規則が採用されているという。「フランスとドイツでは、禁煙導入後、総収入がおよそ3割落ち込んだ。ドイツのバイエルン州ではそのため、カジノの禁煙の撤回について議論され出した」 とフライ氏。
非喫煙者とカジノ客の保護
アウミュラー氏は「スイスの各カジノで行ったアンケート調査によると、平均してカジノ客の半数以上が喫煙者」と証言する。このことはスイスカジノ連盟でも確認されている。
「しかし、社会全体の喫煙者は29%に過ぎない。喫煙者の方がカジノでお金を賭けて遊ぶのが好きなようだ」とフライ氏。
1つの中毒が別の中毒にどの程度影響を与えるかということははっきりしていないが、カジノの責任者たちはお金を賭けたゲームが中毒になることをよく認識している。「そのため、カジノ客の保護には真剣に取り組まなければならない」 とアウミュラー氏は言う。
「ベルンでは年間およそ400人がカジノへの立ち入りを禁止されているが、その中の4分の3は客自身もカジノへの立ち入り禁止を望んでいる」
お金を使い過ぎている疑いのあるカジノ客を見つけた場合、カジノの従業員は当人の経済状況を査定するため、過去3カ月の給与明細の提示を要求することができる。アウミュラー氏によると、「これほどよくカジノ客を保護している国はほかにない」ということだ。
禁煙に対する準備
2009年7月1日、ベルン州に禁煙が導入されるが、アウミュラー氏はカジノの売り上げは減少しないと思っている。ここのホールの3分の2は数年前から禁煙となっており、280台あるゲーム機のうち170台はすでに禁煙ゾーンに置かれている。禁煙導入後、禁煙ゾーンは喫煙ゾーンと新たにガラスの壁で仕切られる予定だ。ベルンのあるカジノ客は「禁煙になったら、カジノに足を運ぶ回数が減りそうだ」
と言う。普段、彼は喫煙ゾーンでプレーしている。だが、そう言いつつも、「いずれ禁煙にも慣れるでしょう。『ばくち打ちの楽園』ラスベガスでさえ、カジノでの喫煙は禁止されているのですし。ラスベガスでは禁煙はもうごく普通のことです」 と楽観的だ。
エヴェリン・コブラー swissinfo.ch( 独語からの翻訳、小山千早 )
http://www.swissinfo.ch/jpn/society/detail.html?siteSect=601&sid=10727658&cKey=1242983785000&ty=st
2008年、スイスのカジノ業界は2001年に営業が認可されて以来初めて業績が下がり、前年比3.5%のマイナスとなった。その原因の1つには禁煙も挙げられる。「スイスカジノ連盟」のダニエル・フライ会長は、そのほか、経済危機、インターネット賭博、ポーカー・トーナメントなどもカジノの減収の一因として挙げる。昨年は3160万フラン ( 約27億円 ) の減収となった。
種々のカジノに種々の顧客
しかし、昨年の売上統計には禁煙の影響が顕著に現れた。フライ氏は「禁煙が導入された時期から売り上げが落ち始めた」 と言う。
例えばティチーノ州では2008年4月にカジノが禁煙となったが、メンドリーズィオ ( Mendorisio ) のカジノでは売上が15.4%減少、ルガーノ ( Lugano ) ではマイナス23.3%にも及んだ。一方、2008年3月に禁煙が導入されたグラウビュンデン州のカジノの減収はこれよりかなり少なく、サンモリッツで0.9%、ダボスでも5.1%にとどまっている。
「クランカジノ・クアザール・ベルンAG ( Grand Casino Kursaal Bern AG ) 」社の経営責任者であるクリスティアン・アウミュラー氏は、客質の違いが禁煙の影響に対してこのようなムラを生じさせていると考える。「どのカジノもそれぞれ異なった客層を持っている。スイスの市場はまったく多様だ。観光客が多く訪れるカジノもあれば、近隣の人口集中地域からの客で持っているカジノもある」
アウミュラー氏はまた、「国境近くのカジノは、外国の禁煙導入で甘い汁を吸ってきた。しかし、スイスの州にも禁煙が導入され出して、状況はまた相対化した」 と分析する。スイスの喫煙に関する法律は各州で異なる。そのため競争に歪みが生じているというのがアウミュラー氏の見方だ。
フライ氏もまた州ごとに異なる法律を問題視しており、スイス全土に適用される解決策を求めている。だがいずれにしても、カジノに関しては比較的厳しい規則が採用されているという。「フランスとドイツでは、禁煙導入後、総収入がおよそ3割落ち込んだ。ドイツのバイエルン州ではそのため、カジノの禁煙の撤回について議論され出した」 とフライ氏。
非喫煙者とカジノ客の保護
アウミュラー氏は「スイスの各カジノで行ったアンケート調査によると、平均してカジノ客の半数以上が喫煙者」と証言する。このことはスイスカジノ連盟でも確認されている。
「しかし、社会全体の喫煙者は29%に過ぎない。喫煙者の方がカジノでお金を賭けて遊ぶのが好きなようだ」とフライ氏。
1つの中毒が別の中毒にどの程度影響を与えるかということははっきりしていないが、カジノの責任者たちはお金を賭けたゲームが中毒になることをよく認識している。「そのため、カジノ客の保護には真剣に取り組まなければならない」 とアウミュラー氏は言う。
「ベルンでは年間およそ400人がカジノへの立ち入りを禁止されているが、その中の4分の3は客自身もカジノへの立ち入り禁止を望んでいる」
お金を使い過ぎている疑いのあるカジノ客を見つけた場合、カジノの従業員は当人の経済状況を査定するため、過去3カ月の給与明細の提示を要求することができる。アウミュラー氏によると、「これほどよくカジノ客を保護している国はほかにない」ということだ。
禁煙に対する準備
2009年7月1日、ベルン州に禁煙が導入されるが、アウミュラー氏はカジノの売り上げは減少しないと思っている。ここのホールの3分の2は数年前から禁煙となっており、280台あるゲーム機のうち170台はすでに禁煙ゾーンに置かれている。禁煙導入後、禁煙ゾーンは喫煙ゾーンと新たにガラスの壁で仕切られる予定だ。ベルンのあるカジノ客は「禁煙になったら、カジノに足を運ぶ回数が減りそうだ」
と言う。普段、彼は喫煙ゾーンでプレーしている。だが、そう言いつつも、「いずれ禁煙にも慣れるでしょう。『ばくち打ちの楽園』ラスベガスでさえ、カジノでの喫煙は禁止されているのですし。ラスベガスでは禁煙はもうごく普通のことです」 と楽観的だ。
エヴェリン・コブラー swissinfo.ch( 独語からの翻訳、小山千早 )
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